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file.1 悪夢の列極船

句崇刃「え?旅の誘いですか?」

春咲「えぇ…ただ仕事としてだけどね」

雨々「これペアチケットですけど」

晴々「兄貴は行くのが確定としてもう1人は誰が行くんだ?」

春咲「えぇ!それはこの私よ!」

句崇刃「え?事務所はどうするんだ?」

春咲「そういうと思って、入ってきていいわよ!」

名織「は〜い」

句崇刃「え?かなさんじゃないですか」

晴々「かなお姉ちゃん!」

雨々「久しぶり!姉御」

名織「晴々ちゃん私はそういうのじゃないんだけど…」

雨々「なんでだ?この前も道ゆく男たちをバッサバッサ…」

名織「わー!わーーー!」

句崇刃「相変わらずだな…」

彼女の名前は名織かな、春咲さんの友人で古くからの鬼の血筋を引く家系の直系のお嬢様だ、鬼の家系なだけあってすごく強い…

句崇刃「まあ大方ナンパだろ…ぶん投げられても文句は言えねえな…」

名織「そそ、そうです!正当防衛です!まあ何人かの腕や足が折れてしまいましたけど…」

句崇刃「前言撤回…ちょっと可哀想になってきた…」

春咲「とにかく、依頼について話すためにこの映像を見るわよ」

春咲が映像を流す…

〜映像開始〜

ハイエンミュラー「やあやあ間抜けな警備員諸君!このミューメライトはこの僕、ハイエンミュラーが頂いたよ。でもこのままじゃ諦めきれないよねぇ?だからゲームをしようと思うんだ。今度観光船として出航するテルハー・ミット・キャンレルム号を貸し切っての壮大なゲームさ、あまり複雑にもしたくないし10人まで誰でもいいから乗れるようにしといたげるよ。その代わりゲームの内容は船に乗らないと教えないからね!それじゃあ」

〜映像終了〜

句崇刃「なるほど…わかりやすい挑発だな」

春咲「この映像が世に出てからすぐにウチに電話がかかってきたわ、相手はトゥルーマーク博物館の館長さん。すぐにでも取り戻してほしいものだって言ってたわ」

名織「やはりすぐかけてくるってことはかなり重要なものなんでしょうか…」

句崇刃「あぁ、あの整い方をしているミューメライトはそうそう世界にない、博物館の目玉鑑賞品だろう。」

雨々「まあ評判の割にうち暇ですもんね…」

晴々「なんでだよ」

春咲「まぁ普通に経営できてるからいいのよ…とりあえず博物館側があと3人は派遣の人を取ってくれてるから残り5人の人には気をつけないとね…」

名織「ミューメライト狙いの資産家が雇った人とかですね…」

句崇刃「んじゃま、事務所は名織さんに任せていきますか」

名織「お任せを!不貞者はゴミの日に、ですよ!」

句崇刃「こわ…」

〜句崇刃と春咲は準備をして停泊所に移動した〜

春咲「さて此処で待ち合わせなんですけど…」

バリトン「あなたたちが石郡探偵事務所のお二方で間違えないですかな?」

句崇刃「あぁ…貴方たちは?」

ハーワード「俺たちはトゥルーマーク博物館から別途に派遣されたパリストン探偵社のチームだぜ、こいつはもう1人のやつのバニシアスだ」

バニシアス「バニシアスです…よろしくお願いします」

この3人はバリトン・ラストン・カーストン、ハーワード・ダダネス、バニシアス・ローゼンロード。いずれもパリストン探偵社のものたちらしい

バリトン「まずはお依頼、受けていただき感謝いたします」

春咲「こちらこそこんなに報酬を出していただけるなんて、やはりもう博物館には綻びが?」

ハーワード「あぁ…収益もかなり下がってるらしい。館長に頭まで下げられたぜ」

句崇刃「ハイエンミュラーが何を企んでいるのか知らないが、依頼を受けておいて解決しないのは沽券に関わるからな…」

バニシアス「はわぁ…かっこいい!」

バリトン「こら、バニシアス坊困っておられるではないか…」

句崇刃「気にするな」

春咲「これで5人は組めてるけど残りの5人は…」

ハーワード「残りの5人が何を企んでるのかは知らねえが譲るわけにはいかねえな」

バリトン「さ、乗りましょう」

〜船のエントランス〜

グルッペル「おお?残りが乗ってきやがった」

かだん「ふぇぇ…怖い人たちですぅ」

からん「こら!怯えてたらつけ込まれるよ」

題舵鉢「あらぁ?可愛い子」

ニルヴァン「フン…勝つのは俺だ」

この5人は後で判明するのだがクルッペル・ネケン、鉄菱かだん、からん姉妹、題舵鉢飢姫(だいかばち うえき)、ニルヴァン・トーチというものたちでそれぞれの思惑を持って乗船したらしい………

ハイエンミュラー「やあやあ規定人数集まったね」

句崇刃「こいつがハイエンミュラー…」

ハイエンミュラー「突然で悪いけどゲームって実はデスゲームなんだよね」

春咲「なんですって?」

ハイエンミュラー「そ、しかも今乗り込んでる10人でのコロシアイだよ」

バリトン「おや?ミューメライトをかけたゲームではなかったのですかな?」

ハイエンミュラー「だから生き残った1人に譲渡しようかなーって」

かだん「妹を犠牲にしろってのか?」

ハイエンミュラー「まあ流石にそういうのにも配慮してもう一つゲームを終わらせる方法はあるよ?」

ハーワード「それはどんな方法だっていうんだぁ!」

ハイエンミュラー「僕が隠してるミューメライトを持ってこの船から出ること、観光船とは言ったけど別に出航するわけじゃないんだ。金かかっちゃうしね」

クルッペル「つまりミューメライトを奪い、脱出すればゲームが終わるってことかいな?」

ハイエンミュラー「そ、親類だったりとか人と組んだりしようとする人もいると思ってね」

句崇刃「つまり俺たちは奪って出る方向にシフトしないといけないわけか」

ミューメライト「あぁ、後最後に公平ってわけでもないんだけと超常似力とかあるからみんなのそういうのバラしちゃうね」

ニルヴァン「なんだと?」

句崇刃 データロイドを使用した高度な情報収集

春咲 雪女の家系図による物の凍結など雪女ができそうなこと全般の行使

バリトン 音の種類や出している物を完璧に把握する似力

ハーワード 手を使う行動の強さを強くできる似力

バニシアス 1日に3度だけ自分に向かってくるものや事象を消し去る似力

クルッペル 戦争兵器を創造する似力

鉄菱姉妹 お互い間でのテレパシー似力

題舵鉢 有機物に植物を生やす似力

ニルヴァン 壁越しなどでも温度のみを判別することができる似力

ハイエンミュラー「じゃあやることやったし僕は隠れてるね、あとはお好きにどうぞ」

クルッペル「デスゲームと言われてチャンスだと思ったがあのガキバラしやがって…」

句崇刃「どっか行くのか?」

クルッペル「似力がバレてる以上協力はしねえ、だがすぐには仕掛けられなくなったんでな、覚悟しておけよお前ら…」

からん「ひょえぇぇぇ…」

かだん「あいつを出し抜くのは難しそうだな…隙を見て盗む方にするかな…じゃああたしたちも行かせてもらうぜ…」

春咲「困ったらあたしを頼ってもいいのよ!あたしはお姉ちゃんだからね!(?)」

かだん「なんだコイツ…」

題舵鉢「アタイはしばらく様子見かね…あんたらは組んでるんだろう…なら無理に危害を加えようとはしないはずだ…」

バリトン「ずいぶんな自信ですね」

題舵鉢「あんたらパリストン探偵社だろ、あそこは暴力を嫌うからねェ…」

ハーワード「俺たちを知ってるのか?」

題舵鉢「まあ探偵とは浅からぬ因縁だからね、そこのガキは石郡探偵事務所のだろ」

句崇刃「なるほど、浅からぬ因縁とは嘘じゃないようだな」

題舵鉢「あんたらのとこは評判はいいからすぐにわかるよ、しばらくはゆっくりするかね」

ニルヴァン「俺は誰とも組む気はない、だが危害を加えるというのもやぶさかではない、だから関わるな…」

句崇刃「さて、此処からどうするか…」

新たな依頼はミューメライトの奪還だった!

協力者のパリストン探偵社の皆と合流して乗り込んだ船ではまさかのデスゲーム開幕だったが、抜け道も用意されていた。殺害による一人勝ちを狙うもの、1人で出し抜きミューメライトを奪取するもの、そして隠した心があるもの…その中で句崇刃達はどうやってこのゲームを制するのか!


トゥルーマーク博物館のミューメライト強奪事件 file.2に続く…






ハイエンミュラー「さぁおもしろくしてくれよ…僕の野望のためにね…」

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