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作品 17 「光の裏側」
光の裏側
運転席に向かう途中、私は電車の揺れと速度の変化に応じて無数の吊り革が一斉に傾く光景を幾度も見た。軽い畏怖を感じた。否応なく目がその光景に釘づけになった。物事の状態が自然であればあるほど、私はそこに神の意志を感じる気がしたのだ。取り憑かれている気がした。そして、どこにも救いがないように思えた。 我々は見捨てられたのだ! おそらく。それゆえに私もまた見捨てられたのだ。叡智を与えられながら、それを利用しようとしなかった罪のために。……だが、私はなにも知らないし、また、わかりもしなかった。
○「うそつきりっちゃんの備忘録」
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ごく普通の読書感想文です。
Dark side of the light




