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命のリミット  作者: 樹ーいつきー
はじまり
2/9

だが、今日に限ってはそれすら億劫に感じられた。理由はよくわからない。いつもならスマホを適当にインターネットにアクセスしてネットサーフィンを楽しみ、瞼が睡魔に負けそうになる手前で寝る。スマホを持つ気分にもならなかった。いわゆる『飽き』だろうなーと勝手に処理を済まし、寝返りをうってさてどうしようかと思案した。


しばらく頭の引き出しを開け閉めしてみたものの、どうやら切り札は使いきってしまったようだ。脳内会議はなかなかのスローペースで進んでいる。


不意に、ひらめいた。近所のコンビニに行こう!と。気分転換にもなるだろうし、徒歩で向かえば軽い運動になって眠りも深くなるはずだ。シャキッとしているせいか、我ながらナイスアイデアだと思う。


そうと決まれば行動は早い。朱音はベッドからひょいと降り、部屋の電気をつけて、上半身の服を手際よく脱いだ。無彩色のもこもこフリースと白黒ボーダーの長袖ルームウェア、ピンクのインナー、ヒモ出しズボンというダッサダサコーディネートから、とりあえずは、かっこいい系のロンTにダボダボパーカー、ダルダルスウェットの今風に変身した。さずかに今の季節は防寒も欠かせず、めんどくさいなと苦笑いしながらマフラーを巻いた。


すでに気分はコンビニまっしぐら。財布と鍵だけを片手に、まるで冒険に行くような気持ちで家を出た。

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