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第二十六話 アグネスの道案ない

「ヤザフ・ベル・マリアルフ。

 十三大陸の西に位置する国・リムシア皇国の皇女じゃ」

「リムシア皇国はエルフの国で皆高飛車で、自分達の種族以外を毛嫌いしているし、弱い者を許せないんだよ」

 つまり弱い者イジメが得意ってことか?

 最悪だな。まてよ――

 じゃあなにか、俺は弱そうだからケンカ売られたのか?

「それは、なんか凹むな」

 この十三大陸にはエルフ、ドラゴン、ドアーフ、亜人といった異種族が存在し共に繁栄している。

 エディウス学園ではこれらの亜種族の入学にも積極的に対応しているらしい。

 俺からすればほぼ童話の世界のお話だったけどな。

「お主はまず、能力測定を受けて来るのじゃ。

 その後。剣邪の譲渡を行うぞ」

「分かった。どこでその測定はやるんだ?」

「一階の突き当りにある屋じゃ」

「ボクが案内するから、着替えて付いてきておくれ」

「分かった。ここで着替えてもかまわねぇか爺さん」

「男の裸なんぞ、見たくはないのじゃがな……」

 そんな嫌そうな顔するなよ。

 俺だって眺めるなら女性が良いさ。

 俺は渡された制服に着替え、アグネスに連れられ学園長室を後にした。



 俺はアグネスの後を素直に付いていく。

 道に迷いそうだからな。

 ただ、さっきから寄り道が多い。

「この部屋が第二演習場だよ。次がね――」

「おい、もういいだろ。

 早く能力測定の部屋に案内してくれ。歩くだけで疲れる」

 歩き回って分かった事は、この学園は無駄に広いと言う事だ。

 学園長室を後にして四十分くらい経つが一向に一階の端に辿り着かない。

「分かったよ。

 じゃあ、手っ取り早く測定をやる教室を繋げてあげるよ」

「そんな事が出来るなら最初からやれ」

「直ぐにやるから怒らないでおくれよ」

 別に怒ってはないけどな。

 それより早く案内しろ。

「じゃあ、行くよー」

 目の前が白く染まる。

「な――」

 目の前に広がったのは、下着姿の女子が居る部屋だった。

 それも一人じゃない。五十人以上はいる。

 どういうことだ。

 まさかここが言っていた能力測定を行う部屋だと言うのか?

「――虫が。

 わざわざ僕に殺されに来たということかな?」

 聞き覚えのある声に振り向くと俺をボコボコにしたエルフ――

 ヤザフが下着を手で隠して肩を震わせていた。

 ほお、服を着ている時は分からなかったが中々の巨乳だ。

 それに美しいボディーラインをしている。

 いやー惚れ惚れするな。

「いつまで僕の肌をそのいやらしい視線で汚せば気が済むのだろうね……

 これはアレだよな。

 殺してもかまわないのだろ?」

 しまった!

 つい見とれてしまっていたぞ。

 俺は出口を探す。

 クソ、いつの間に下着姿の女子に取り囲まれてしまっている。

 これじゃあ、見て楽しむ暇もない。

「ゴメンマサツグ。繋ぐ場所間違えちゃった」

 更衣室と思われる場所の出口にアグネスの姿があった。

 反省の色は微塵もなく、テヘっという感じだ。

 おい、戻って来てこの状況を説明しろ。

「だってボク。この魔法苦手なんだ」

 へ―そうなんだ……

 なんて言うと思ったか! 

「虫。

 お前は二度に渡ってこの僕に屈辱をあたえた。

 この罪は万死に値する」

 ヤザフは細身の剣を引き抜き俺の喉元へ突き出す。

 俺は素早くそれを避ける。

 尚も俺を串刺しにしようと頑張るが、俺も突き刺されるのはごめんなので全力で回避させてもらう。

 その間、折角なので揺れるヤザフの胸を堪能していた。

 大きいから元気よく揺れている。

 寮にはこんな子はいないからな。

 と言ってもジロジロ見ていたらルスティーナから何を言われるか分からないからな。

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