第四十七話 宿敵・アルザード?
実戦演習は今日から三日間の予定で企画されている。
一日目は一年と二年が実戦演習を行い。
二日目に三年が行う。
三日目にそれぞれの学年の代表がぶつかる。
実戦演習は学園内にある第二演習場・体育館で行われる。
第一演習場・グランド。
第三演習場・プール。
この三ヶ所で行われる。
演習場では魔力を必ず使うため、
強力な魔力障壁が何重にも施されている。
その為魔力による攻撃を全て吸収して周りへの損害を無くす働きがある。
――いや、正しくはあった。
俺がヤザフとグラウンドで戦うまでは……
あの戦闘で魔力障壁を破壊してしまい、第一演習場・グラウンドの使用が出来なくなったのだ。
そのため、三つの中でより強力で柔軟性にとんだ第二演習場・体育館が実戦演習の場所となった。
柔軟性と言ったが、そのままの意味だ。
体育館にいる人の魔力の合計によって、魔力障壁の強度が変わる。
更に便利な機能もある。
フィールド変換できるのだ。
その理論は簡単。
変換ではなく正しくは移動となるのだが、大規模転移魔法を使い。
人のいない未開発地帯を選びそこへ移動するだけ。
するとあら不思議、体育館と同じ規模に設定された魔力障壁が張られ、直ぐにその場が演習場となる。
魔法は便利だ。
ただ、それに見合う魔力を消費するため。
第二演習場の大規模転移魔法を使う事はここ数年殆どなかったらしい。
そう、今年はビックネームの当たり年。
大魔王であるアシヲスが生きた時代に活躍し、名を上げた者やその配下であった者達が何故か今年は多いそうだ。
その事に加え、乱世と呼ばれる時代を生き抜いた死前名を持つ者達が集中しているからだ。
一年だけで俺を合わせても十名。
二年三年の中途編入者も合わせると今年は二十人。
合計で三十名――この数は過去最高だという事。
さぞ爺さんにとっては頭の痛い話だろう。
今日俺のいる三組、四組が対戦するのは一組、二組。
一学年は四クラスだけだが、二年三年は六クラスずつある。
丸一日つかって実戦演習が行われるらしい。
俺達一年は半日で終わるから、その後は自由行動が約束されている。
まあ俺は一年の試合が終わったら、二年三年の試合を観戦しながら戦闘技術の向上に努めようと思っている。
「聞いておられますか、陛下」
獅子頭のレックスが俺の顔を覗き込む。
相変わらず心臓に悪い。
「ああもう、聞いているよ。
それでなんだって?」
更衣室で着替えを済ませた男性陣は、女性陣と合流して試合が行われる体育館へ移動していた。
もちろんミリア、スーヤも一緒である。
随分前から話掛けていたのだろうか?
「一、二組には陛下の宿敵――
リアスベリア皇帝・アルザード、
リアスベリア皇女・クトリザ、
リアスベリア将軍・ベルメザンが居るというお話ですよ」
「ごめん。誰だそれ?」
必死そうな顔で訴えられても、今の名前の奴らの顔じたい知らないのだが?
レックス、サンドラ、ヤザフ、エレミナ、ミリア、スーヤ達が呆れた顔で俺を見る。
知らない者は知らないからしょうがないだろ?
8/24日をもちまして誠に勝手ながら、完結させる運びとしました。
ブックマーク登録していただいた方々には本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。
これだけ間が空いてしまうと設定やキャラの個性などを活かすことが出来ない可能性がありました。
なのでいつになるか分かりませんが改正版として復活させたいと思います。
(需要があるかは分かりませんが)
読んでくださった方、ありがとうございました。




