表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

序章

とある冬の朝。

「寒っ...!!」

雪紀(ゆき)は一人呟く。真冬のプラットホームは、地下鉄とは違い剥き出し状態なので冷風が容赦なく吹き付けてくる。

──電車が来るまで、とりあえずスマホでもいじるか。

SNSを開くと、皆も同じらしい、『寒ぃ:;((•﹏•๑)));:』のようなことでタイムラインが埋まっていた。だが、やはり私宛の通知は無かった。

SNSを閉じ、ゲームのアプリを開く。

「私はやっぱり皆に必要とされていないんだ」

マフラーの中に、声はかき消された。

電車がホームに到着し、ぎゅうぎゅう詰めの車内になんとか乗り込んだ。背が低いので大人達の背中で外の景色が遮られていた。

電車が次の停車駅に着くと、人の大半が降りたので、ドア側スペースの特等席に私は滑り込む。外の景色を眺めるのが好きな私はスマホから顔を上げ、窓の外を見た。

「......!?」

外を背中に羽の生えた人間のようなものが通り抜けていったように見えた。目をこすりもう一度見たが、それの姿は消えていた。

──気のせいか...。

電車はトンネルに入り、私はイヤホンをして目を閉じた。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ