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芳一郎奇談-四谷怪談  作者: 水嶋


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12/15

依頼

「お久しぶりです…口咲さん…」


「そーね。元気?じゃ無さそうね〜あはは」



口咲さん…


今会っているこの人は妻、目咲の妹で祈祷師みたいな事をしている。

依頼を受けてお祓いなんかもしている人なのだが…



「口咲さんは相変わらず…前衛的な格好ですね…」


そう。

髪はどピンク

服装は所謂黒のテラテラした身体にピッタリフィットしたラバーの膝上位のミニのワンピース

アミタイツに15センチはあろうかと言うピンヒールだ。


一応口咲さんの姉、死んだ妻の目咲は大人しい清楚な格好をしていた事を付け加えておく。


「芳一郎さんは相変わらずつまんない格好だね。姉さんの趣味未だに謎だわ」



それはお互い様って事で…



「今は髪はピンクなんですね…前は真っ白でしたが…」


「なーんか、おばあちゃんみたいって言われたからやめたの。まだ若いのに失礼しちゃうわ。」



こんな格好をしたおばあちゃんを俺は知らない…



「もー。叔母さんと一緒に居ると変な目で見られるから恥ずかしい!」


付き添いで来てくれた佳奈は不機嫌だ…

その気持ち、痛いほどよく分かる。


俺も2人きりで会うとヤバい趣味の人に思われるのが嫌で無理矢理佳奈について来て貰った。



「おばさんって呼び方やめてくれる?口咲さんかお姐さんって言えって言ってるでしょうが。」


「だって事実関係じゃん。母さんの妹なら叔母さんでしょうが。」


「ホント可愛くない子だよね。相変わらず。誰に似たんだか…」


と、俺を睨んでいる…

俺じゃない。妻でもない。

強いて言えば口咲さんだ…




「まあ、大体の話は聞いてるから。明日その四谷さんって人の家に行こっか。」


「有難うございます!いやあ、急なお願いで申し訳ありません。口咲さんもお忙しいでしょうに」


「まあね。でもこの件は優先しないと不味そうだからね。」


「そうなんですか…そんな危ないですか?」


「だね。多分江戸時代…元禄から続いてるから力がデカくなってるね。」


「…」


「この話、有名でしょ?歌舞伎でも何回もやってるし。」


「やっぱり…アレですか…」


「まんまだね。まあ本家ってより東海道四谷怪談の方かな。コッチは話や人物が複雑だから面倒だなあ…」


「左様ですか…」


「まあ、お岩さんの神社は縁切りでも有名だし。お岩さんパワーで悪縁を断ち切って貰いましょ。」


「はあ…」



「あと、私目はそんな良くないから佳奈借りるよ。」


「えー!私行きたくないー!」


「佳奈のお父さんの危機でしょうが。大人しく助けなさい。」



「ちっ…」



「佳奈…ごめんなあ…頼むよ」



「叔母さん、そろそろ老眼鏡でも買ったら?」


「裸眼は視力1.8なんだよ。アホか。その視力じゃねー事位分かってるだろ」



「お父さん!今度キルフエボンのイチゴタルトね!ホールでだよ!」




「ハイハイ…」





○○○○○○○○○○





早速、次の日四谷さんの家に集合した。


何か…


変なってか

怖いお兄さんがいる…




「あっ!初めまして、今回お手伝いするスネークって言います。見た目こんなだけど温厚なんで!」


「はい…私は原田芳一郎と申します…この度はお手間をお掛けいたします…」


見た目が…


Tシャツにチノパンにハットとラフな若者の格好なんだが…


覗いてる腕や首筋にびっしりタトゥーが…

ピアスもなんか数えるのが面倒な位沢山…

鼻やら唇やら眉毛やらにまで…


痛いのが好きなのかな?

有る意味口咲さんと相性良さそう…


「コイツ、坂田幸次郎っての。ウチの佐伯家と昔から付き合いある家系。」


「そうっす。俺の家、お城に仕えていた侍っすよ。すごいでしょ。今は口咲さんにお仕えしてるけどね。ははは」



ご先祖様も今の姿をみたら腰を抜かすだろうなあ…



「坂田くんは…何でスネークなの?」


「まあ、コードネームみたいなもんですね。理由はコレ」



そう言って出した舌先は2つに割れていた…

スプリットタンかよ…


本当に痛いのが好きなんだろうなあ。


娘にはこんな怖そうな人とは付き合って欲しくないなあ…

と言う考えを見抜かれたのか


「俺、女ダメなんで佳奈ちゃんには手を出しませんよ!」


とペロッと舌を出した。


何か色々怖い…この人…

透視とか出来る人!?

しかし何でここに来たんだろ?


「コイツは能力は無いから。今回はBGM担当。」


「?」


口咲さんも透視とか出来る人?


「俺、Rainってテクノバンド?てのかな、やってて。トランス出来るんですよ。人間も人外も。気分上がるんで」


「へえ」


確か60〜年代ヒッピーが薬でトランス状態になるダンスミュージックだったか…

80年代ハウス辺りから派生してたんだったかな。

俺の若い頃流行ってて何だか懐かしい。



人外もこう言うジャンル好きなんだろうか?



「それじゃあ俺は準備するんで」



そう言ってスネーク…幸次郎くんは機材の準備を始めた。


叔母さんの家系は美桜の、幸次郎は源次郎みたいですね。(佐伯家と坂田家については「さくら簪」参照)

現在も繋がりあるようです。


そして井上の元カレはこんな仕事もしていた様でした。(幸次郎については「マカロン報連相」参照)

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