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白シリーズ  作者: 豆腐
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幻想白、跋扈跳梁

これ読んでる人意味わかるの?

幻想白、跋扈跳梁 

月の花びら、虹の煌めき。

 春に桜が狂い咲く泡の永紅、海岸がとても蒼い、泡は紅く、海の気色は蒼く染まっている、海岸から離れた場所には緋色の桜が咲き乱れていて、それを見た私は狂気に満たされてなんとも心地よいのです。

――――――――――――――――――――――――

 清漣寂静の月。

 緋色の海から出る無数の水飛沫は、世界に架かる一輪の虹を産み、丸みを帯びた白い月を美しく。

 輝く月を世界で一際可憐にさせるの。

 私は月の精霊、魔円(マドカ)。

 貴方たちにはきっと、この世界が見えているのでしょう。

 私達は月から生まれた幻想でありながら、明確な意志を持ち新たな妖を産む幻想の白。

 私達、月の幻はあらゆる場所を観ている月の目の役割を果たすの。

 光る世界はいつかの華を、この楽園を彩る花束に。

 この世界は前より、ずっと前より見違えたわ。

 人類は増え、感情に満ちて、妖は自由を得ている。

 そんな世界で、月は世界をみていたい。

 世界の行く末を、私達に意志を与えた人間達の最期を見届けたい。

 それを叶えるために、私達は月の代理人として世界を見届けて、何処からかみているのよ。

跋扈跳梁

落書きがあった。

 ただの月の落書きだった。

 海が真紅と蒼碧の色、木々は緋色の桜が舞い散る。

 瓜二つ、恐らく双子の妖精が踊り、舞っている。

 別に、此処じゃこんな絵があっても不思議じゃない。

 俺の家の近所は魔術とか魔方陣とか法力とか、日常茶番時だよ。

 だが、月の絵なんか描いたって信仰が拡大するわけじゃないだろうに、意味あるのか?この絵は……

 友人と食事に行こうとした矢先、この魅力的で、くだらない絵を目撃してしまったからには…暫く眺めて永久に近い俺達妖怪の寿命の大半、この絵を記憶できるようにしっかり見納めないとな。

 しっかし、この辺りには人間が少なくて困る。

 俺達狼月からしたら、食事である人間をわざわざ世界を跨いでまで喰いに行かねばならないなんて、おかしな話だよ。

 なんで地球の妖怪達は世界から非観測なんだろうな、何故人間を喰うには特殊な条件下の上で認識されて姿を表し、幽体から実体に変化しなければならないか、非効率だ。

 神様は実体も幽体も関係なく、姿形に意味を成さない、まぁ妖怪も本当は姿なんてねぇんだが。

 神様は幻想白ってやつになってるらしい、人間と同等の存在、人間から生まれた俺達がそれと同じになれるんだからそりゃ目指すよな、神様。

 なんだか、この絵を見てると、なんでも理解できる。

 世界から干渉されていない俺が、月からの指令を受けて神になる為の...

 あぁ...そういう。

 神様に成れってんならなってやるよ、お望み通りだ、お月様。

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