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異聞録:東京異譚  作者: 背負う地区顎と
人の章

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91/230

黒い男は対峙する―

運命の刻…

―2004年 11月25日(木)深夜0時―


―台東区上野 上野公園内国立西洋美術館 地獄門前―

挿絵(By みてみん)


魔人化した状態で、閻魔を支えに膝を付き、肩で息をする。


目前に相対するは、トシとスズ―力を解放し、トシは輝く刀を手に構え、スズは髪が全て金髪に戻っており、輝く大小様々な三本の刀を周囲に浮遊させている。


トシ「もう…止めろ…! こんな戦いは無意味だ…!」


目線を外さず、気を抜かずに、投げ掛ける。


今までのトシとは違う…気を抜いていない。


ああ言ったものの、警戒も解いていない。


スズ「止めよう…アナタは私達が止めるから」


正しくもハッキリとして真っ直ぐな淀みの無い潔白な意志。


その姿を眼にし、睨み続けた。


しかし、内心では孤独感を深く感じていた。


…変わったな…


三ヶ月足らずでこんなに変化するだなんて…


頭を過る。


その二人の姿は、より自分の劣等感に刺さった。


そして、はたと考える。


自分はこんな状態で…暗い意志に支配されて…極め付けは仲間だった奴等と対峙する…こんな事が自分の望んでいた事なのか?


胸が締め付けられる。


―本当にこんな事がしたかったのか?


どうして…こんなことに…?


その哀しみが、心を支配した。

日比谷での事件から1ヶ月後―

上野では怪異が増していた―

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