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仕方ない
…追い出したのはいいものの。
まだ気配する…
もう夕方だし。
見に行くかな…はあ…
めんどくさいなあーっ…
コタツから出て即玄関へ。
ガチャ
「っ…わっ…」
雪降ってる…
私の地域では初雪だ。
ん?まてよ。
って事は…
「…っ!ちょっと!あんた馬鹿⁉︎大丈夫⁉︎」
先ほどの不法侵入(あだ名)が玄関の横で疼くまってる。
おいおい、マジですか。
「馬鹿みたい…!なんでここまでして…」
そりゃあそうは言いたくなるでしょ。
でも、彼は
「俺は、あやちゃんを信じてるから。」
なんて。
信じられないに決まってるじゃん!
いきなり過ぎて良くわからないよ…!
でも…
こいつ、すごい震えてる…。
「…あったかいね」
「え…?」
…⁉︎
無意識に手を握ってた…?
うわ、どうしよう。
…。
もういいわ。
どうにでもなれ!!!!!
「仕方ないな…いいよ、入れてあげる」
「ほ、ほんと…?」
「でも、勘違いしないでよね。ずっといれる訳じゃないから。」
「それでも、ありがと。」
「…よーし!家事やってもらおうっと!まず最初に食器洗いからねー」
それが私精一杯の照れ隠しだった。