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作品 22 「浴場で発見されたレリーフ」
浴場で発見されたレリーフ
光が射した。駅が近づいた。がくんと軽い衝撃があり、電車が止まった。扉が開いた。またもや一斉に。疳高い警笛の音が聞こえ、「このグズ! 降りないつもりなの」
私は運転席側の窓に一度額と掌を押しつけてから身体を斜めにし、閉じゆく扉を擦り抜けると外へ出た。ホッと溜息を吐く。酷く疲れてしまったようだ。心臓がドキドキと鳴っている。
「……ったく、近頃の三十男の考えていることはわかんないわ」匙を投げたように彼女が呟いた。
○「錯視」
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錯視です。以前に見よう見真似で自作したものから。
Relief which was discovered at a bathhouse




