愛情に住む
俺の名前はライ。異世界に転生してきた健全な男だ。
そして母の名前はロール。異世界での母で、めちゃくちゃ美人だ。
父の名前はシン。若いイケメン!って感じ。KATーなんちゃらにいそうだ。
赤ん坊の頭は覚えがいいらしい。1歳にもなると、俺はあらかた言語を覚えた。文法は日本語味があったため、それも覚えが良い理由かもしれない。
俺の一日は朝起きて、両親にキッスをされることから始まる。朝ごはんはヨーグルトみたいなやつ。少し甘い。食べ終わったら本を読み漁る。この世界では、四君子、その下に十哲という階級で最強ランキング的なものがある。四君子にはそれぞれ、1位「叡智」、2位「炯眼」、3位「殲獄」、4位「黎明」と2つ名がついている。十哲にもついてはいるが、覚えるのは面倒だ。本を読み終わると眠気がくる。一歳児はすぐ寝てしまうのだ。
そんなこんなで一年をすごし、2歳になる。
この世界では毎年誕生日を祝う訳ではなく、1、5、10、15で祝い、成人するらしい。
2歳になったとはいえ、生活は変わらない。ただ、寝る時間が少し遅くなったので、両親の情事が度々聞こえてくる。若いっていいね。さて、今日も寝るとしよう。
冬が来た。この地域での四季は、冬系が強く、夏はあまり暑くならない。暑がりな俺にとってはとても嬉しい。
時間が経った事もあり、言葉を話せるようになった。
初めて話した時は大層喜ばれ、隣人まできて宴会をしたくらいだ。この世界では、俺はかなーり愛されているらしい。よかったよかった。
ある日本を読んでいると、
「ただいまー」
と女性の声が聞こえてきた。母のとは似ていたがまた違う。すこし高い気がする。
少しすると、母が来て俺を連れてその声の元へ連れていった。初めて見る顔だ。母に似ているが少し違う。誰だろうか。
「ライー、お姉ちゃんだよ!」
ほーう。姉らしい。
名前はシルフィアという。正直かわいい。食べちゃいたい。身長は152cmといったところか。それすらかわいい。話によると冬季休暇をとって学校から帰ってきたようだ。これから4人家族での生活が始まった。