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第二章 トゥルーマーク博物館のミューメライト強奪事件〜怪盗ハイエンミュラーの独奏と讃歌〜  作者: rianchef


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file.4 望まれぬ泥舟の底

春咲「……子供を、しかも姉妹なんて私には…」

かだん「なんのつもりだ!やらないならこっちから行くぞ!」

かだんがハンマーを振り上げるが春咲は何もしない

春咲「ウッ…このままじゃ…」

からん「もうやめてよ!」

かだん「姉貴!でも!」

からん「このお姉ちゃん(?)を名乗る不審者さんはあたし達に危害を加えようとしてこない、もしかしたら話したらわかる人かも…」

かだん「…そうやって何度裏切られてきたと思ってるんだ…みんな姉貴のことを!」

春咲「その子、高テクノロジー体なんでしょ…」

かだん「………なんでそのことを知って」

春咲「うちの妹達もそうなのよ…」

からん「もういいのよかだん…この人はわかってくれる人、頼り甲斐もありそうだし」

かだん「でも…」

春咲「わかったわ、うちの妹達について話すわ、それで納得してくれるでしょ」

〜春咲の回想〜

晴々「姉貴!買い物も終わったし寄り道していかねえか」

雨々「もぅ…お姉ちゃん…あんまり姉さんを困らせちゃ…」

春咲「今日は時間もあるしいいわよ、どこに行きたいの?」

晴々「やったぁ!ありがと姉貴」

雨々「まったく姉ちゃんは…」

春咲「まあ、晴々の元気さにはいつも助けてもらってるから…」

???「……………」

春咲「えっ………」

春咲の体に黒色の楔が突き刺さる

春咲「オ゛ェ…」

晴々「姉貴!」

雨々「姉さん!」

???「……………」

謎は全てを切り裂く…

晴々「………」

雨々「………」

春咲「ヴッ…ハ、レバ…」

???「…あいつら、なんて酷いことを…」

春咲「ダ、レ…」

???「助けは読んであるが妹さん達は…」

春咲「………」

〜とある病院の病室〜

春咲「ハッ!ここは?」

医者「よかった…目覚めましたか…」

春咲「妹達は!?」

医者が顔を顰める

春咲「そんな…」

???「安心はできねえが死んじゃいねえよ」

春咲「貴方もしかしてあの時の?」

???「あぁ…事情は俺から話そう」

謎の男が話した内容は以下のことだった

・晴々と雨々は死んではいないが魂が切り裂かれ意識不明の重体である

・春咲に埋め込まれた黒い楔は妖尾石から作られた雪女の楔である

・襲った謎の存在については不明

・襲われた理由も不明

春咲「頭の痛くなる話ね…」

???「それで妹さん達のことなんだが…」

〜診察室〜

春咲「そんな!なんとかならないんですか!」

???「方法がないわけではないが…」

医者「春咲さん、高テクノロジー体について聞いたことはありますか?」

春咲「高…テクノロジー体?」

???「高テクノロジーとか言うが実際は意識の補完、というのに差し支えない感じのものだ」

医者「でもいくつかの問題点があるんですよね…」

春咲「それはどういうものなんですか?」

???「一つは素体を作ったときに本人に似せすぎると記憶がフラッシュバックしてフリーズなどが起こること、そして逆に本人に似せない素体だとそもそもとして補完はできるが反応もない人形のようなものになってしまうこと…」

春咲「そ、それは…」

医者「無理にとは言いません、この病院で意識が目覚めるまでというのも…」

春咲「………妹達の性格を入れ替えるのはどうなんでしょうか?」

医者「なんですって?」

???「いや待て、案としては悪くないかもしれない」

医者「確かにこの患者はかなり特殊な状態であって試してみる価値はありますが…」

???「君はいいのか?」

春咲「このまま良くなるとは思えない、あの謎のやつはそのくらいの恐ろしさがあった、それこそこのまま放置すれば手遅れになりそうな感じまでする。妹達には申し訳ないかもしれないけど私は私の勘を信じるわ」

???「わかった、医者よ責任は俺が取るからやってみてくれ」

医者「あぁ、アンタに言われたからには断らねえよ」

春咲「ありがとう…」

そして手術は成功し妹達は性格が入れ替わった状態で戻ってくることになった

???「君はこれからどうするんだ」

春咲「このまま理不尽にこの石に人生を壊されなきゃいけないの?冗談じゃないわね」

???「当てはあるのか?」

春咲「知り合いに妖怪能力持ちのお嬢様がいるからそのつてを頼ってみるわ…ほんとは行きたくないんだけど…」

???「じゃあここで一旦お別れだな」

春咲「待って、貴方の名前。命の恩人の名前は忘れたくないわ」

???「俺か?俺の名前は句崇刃…」

〜回想終了〜

からん「お姉さん……その犯人は…」

春咲「未だに何もわかってないわ…そもそも人間の仕業かどうかすらも」

かだん「だからアンタはうちの姉貴のことにも気づいたのか…」

春咲「結局犯人の思い通りにはなりたくなくて必死に修行して似力レベルまで極めたんだけど犯人が見つからないことにはね…」

からん「お姉さん…」

春咲「貴方達の事情は聞かないわ…信じてくれとももう言わない、でも経験があるから頼って欲しいって思っちゃったのかもね…」

かだん「………言うよ、もうこの機会を逃したら私達のことをわかってくれる人なんて…」

春咲「…そう、なら話してみて」

かだんが話したことは以下のことだった

・鉄菱姉妹は早期に親を亡くし、親戚に引き取られた

・姉のからんは転校した学校で虐められていた、妹のかだんが間に入って諌めていた

・ある日、姉を虐めていたグループのボスが屋上に呼び出し飛び降りを強要させたが抵抗した。

・その結果からんとそのボスが屋上から落下しボスは死亡、からんは意識不明の重体になってしまった。

・その結果からんは高テクノロジー体になってしまった

春咲「とても嫌な話ね…」

かだん「幸い、元々騒動を解決しようとしてくれていた教師のおかげで拗れずにはすんだがそれでも姉をこんな体にしたやつらのことは許せねえ、それにそれを信用しようともしなかった相手側の大人達もな…」

春咲「いくら我が子可愛さといっても真実を見ようとしないのはね…ちなみに言いたくないならいいんだけど高テクノロジー体になって変わったこととかあるの?」

からん「それが私の場合は珍しくてそれで似力を発症しちゃったんです…」

春咲「それがテレパシー能力ってわけね?」

かだん「あぁ…それで今はアタシと繋がって共有してるってわけだ…でもそうするとおかしなところがあるんだよな…」

春咲「それは何かしら?」

かだん「実はアタシ、似力を持っているわけじゃないんだ」

春咲「それってまさか?」

かだん「あぁ…あのふざけた野郎はお互い間でのテレパシー能力って言ってた」

からん「でも実際は私が一方的に1人の人と離れていてもテレパシーができるって感じなんです」

春咲「あの男には気をつけたほうがいいわね……わざわざ抜け道を用意したのも手を出さないと誤認させるためかもしれないし…」

かだん「どうするよ姉御!」

春咲「あ、姉御!?」

がたん「もう信用するって決めたんだ!今更断らなさせねえよ」

からん「よろしくお願いします」

春咲「そうね、よろしく2人とも…とりあえず仲間達と合流するために階段でも探しましょうか…」

〜3人移動中〜

春咲「あら?これは何かしら」

からん「日誌みたいですね」

かだん「見てみようぜ」

〜ハイエンミュラーの日誌〜

8月19日

ついに人を集めることに成功した。間抜けな奴らだこれから何が始まるかも知らずに…

8月20日

思ったより順応するやつが多くて困るな…でもそんな時のために代役を立てておいて正解だったよ

8月21日

あろうことか真相に辿り着こうとする奴が出るなんて、しかもこんなに怯えた男が!だがあの傷で長く生きれるはずがない、ボクの偉大な計画についてバラされるのは困るからね…

春咲「何かしらこれ…しかも代役って、もしかしてあのハイエンミュラーは偽物なの?」

かだん「信用できねえ野郎だとは思ったが偽物とはふてえ野郎だな!」

春咲「あら、雨桜ちゃん」

雨桜「ご主人様に言われてきたけどなんとか解決できてるみたいにゃんね、戻るにゃん」

題舵鉢「アンタら!無事だったかい!」

バリトン「誰かに襲われなかったか?」

春咲「…なんか仲良くなってません?」

題舵鉢「ハッハッハッ!バトるうちに気が合っちゃってねぇw」

バリトン「まさかこんなところでニッチな趣味を持つ共通の友を見つけるとは思いませんでしたよ」

春咲「それより誰かに襲われたってどういうことかしら?」

バリトン「それが和解した後いきなり黒い影のようなものが刃物を投擲してきてな」

題舵鉢「やられるのは癪だから2人で協力して切り抜けてきたってわけさ、ちなみに場所は喫煙室だね」

かだん「黒い影…それって!」

春咲「いや、あの時のやつとは限らないわ…」

バリトン「ところでそちらも随分と打ち解けた様子で」

春咲「同じ痛みを抱えているもの同士だったから…」

題舵鉢「にしてもここまできたら一切気配がなくなったねぇ…」

春咲「襲われたのに追いかけても来ないのなら攻撃できる場所に限界がある似力なのかしら…」

バリトン「とりあえず他の皆さんと合流しませんか?」

春咲「そうね、まだニルヴァンさんという不確定要素はありますが他の仲間と集まった方がいいでしょう、参加者以外にも何かしら思惑があって行動している人、もしくはハイエンミュラーそのものが何か企んでいるのかも」

かだん「うっしゃ、とりあえず向かうか」

〜チーム移動中の厨房にて〜

???「……」

春咲「そこっ!」

からん「ひゃあ!」

かだん「っぶね!いきなりだな」

春咲「やはり特定の場所で仕掛けてきたわね、やっぱりあの時とはまた違ったタイプの攻撃の仕方だわ」

バリトン「とりあえずいなしながら向かいましょうか」

〜さらに

〜そして句崇刃のいる場所へ〜

句崇刃「春咲さん!」

春咲「句崇…えっ!?」

バリトン「ハーワード!!」

題舵鉢「それにあいつは戦争のヤツ!」

ニルヴァン「どうやらこれ以上犠牲者は出ていないようだったな、よかった」

かだん「アンタも信用してよさそうなのか?」

ニルヴァン「あぁ、俺は」

〜ニルヴァン説明中〜

春咲「なるほど、句崇刃君が一緒に事件解決した子の師匠で興味本位と依頼で来てたのね」

バリトン「まあもうハイエンミュラーが何かしてる可能性がある以上ここで争うこともないじゃろ」

ニルヴァン「で、黒い影が攻撃を仕掛けてくる可能性か…ここに死体があるが今攻撃してこないということは死ぬ間際に何かしらで逃げてきたのか?」

句崇刃「ちょうどいい、襲ってこれないというならこの2人の死の真相とハイエンミュラー(仮)が企んでいるであろうこと全てに決着をつけよう」

対峙した全ての組が和解し、プレイヤー内での騒動は終わった……しかし襲いくる黒い影、そして亡くなった二人の事件はまだ解決していない。そしてハイエンミュラー(?)の思惑とは…全ての決着はこの船でつくのか!?


トゥルーマーク博物館のミューメライト強奪事件 file.finalに続く…





???「まったく…2人しか仕留められないとはね……もう交代の時期かな、せいぜい消耗させてボクの似力のサポートしてくれよ」

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