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白シリーズ  作者: 豆腐
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幻想白~白蛇

幻想白=白蛇

私は神主をやっている、そこそこの田舎に稲荷神社を開いてから数年は経った。

 別に神職なんて柄じゃないし神様なんているかもわからないし、あまり信じてもない。

 だからと言って神社を粗末に扱うわけにはいかない、神社が好きだからやってる職業、故に祭事や手入れなど仕事はちゃんと行っている。

 神社が好きな理由は特にない、整っている和風建築の建物に惹かれる性分なのは生まれつきなんだな、これは理由になっているかな。

 経緯はどうでも良い、現在私の神社には問題が発生している。

 問題と一言で言ったが、言わば怪奇現象だ。

 掃除をしている時、声が聴こえた。

 少し小さかった、雨のような声だった。

 雨のような音がしていて、聴くことを邪魔されているような感覚だった。

 何を言っているか最初は聴き取れなかった。

 耳を傾けて聴くとこう聞こえた。

 (蛇桜ノ戒二嵌ズ、二回解冥狡琴有ノ一目二有ズ。星ノ輝忌白無色敗弱。楽二不成。冥界ノ王徒不知之異破帝ヲ生かす理也。)

「人間、住むことを許せ。」

 これを聴いた私は不思議と驚くことも恐怖することもない、透明感がある心情となった。

 雨声を聞いて以来、白蛇を見るようになった。

 白蛇は私を見ては姿を消してしまう、白蛇は縁起が良いと思っていたので特に何も考えずに過ごしていた。

 白蛇が棲まう神社となったこの場所は人が集まり、金の周りがよくなった。

 日常はいつも通り訪れていた。

 朝起きて、いつも通り神社に向かった。

 だが神社は無かった。

 あるのは火柱だけだったから。

白蛇

神、ただそれだけで社や宿る居場所を必要としなければならない。

 そんな事実に辟易している。

 住めるなら何処でも良いと、適当に稲荷神社に棲まうことにした、それはいい。

 ここの神主に、住む事を許せ。

 と願って滞在を許してもらっているのだが、ここの神はどうやら私が気に入らないらしい。

 白狐の神は蛇である私を神社から追い出そうとあの手この手を使ってきた。

 だが、私も神の人柱だ。

 運命操作をされても対抗できる、多少のことであれば対処可能だった。

 ただ、神主の居ぬ間に、神社を燃やされてしまった。

 私には居場所がなくなった、信仰を稲荷神社から借りていたのもあり、神としての力が殆ど消えてしまった。

 長らくは、ただの蛇として生きることになりそうだ。

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