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第三十九話 鬼コーチ・リフィア

すみません。また遅くなりました。

PV16000アクセス突破しました。

遅れても投稿出来るように頑張ります

 失礼な驚き方をする奴だな。

「居たら悪のかよ」

「当り前じゃない。

 アンタなんかに命預けるなんて私には無理よ」

 中々人のハートを抉るじゃないか。

 そこまで俺は頼りないのか?

 まあ、今日はただ単にアシヲス復活際な所があったのは事実だが俺の頑張りも認めて欲しい物だ。

 と言ってもこれと言ってやった事と言えば……

 桜花を造った事とヤザフから死前名を聞き出した事くらいだろうけどさ。

 ああ、俺も早く魔法を使ってみたいな。

「聞いているの?

 誰の死前名か教えなさいよ」

「それは言ってはいけないんじゃなかったのか」

「私が知りたいのは死前名であって誰のなんて聞いてないわよ」

 ああ、なるほどね。

 それだと明かした事にはならないな。

 えーと確か……

「好色王・アルシア、白金王・アルタ、悪逆王・アルベルト、偽悪王・ギルガベア……この四人だ」

「……ウソでしょ?

 始まりと言われる十三騎士の名を頂くなんて」

 あれ?

 違う所で驚いていないか?

「十三騎士って言うのは王家の初代って事だよな?」

「そうよ。

 アシヲスが平定する前までは三十六の国がこの大陸にはあったわ」

 アシヲスが平定させた大陸。

 それが十三大陸の始まりか。

 歴史書と現実に見てきた者の話では話が食い違う事が多くある。

 どうせなら、この世界の事を深く知りたいな。

 物は試だ。

「あのさ。

 リフィアは今は大魔王と呼ばれるアシヲスの事をどう思う?」

「大魔王・アシヲス。

 少し前まで英雄王だったのに人間は本当に身勝手ね……

 でも、大魔王カッコいいじゃない」

 リフィアは満足そうに頷く。

 流石はアシヲスが造った王剣である。

 アシヲスほど英雄だとこだわってはいないようだな。

 まあ、アイツがむきになっているだけだと思うが。

「リフィア。

 俺にアシヲスの事を少しでも多く教えてくれないか?

 俺はこの世界の歴史に疎くてアシヲスの凄さが伝わらないからさ」

「……この世界?

 不思議な言い回しをする奴ね。

 まるで別の世界が存在するみたいじゃないの」

 これは言った方がいいのか?

 俺がこの世界の人間じゃないという事を。

 しかし、これから歴史を教えてもらおうとしている人に隠し事なんて失礼か?

「そうだな。

 もし俺がそう言ったらリフィアお前は俺を異常な奴だと思うか?」

「そうね。

 普通の奴なら笑い飛ばして終わるわよ。

 頭がおかしいってね。

 でも、アンタには私の主・アシヲスが入っている。

 だからそれくらいの経歴があった方が逆に面白みがますわよ。

 アシヲスはいつも型破りだったしね」

 なるほど、要は慣れか。慣れなのか。

 アシヲスお前は一体何をやって来たんだ?

「それで、どうなんだ。

 教えてくれるのか?」

 やや間があり、ニタリと笑う。

 アシヲスそっくりなあの顔だ。

「いいわよ。

 それと並行してアンタを私の主人・アシヲスと変わらない……

 いや、それ以上の力をつけて貰うから覚悟しなさいよね」

 左手を腰に当て、右手で俺をビシッと指さした。

 鬼コーチ・リフィアの誕生した瞬間だった。

 あれ?

 なんか余計なオプションまで付いてきたよ。

 俺は歴史を習いたくて教えを乞うたのに、これは予想外だ。

「風呂から上がったら早速、この大陸の歴史について教えてあげるわよ。

 覚悟して覚えなさいよね」

 まあなにはともあれ俺はこの世界の歴史を知る。

 生き証人・リフィアを歴史の先生を手に入れた瞬間だった。

 これでいちいち周りにいるやつに聞かないですむな。

「じゃあ、早速始めるわよ――」

「ちょっと待ってくれ。

 その前に風呂から上がってもいいか。

 のぼせそうだ」

「倒れられても困るし、勝手に上がればいいじゃない。

 私は部屋に行っているわよ」

 そう言い残し、リフィアは風呂場から出て行った。

 


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