作品 32 「振り返る」
振り返る
どうして戦争なんかしたんだ。どうして地球を見捨てたんだ。あんたたちなんか死ねばいい。大莫迦者のけだもの!
あたしが一等最初にしたことは、核ミサイル制御室への潜入だった。都市が助けてくれたおかげで、本来なら幾重にも張り巡らされた厳重な警備システムに守られているはずのその部屋に、あたしはすんなりと忍びこむことが出来た。もちろん、そこにはもう誰も残ってはいない。あたしは躊躇することなく、ミサイルの照準を、今まさに飛び立とうとする巨大な外惑星移民船団に向けた。
一発、二発、三発、四発。発射、発射、発射、発射!
面白いくらいによく当ったわね。まるでテレビゲームのようだった。でも、これは犠牲者の出る本物の戦争。全員が地球から逃げ出した後で陣取り合戦だけをやろうなんていう、ちゃちなやつとは違うわ。
ああ、都市。あなただけよ。あなただけがあたしを理解してくれた。わかってくれた。わかってくれた。わかってくれた。わか…………た。わ……てくれ………かってく……。わかっ……れ………かって……た。わかっ
○「わたしが死んだ川」
→ http://ncode.syosetu.com/n5013cp/
ひょんなきっかけからかなり昔の元カレに再開したわたしは街の散歩を愉しむのだが……。
mirar atrás
やっと追いついたわ!




