第2話『家の周りの変化』
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中学から家に帰る途中、車から外の景色を見る。
「あの店…、新しく出来たのか……」
俺が最後に見た日である入学式から、三年近く経過している。それだけ時間が経っていれば、家の周りはかなり変化していた。
そんな変化にも、かなり寂しさを感じる。自分の知らない所で身近なものが変化するのは、寂しいもんなんだな……。
まぁ、そんなことはどうでもいい。今はもっと言わなくてはならないことがある。
「さっきはありがと、その…、ちょっと、救われた」
俺は感謝の言葉を竜玄に言った。
こんなことを言うのはかなり恥ずかしいが、事実としてかなり救われている。コイツはいつも上機嫌で、周りから引かれるほど笑っているが、TPOは弁えているのだ。
今日のように、雰囲気を壊すようなことを普段はしない奴だ。少なくとも、今日みたいな日は特に。
つまり俺は、気を使われたということだ。まったく、変なことしやがって…。
「な、何のことだ?」
わかりやすっ!隠すの下手かよ……。
「そうだ幻生、俺今日病院に行くから、家事頼んだ」
「ん~」
竜玄は思い出した様に言ったが、家事は慣れているので、俺は適当に返事をする。
……何か話をはぐらかされてる気がする…。
ん?、病院、病院、病院!?
「はぁぁぁぁ!病院ってどゆこと??」
「ちょっと体の調子悪くてな、そゆことだ」
「いやいや意味わからん嘘だろ、いきなりすぎるだろ」
「嘘とは酷いな、本当だよ。少し検査するんだ」
「はぁ~…」
ごり押しで話を進められ、全く理解出来ない。とりあえず検査する事になっているみたいだな。
「おら着いたぞ、家事よろしくな」
「…分かったよ」
納得はしてないが返事をしておく。呆れた…、いやもう呆れるしかねぇ……。
あっ、そうだ。
「何時ぐらいに----」
何時に帰るのか聞こうと、振り返ったのたが………。
またかよ!、もう居ないし、どんだけ急いでんだよ。帰る時間いつになるか分からねぇだろうが。
はぁ…、仕方ないな夕飯ぐらいは作っといてやるか。
母親の居ない俺だか、今なら昨日小説に出てきた、帰る時間を聞く母親の気持ちが何となく理解できる。
そんなちょっとした母性に目覚めながら、俺は家に入るのだった。
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