初デート①
日曜日になった。
数日間寝不足で、目の下にクマ。
初…いや、ン十年ぶりのデート。
私は年上。
老け込んで行くわけには行かない。
丁寧にマッサージをして、パックをする。
デートか~
考えただけで、ニヤニヤしてしまう。
今日は、アパートの近くのコンビニで待合せ。
それから、映画や食事の予定。
初めてのデートだから、大人な事は控えよう。
欲求不満とは思われたくないし。
パックをはがし、パッティングして、最後に、たっぷり保湿クリームをぬった。
朝御飯は…途中でお腹が鳴ったら嫌だから、しっかりと。
今朝は、ご飯とお味噌汁。カリカリベーコンエッグ。焼き鮭。
デザートはプリン。
食べ過ぎ感はあるけど、ま、いいや。
着替えてメイクしているうちに9時になった。
あと1時間後には…またニヤニヤしてる。
やっぱり欲求不満か?
LINEが入った。
{デート頑張れ!今日のノルマは、お持ち帰り!}
友達からだ。
お持ち帰りって…キャッ!恥ずかしい。
とは、思わないが、また、ちょっとニヤケてしまう。
{達成しなくてもペナルティ無しね}
{ペナルティは、一生独身}
ムンクの叫びみたいなスタンプを送っているうちに、時間が近づいてくる。
待たせたら悪いし、待ってるのもな~
10時ちょうどに着くように計算して家を出た。
9時58分、コンビニについた。
2分早かったけど、すぐに高橋くんがコンビニから出てきた。
『おはようございます』
いつ見てもさわやか。
『あ、お、おはよう』
自分が緊張しているのが分かる。
『寒いから、コーヒー買ってました。あ、乗ってください』
助手席なんて…何年ぶり?
あ、友達の助手席に、この前乗ったか。
私が座ると、コーヒーを渡してくれた。
『ありがとう。暖かい』
『寒いですよね~』
車が動き出す。
『今日はよろしくお願いします』
『あ、いえ、こちらこそ』
『ドライブがてら、ちょっと遠くの映画館に行きますね』
初デートが始まった。




