表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
26/38

作品 25 「裏表紙」

 裏表紙

挿絵(By みてみん) 


 そうやって、しばらく上を向いたまま佇んでから、私はナップザックを探り、二個で対になっている鍵を取りだした。まず最初に手前、左から二番目の生活必需品の入っているはずのロッカーを目差した。いわれた通りに六つと四つを数え、鍵を差し込んだ。開かなかった。それではと思い、すぐにもう一方の鍵をロッカーに差し込んだ。今度は開いた。鳩を意匠したと思われるマークの付いた紙袋が入っていた。手に取ってみると、それはずっしりと重かった。開くと、中には約三日分の食料が入っていた。パンとコーラと野菜と果物。それに自動販売機用の小銭が十数枚。これはソフトプラスチックのケースの中に仕舞われていた。その下に、いつものように薄い本が三、四冊押し込まれていた。エロ本だった。あるいはもっと上品に官能写真集といい換えてもよい。これみよがしに、一六、七歳のダイアナたちが痴態を披露していた。惜しげもなく。明らかに作りものとわかる恍惚の表情を浮かべている娘もあれば、ちょっと見には見当もつかない、いい表情を浮かべている娘もあった。そして私にはそのどれもが彼女に見え、またそうではないように見えた。私はそれら生活必需品すべてを、やっとのことでナップザックに押し込むと、ロッカーを閉め、鍵を引き抜くと、彼女に指定された次なるロッカーに向かった。二つと七つを数え、鍵を差し込んだ。また開かなかった。どうやら私には一種の隠れた才能があるらしい。私は自分に苦笑すると、鍵を取替えてロッカーに差し込んだ。


 ○「棗と凪」

  → http://ncode.syosetu.com/n0392cm/


 わたしは弟のなぎが好き。その感覚はとっても微妙。だからわたしは自分でもちょっとヤバイんじゃないかと思うときがある。もちろん凪さえしっかりしていれば何も起こるはずがない。そう信じる。しかも凪には彩音という可愛い彼女がいるし……。


 Back Cover

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ