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たまに遊んでよ

作者: 菜の花
掲載日:2026/02/13


友達が帰っていった

扉も窓も閉めた

鍵までしっかりと掛けた

テレビを消した


さっきまで溢れていた音が

扉の向こうに出ていって

部屋の中はただしんとして

静寂が訪れた


静かなところは好きだ

気持ちの揺らぎが

風が吹いていない日の

水面のようになくなって

落ち着けるから


けれど

ずっと揺れない水面は

少しつまらないから

夕立ちやそよ風が

たまにほしくなる


それは今さっきまで溢れていた

私たちの笑い声だとか

椅子の軋む音だとか

大切な人に名前を呼ばれた

その瞬間


小さな波紋が重なってゆく

ひとつ、ふたつ、みっつ

ひとつ、ふたつ、みっつ


それはまるで

雪の結晶や線香花火のよう


私を見つけて

私と何か話をして

私のことを知ってほしい


揺らぐ空気のなかで

静かな世界で

たまには私と

遊んでくれたらいいな

ご覧いただきありがとうございました。


ずっといつも通りはつまらないから。


誰かに届きますように。

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