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この物語の主人公は主人公ですか?  作者: 落ち武者
第一章 始まりは別れから
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第3話『は?検査入院?』

「は?検査入院?」


 あまりに帰りが遅かったため、仕方なく病院に問い合わせたら、竜玄りゅうげんから予想外なことを告げられる。


「あぁ、言ってなかったか?」


「検査としか……ってまさか!?」


「そのまさかだ!」


 今すぐにでも電話を切りたい、声からでも今アイツがドヤ顔しているのが分かる。電話掛けなきゃよかった……。


「それで明日、服とか持ってきてくれ、バック忘れて置きっぱなしだからよ」


「はぁ……わかった、明日持ってくよ」


 今日の少しでもあんたを格好いいと思った、あの時の俺にそうでもなかったと教えてやりたい。


「おう、よろしくな。そうだ、自転車乗ってきてもいいぞ~」


竜玄が


 じ、自転車だと、前言撤回、電話かけてよかった。

 お前超格好いい。


 あの素晴らしい乗り物に乗って来てもいいだと!ヤバい、外に出れるのにくわえて、自転車に乗れる。


 まだ地下でしか乗ったことがないから、ワクワクが止まらない。外の風を味わえるとは。考えただけでも、笑みがこぼれる。


「マ、マウンテンバイクでもいいのか!」


 返事がない。あ、電話切られてる。


「まぁ、ダメと言われても乗ってくからな」


 電話が切られ、すでに誰も聞いていない電話に向かって俺は言う。


 もしその姿を見た者が居たなら、やっぱり親子だと思うほど似ている上機嫌に笑いながら。


・・


 電話から少し経ち、廊下からリビングのテーブルに目をやると、ラップのかけられた料理が並んでいる。アイツのために作っておいた料理だ。


「ったく、無駄になっちまった」


 別にいいんだが、まったく気にしてないもんね。


 明日、朝にでも食べるか。よし、今日はもう寝よう。風呂も入ったし、起きてても心配するだけだしな。あんな奴に心配して体力を使うのは御免だ。


 そうしてベットに入り、眠りつく。


 しかし、結局心配してしまい、眠りに就くのは夜中になるのだった。


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