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異聞録:東京異譚  作者: 背負う地区顎と
空 編

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空 第二話

東京駅―

其処に白の男は居た―

五十二



―6月2日 (土) 午前1時―


―東京駅前 kitte屋上庭園(ガーデン)



ライトアップされた絶景の夜景を横目に、白の男は東京駅を見ていた―


明けた朝、四国に帰る前に、その風景を視ていた―


青い男にも昨日の事を伝えたし、これでやる事をやった。


帰るのみだった。


その前に、話をする為に、連絡を取ったのだ。


黒い男(後輩)に。


そろそろ来る頃だが、それまでの間、周りを観察していた―


黒い男「…待ちました?」


白の男「おぉ!? …あー待ったぜ」


そう言って、音も無く狩り(いつも)の時と同じ格好で現れた黒い男に驚きつつ対面する。


白の男「?…なんだ? そんな格好で…? また依頼だったのか

中之ももうすぐ来るんじゃねぇか? あ、skypeは繋がってて聴こえるからよ 実はな…」


黒い男「…実は、調べ物をしてまして…」


そう言葉を遮る様に静かに述べる。


白の男「―…おう そうなのか? でよ?」


聞く気になったのか、話を止め、耳を(かたむ)ける。


黒い男「…今回の件、実は別の"発端(ほったん)"が在ったんですよ…」


白の男「つまり黒幕か」


黒い男「まぁ…そんなモンです」


そう言いつつ片時、眼を下に向け、再び白の男に視線を戻す。


黒い男「…今回の件、全てに共通するのは"煩悩"でした―…

青い男(アイツ)の傲慢が他者を()(ざま)にする…

中之センパイの煩悩が他者に伝播(でんぱ)する…

その度を超した行為は―」


その後、一瞬間を置いて、


黒い男「全てアナタ(白の男)に関係していた―…」


とても重苦しく、眼を逸らしながら述べた。


白の男「…あ?」


時期に似合わない熱さと風に吹かれながら断定をする―


黒い男「アナタが部屋に来た時―…」




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