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小鳥。
小鳥は捕らわれた。
小さな檻に、捕らわれた。
光が一筋も入らない小部屋の片隅に置き去りにされて、ずっと助けを待っていた。
すると、入るはずのない光が差し込み、小鳥の入った小さな檻が照らされた。
『足枷になるのなら、解き放してしまえばいい。
誰の言葉も聴く必要はない。
…僕が側にいる。』
光の主は、太陽だった。
小鳥はやっと、自分の檻から抜け出せた。
もう誰に捕まることもない。
挫けそうになった時は、太陽を想う。
そうすれば、自ずと答えは導きだされる。
小鳥は、鳴いた。
愛に飢えた小鳥は、広い空の下、初めて
鳴いた。