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ユイナとブドウと先生と

先日の騒動以来ユイナとアンジェリカの仲は近づいた。

アンジェリカはたびたび家に遊びに来るようになった。

「邪魔する」

「あ、アンジェリカさん」

「いいものが手に入った、貰い物だが」

「ブドウじゃないですか!すごーい!」

「一緒に食べようと思ってな」

「ほんとですか!嬉しい!でもいいんですか妹さんに持っていかないと」

「いいんだ、ここより少し離れたところに住んでいるのですぐには帰れない。それに勇者たちがいない今、実は今無職だ」

「そうなんですか、お金、必要なのに…」

「ユイナが心配する事ではない、何とかなる、いや必ず何とかする」

「心配しますよ、もう大切なお友達ですもん!」

「はっはっは!友か!はじめて言われたな」

「お友達いないんですか?」

「ああ、それに考えたこともない」

「じゃあ、私とお兄ちゃんが最初のお友達ですね」

「最初の友か、嬉しいものだ。しかしお兄ちゃん?奴が私の友とは。今日もまた私に会いたくないのだろう、部屋に引きこもっているぞ」

「お兄ちゃん、ああ見えてアンジェリカさんのこと気に入っています。」

「本当か、何か言っているのか。」

「いえ、わかるんです。私のお兄ちゃんですから」

「そうか、ユイナは人がいい!」

「そんなことないですよ」

アンジェリカとユイナはブドウをつまみ口にする。

「おいしー!」

ユイナは満足そうに頬に手を添える。

「あんまり食べ過ぎると兄の分がなくなるぞ!」

「こんなおいしいもの早い者勝ちですよ、部屋から出てこない人の分はないです」

「それもそうだ、はっはっは!」

アンジェリカは楽しそうに笑った。


その頃この街に長たちは集まり話し合いをしていた。

「最近この町が魔物に狙われることが多くなった。周りの村も数多くなくなりそこ見合った物資も底をつ尽きたんじゃろう、魔物が農作業するなど考えられん、この町に来ることは必然であるな」

「長!そんな悠長なことを言っている場合ではありませんぞ、何か対策を打たねば」

「そうは言ってもどうすることもできん、この町は小さすぎる、用心棒を雇う金もない」

「では、どうするんですか」

「んー・・・」

「先日魔物を倒した、勇者一行のアンジェリカ、あの方にお願いしては?」

「一人しかいないではないか、後の者は先日の襲撃で・・・」

「ユイナちゃんもいるじゃないですか」

「女性だけに頼るわけにもいかない」

「町の者に訓練をお願いするとか」

「そうだな、やらないよりましか」

長たちは決断を下し、アンジェリカとユイナを呼び出した。


「わかりました、お手伝いしましょう。ただちゃんと指導できるかどうか」

「少しだけでも強くなればいい」

「それでよければ」

アンジェリカは言う。

「私は金が必要だ、それがなければ話にはならん!」

長は

「もちろんじゃとも!それなりは用意する」

「長、お金、あるんですか?」

ユイナは心配そうに見つめる。

「2人の分くらいは何とかなる」

「私の分はいらないのでアンジェリカさんのだけお願いします」

ユイナは言った。

アンジェリカは

「報酬をもらうのは当然だ、ユイナも下がる必要はない」

「私はこの町の者です。それに皆さんからたくさん貰い物をしています。長にも先日、ね!」

長は顔を赤らめた。

「オ、オホン、では決まりだ。」

数日後、町の有志が集まり訓練が始まった。



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