「青い孤独の星と、ぬいぐるみたちの話」
❅「冬の童話祭2023」参加作品です。
人間には見えない
昼間の青い色の孤独なお星さまが居ました
昼間の間しか見えない
お空の色と同じお星さまなので人間で見える人は滅多に居ないでしょう
今日も僕は一人ぼっちの青い星
きっと、一生誰にも見てもらえないお星さま
青い星は呟きます
そこに声をかけるものが居ました
「僕たちは見えてるよ」
だあれ……?
青い星は呟きました
「僕たちは地球のぬいぐるみという生き物」
ぬいぐるみ……?
それってどんな生き物なんだい?
青い星は聞きました
「えっとね。昼間は動くことが出来ないの」
つまり、どういうこと?
「えーっとね、人には動いているところを決して見られてはいけない決まりなの」
変だね、なんかそれって
とっても不思議
青い星は小さく瞬きました
不思議と言う気持ちがはじめて生まれたんです
「青いお星さま、どうか寂しがらないで」
そうだね
君たちぬいぐるみが
いつも僕を見ていてくれるなら、寂しくなんかないね
僕は孤独なお星さまなんかじゃない
誰かにちゃんと見てもらえている
お星さまなんだ……!
その時
青い孤独なお星さまがとっても嬉しくて
とっても光ったんです
それはそれは眩しいくらい
それは地球上の誰もが見えた
一つのお星さまの最期なのでした
その晩
ぬいぐるみたちは人間が寝てしまった後
みんなで青い孤独なお星さまの一生を語り合ったのです
青いお星さまは孤独なお星さまなんかじゃあ無くなりました
その時見た子どもが大人になっても
誰もが忘れなかった
お星さまとなったのです
〖おしまい〗
お読みくださり、本当にありがとうございました。
少し悲しいお話となってしまいました。
が、書きたかったお話なんです。




