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異聞録:東京異譚  作者: 背負う地区顎と
結 編

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146/233

結 第一話

12月31日午後11時46分、多群雄一は戻ってきた。

選択する為に。

十八



黒い男「『戻れ』―」



―2015年12月31日 午後11時46分―


―泰叡山護國院 瀧泉寺 裏 目黒不動尊 参道―


除夜の鐘が鳴り響いている。

聴こえないハズの鐘が頭の中で。


黒い男「どうだった」


その言葉でハッとなる。


雄一「―! え…」


時計を見ると、差ほど経ってはいなかった。

今まで視たものは…

黒い男「未来だ お前の選択の」


アレが…?


とてもリアルだった。

でも―

怖い

けれど、

やらなければ為らない事

とても怖いが―


黒い男「選択の時―」


雄一「決めました」


さえぎる様に言葉を被せた。


黒い男「ほ…!」


その積極性に、少し驚く。


雄一「俺、選びました」


そう言わなければ、

決めなければ、

また止めそうだ

自分の弱さが吹き出しそうで―


雄一「俺、どうすれば良いですか?!」


先に言う。

これで自分に逃げ道は無くなった。

そこまで自分を追い込まねば、きっと、自分はまた逃げる。

そうしない為に、布石を打った。

まだ不安だ

まだ怖い

だが、逃げてはいけない―

あの苦痛の連続に比べれば、一瞬の恐怖などは大した事じゃない

自分にそう言い聞かせる。

その思いで自分を動かす。


黒い男「…よし!お前は鐘を鳴らしてこい! この世界は煩悩払いの除夜の鐘が届かず、其処に集まった人間達の煩悩を集める為に作られた場所だ! ヤツの力の元である"それ"を祓う必要がある!」


雄一「解りました!」


黒い男「あと、コレを持ってけ!」


そう言って、何かの欠片を渡された。


雄一「わ!…と コレなんですか?!」


黒い男「"利剣の欠片"だ 持ってるだけで良い 御守りみてーなモンだ 鐘鳴らして持ってこい! それまで耐えといてやる…!」


雄一「…ハイ!」


頼られた気がした

嬉しかった

自分を認めて貰えた感じがして

でも、それも自分の思い込みかも知れない

それでも…

それでも構わない…!

自分がそうだと思って邁進していれば、いつか道は交わるだろうから

そう思い、振り返らずに走り出していた。


青い男「いンスか? 欠片渡して」


黒い男「だーいじょぶだよ あんくらいの相手ならな」


空を指差し、言う。


青い男「なら、いっか」


その表情と言葉から納得したのかアッサリと言う。


黒い男「よーし行くぜぇー!」


邪気に向かう二人の気持ちも軽くなっていた。




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