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  作者: 星凪 怜
13/16

デート②

車の中は、FMラジオ。

今時の曲が流れている。


『ラジオうるさくないですか?CDもありますよ』

『あ、大丈夫』

まだ緊張してる私。


道の両側の並木は、少し紅葉が始まっている。

今頃のドライブって久しぶり。


『少しずつ紅葉が始まってますね』

『もう少しで見頃かな?

私の姪がさ~、小さな頃に“紅葉する木は根性が無い”って言ったんだよ(笑)』

『根性が無い?面白いですね』

『面白いってか、おバカなだけ(笑)』


そんな話をしながら、車は2時間程離れた街に入った。

この街は、米軍の基地や自衛隊の駐屯地がある、大きな街。


大きなショッピングモールもある。


『この映画にしたんですけど、興味あるかな~?』

高橋くんが見せてくれたチケットは、私が見たいのとは違ったけれど、同僚が『面白かったよ』と話していた映画のチケットだった。


『あ、なんか、面白いらしいですよね』

興味があるように話すと、高橋くんは

『良かった~。見たくないって言われるかと心配してました』と。


う~ん。

可愛いな~。

自分の年齢だと、子供は望めない。

高橋くんは、それでもよくて、私と付き合ってくれてるのだろうか?


イケメンだから、狙っていた若い子も、たくさんいただろうに。


そんな事を考えながら、映画館に入る。


映画は、サスペンスとコメディーを混ぜたような物で、でも最後は感動的な終わりかただった。

あちこちで、泣いてる人がいる。


私もウルウルしてしまった。

高橋くんをみると…マジ泣きしていた。


ちょっと引いたけど、良く言えば素直?


目を真っ赤にした高橋くんは、恥ずかしいのか、私の方を見ないようにしていた。

以前の私なら

『涙もろいんだね~』なんて言ったが、今は違う。

言ってはいけない時というのがあると学習した。


私…大人になったな~(笑)


映画館を出て、近くの洋食屋さんに入った。

ここは、友達イチオシのお店。


パスタと、ハンバーグステーキが人気らしい。


私は、和風ハンバーグステーキ。

高橋くんは、ハンバーグ定食を、注文した。


『さっきは、恥ずかしい姿を見せてしまって…』

高橋くんが言った。

『気にしないで。私もウルウルしてたから』

『昔からこんな風なんです。だから、女性に引かれちゃって』


イケメンでも彼女がいない理由は、そこだったか。


ハンバーグステーキと、ハンバーグ定食が運ばれてきた。

『美味しい』

『噂通りだね』

私たちは、食べる事に専念した。

だって、本当に美味しかったから。


食事の後、紅茶を飲んでいると、高橋くんが

『もし良かったら、ちゃんとお付き合いしてもらえませんか?』

と話した。


えっ?マジで?

年上だよ。40過ぎてるよ!

驚きを隠せない私。


『お互いの親にも会わなくちゃいけないので、今すぐとは言えませんが…あの…一緒に暮らしませんか?』


……私……死んだ。

一瞬、呼吸が出来なくなった。

心臓も止まっていた気がする。


もう、うなずくしかなかった。

だって、嫌と言う理由が見つからない。

今度は、私の方が、マジで泣いてしまっていた。


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