第二十八話 測定終了
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なんと、乗った瞬間体重計が吹き飛んだのだ。
……これどうすればいいんだ?
「あの、壊れたんですけど」
「……うん。見たらわかるよ。
今度はこっちに乗ってくれる?」
苦笑いを浮かべながら今度は頑丈そうな機械を指さされる。
俺はその機械の前に歩いていく。
また乗って吹き飛んだりしないだろうな。
「今度は氣階を視る機械だから少しは頑丈――」
俺が機械に乗ろうと靴を脱いだ瞬間に警報音と煙が立ち上り始め。
この機械も機能を停止した。
おい、どうなっていんだよ。
不良品なんか置きやがって。
「じゃなかったわね……うん。
どうしようかしら、困ったわ」
悩んだ挙句、女医さんは書類に測定不能と書き加えた。
だよね。
測定しようにも機械が壊れてしまっているからこれはしょうがない事だよ。
「これで終わりですか?」
「そうね……測りようもないし、次に行きましょう。
今度は眼力の測定を行いますね。まず右から」
白いパネルを支持棒で指す女医さん。
ああ、視力検査ね。
それなら大丈夫そうだな。
目はいい方だし。
「これの出している魔力の色を教えてください」
え? 視力検査じゃないの?
白いパネルの中を何かが蠢いている。
なんだ、この虫は!
「あの、何ですかこの虫は?」
「この虫はストレスを加えると魔力障壁を展開する珍しい種類の虫よ。
よく魔力の色を見る訓練に使われるの。
それで、色は何色かな?」
ああ……この虫の周りを覆っている色を言えばいいのか。
「青、赤、オレンジ、中の方が黒」
女医はパネルの横から移動して、パネルを覗き込む。
俺の言った色はあっているはずだが?
掛けているメガネが発光している。
合っているかを見ているのか。
「……うん。合ってる本当にそうだわ。
私なんか視力補正しないと最後の二種類見えないわよ。
一応左も測定しておくわね」
その後左も測定したが、問題はなかった。
女医には逆に見えすぎと言われてしまった。
別に見えないより良いと思うのだがな。
俺は女医から書類を貰い次の測定へ向かう。
さっきの女医の名前はユリウス・ベルガローナと言うらしい。
書類の所に名前が書いてあるからそうなのだろう。
その後の測定は問題なく進み三十分ほどで終了した。
慣れない事の連続で逆に疲れた。
あとは、剣邪の譲渡を残すだけだな。
「なあ、アグネス。
剣邪の譲渡はどこでやるんだ?」
「学長室だね。本当なら昨日、譲渡するはずだったけど。
マサツグ休んでいたから」
そうか、本当なら昨日譲渡されるはずだったのか。
まあいいさ。
これからすぐに貰えるなら貰いにいくさ。
「もう準備出来ているのか?」
「うん。マサツグが朝来た時にはもう学園長室にあったしね」
……それは先に渡しても良いじゃないか?
測定が後で剣邪の譲渡が先でもさ。
「なんで先にくれなかったんだ?」
「渡したら帰ると思ったからじゃないかな?
マーロウの奴、チェスの相手が居なくて暇だって言っていたしさ」
あの爺さん本当に暇なんだな。
まあいいか。
貰うもん貰って教室に行けば問題ないだろう。
学園長室に向かう廊下をアグネスと一緒に歩いて向かう。
もうあんな冒険はしたくない。
嬉しいと言えば嬉しいが命がいくつあっても足らないからな。
明日も六時にお会いしましょう
お気に入りもしてくださる方も増えてきて更に力を入れて書いていきたいと思います!
これからも黒鉄の執事をよろしくお願いします。




