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異聞録:東京異譚  作者: 背負う地区顎と
即 編

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178/232

即 第十一話

被害者の女性が乗る救急車に同乗し、青い男は考える―

十八



―4月21日(土)深夜―


―上野 走行中救急車内―



救急車は、サイレンを鳴らしながら、飛ばしていた。


指定された、新宿の病院を目指して。


青い男「…」


何も出来なかった…


あの時どうすれば良かったのか―…


今も混乱している…


スピードを出しているせいか、一際(ひときわ)揺れ、医療機材が落ち、床にばらける。


それを救急隊員が急いで回収する。


この救急車は普通よりも大きい。


その大きい車両がこれだけのスピードを出すのだから、こんな事も起きる


…運転手は患者の事を考えているのか? こんな速さで…


車内で揺られながらも、そんな事を思考する。


青い男「…」


側で眠る高校生くらいの少女に眼をやりながら思う。


青い男「―…おれは」


―どうすれば良いのか―


救急車に揺られつつ、想う。


苦エフ『…まだ可能性は在るハズだ』


―…そう


まだ可能性は在る。


青い男「…そうだな」


少女を()()る眼に力を込め、その可能性に、笑みがこぼれた。


青い男「まだ可能性はある…」


病院は、もう間近だった。





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