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旅路

作者: ちぇりこ

そこは暗闇。

全ての終わり。

長い長い旅の終わり。


またいつか巡り合う始まり。

終わりの先の始まり。



ある日私は老人だった。

全てを失うという絶望。

全てを託したという希望。

終わりを想い涙を流した。


ある日私は中年だった。

失うものと手にするものを天秤にかけ、折り合いをつけた。


ある日私は青年だった。

失った全てを憂い、広がる未来に不安になった。


ある日私は少年だった。

失う恐怖と手に入れる喜びを知った。


ある日私は子供だった。

目に映る全てが宝物になった。


ある日私は赤子だった。

これから手に入れる沢山の物、人。

そこに広がる希望を信じ涙を流した。



そこは暗闇。

全ての始まり。

長い長い旅の始まり。


いつかまた巡り合う終わり。

始まりの先の終わり。

物書き自体が初めてという作品ですので、感想・アドバイスなど頂けると嬉しいです。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 老人から始まって赤子に遡ることが、作品全体の印象を強めていると思います。 [一言] 初めてでここまで書かれるというのは、文才をお持ちなのだと思います。 始まりであり終わりである暗闇の説明…
2014/06/11 22:10 退会済み
管理
[良い点] 感性がでてていいんじゃないですか。時代ごとに心理ってありますよね。十代の頃のはしゃぎっぷりてあの年齢だから適用されるもんですし。なんか妙に納得しました。
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