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26:追われる猟犬

 モズの刃をかわして大きく後退したその瞬間


轟音──ショットガン。

重い弾丸が壁を砕き、木片が頬をかすめた。


ソーレンは柱の陰に身を滑り込ませる。

(狙いが正確すぎる。完全に連携している……)


「ルーク、テンポ維持。モズ、2秒後に左から入れ」


ホークの無線の声が聞こえた。冷静で、淡々としている。

計画的な包囲戦──これは即興とは思えない。


棚をなぎ倒して迫る足音。モズだ。

斜線を塞ぎ、壁へと追い詰めるような動き。


反撃する──だが、隙がない。

モズが引けば、ルークが撃ち、ルークが止まればモズが舞う。

まるで一つの生き物のように。


(……俺だけを狙ってる?)


ミラの方には誰も向かっていない。視線も銃口も、すべて自分に集中している。


「こいつさえ消せば、あとは簡単だ」

そんな思惑が透けて見えた。


(……くそっ)


柱を蹴ってタイミングを狂わせる。だが、即座に弾丸が飛ぶ。

こちらの呼吸ひとつ、肩の傾きひとつが、すでに読まれている。


「遊撃型じゃない……これは狩りだ。しかも、訓練された連中のな」


優れた猟犬であった自分が獲物として狩られようとしている⋯⋯その事に気付いた瞬間、背中を嫌な汗が流れるのを感じた


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