~第一話~ [先輩を見ているだけの毎日に進展がほしいです!]
今日も、思う・・・
先輩にめちゃくちゃに監禁してほしいです!!
~第一話~
[先輩を見ているだけの毎日に進展がほしいです!]
~あれは、緑丘中学校の入学式を終えて、通学路で帰る途中。~
(あの先輩は・・・えッ・・・)
そう、あれは一目惚れだったんです。
明るく演じているだけのような僕にとっては、まさに神様のような存在でした。
~ですから、≪この恋は終わらせない≫そう、誓いました。~
「行ってきます」
うう・・・やっぱり怖いな・・・
そして、僕の一日が幕を開けた。
家を出て、眠たい目をこすりながら、いつもの道を歩く。
そう、その時でした・・・!
偶然にも、スーパーがある隣の道に、あの先輩を見つけました!
歓喜のガッツポーズ!
やっぱり、僕の通学路と同じ・・・
最近の僕は、先輩と会いたくて、会いたくて、仕方がなかったんです。
「あ、僕の名前は、八寺織です。緑丘中学校の、一年生」
なんで今、自分の名前を発したのでしょうか・・・?
まぁ、いいか。
最近、休日を挟んでいたので、先輩を見かけて嬉しかった。
・・・そう、
ただ、それだけ。
(本当にそれだけ?居場所をもらえるかもしれないからじゃないの?)
自問自答。
・・・「それ」は事実で、唐突で。
恐怖。
怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖
(落ち着いて、自分。)
え・・・
(落ち着かないと、何もできませんよ。先輩も行っちゃったし。)
わ、わかったよ・・・え?!
そうして、僕はとぼとぼと学校に向かいました・・・・・・
~その次も、その次も、先輩を見かけたのは良いものの、話しかけれなかった僕でした・・・~