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作品 36 「緑の玄関」
緑の玄関
それから急にはっとしたように、
「あー、やだあ。手間取ったって、もしかしたらあなた、もうあの子たちを見ながらやっちゃったんじゃないでしょうね?」
最初はおどけていたが、やがて彼女はだんだんと苛ついた口調になり、最後には、いつもの罵倒に落ち着いた。
「やだ、やだ、やだ! どうして男ってみんなそうなの。莫迦、ぼけなす! ああ、いやらしい。あんたなんかきらいよ。ロリコン趣味で、最低じゃないの!」
何故だかわからないが、それら罵倒が私には快かった。彼女がいる。彼女がある。彼女が全存在をかけて、丸ごとのまま、私を詰っている。
○「紙飛行機の手紙(童話)」
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Green entrance
次回終了。




