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妹と幼馴染達

俺には世界一可愛い妹がいる。

妹の為なら、俺は何でもする。


だから、妹を守れる様に父上に剣術の稽古をつけてもらい、呼ばれたらいつでも駆けつけられる様に走り込みもした。あんなに可愛い妹だ、誘拐されてもおかしくない。誘拐犯を撃退できる様に雷魔法の発動練習も魔力がなくなりぶっ倒れるまでやった。


だからこの状況についていけない。

俺の努力は全て妹のエマの為だったのに。


「エバン君、君の魔力量は200もある、これは王宮魔法師に匹敵するレベルだ、ぜひ魔法科に入ってほしい」


「いや、エバン君、君が騎士科の障害物コースで出した記録は君の父上、ラフィーノ魔法騎士団長が出した記録を塗り替えた、是非騎士科に入ってくれないか」


冗談じゃない、俺は学園なんかにきたくなかったんだ。エマはまだ俺が必要なんだ。

父上が学園に行かないなら、領地に行って貰うというから渋々受けただけで。


どの学科でも良い、学園にいる時間が少なくて、家でエマと過ごせる時間が多く取れるとこなら。


騎士科は鍛錬で遅くなることもあるから、魔法科かな。魔法科は女生徒が多いから、面倒だけどな。


俺は自慢じゃないが女性にモテる。母上譲りの顔立ちもそうだが、俺がエマの為にケーキを買ったり、花を用意したり甲斐甲斐しく世話をしているのを見て、自分もお姫様みたいに扱って貰えると勘違いする女性が多い。


冗談じゃない、あれはエマだからするんだ。


まあしょうがない、授業が終わったらすぐ帰れば良いだけだし。魔法科にしよう。


しかし俺が口を開く前に、後ろからアイツの声がした。


「先生方、それならエバン様には両学科に入って頂けば良いかと。過去にもその様な生徒はいらした様ですし、この様な結果のなると予想されていたラフィーノ魔法騎士団長様からの許可証もあります。団長様は

エバン様にゆくゆくは魔法騎士団に入団して頂きたいとお考えです」


「おい、ミリーふざけんなよお前」


「エバン様、私はエドワード様のご意向を先生方にお伝えしているだけです」


「あのクソ親父、絶対自分がエマとの時間を確保したいだけだろう」


「君がミリー・ロッソか。君は騎士科の障害物コースではエバン君に続いて2位、魔法力もかなりと聞いたぞ。君も両学科を受けたらどうだ?」


「私の魔力量はエバン様の半分しかありませんし、ラフィーノ伯爵家で母の手伝いもあります。なので騎士科で全力を尽くしたいと思っています」


「わかった、ではエバン君、2学科に対応できる様に君のスケジュールを組み直してくるから、もう少し待っていてくれ」


先生方はホクホクした顔で去って行った。


俺はミリーを睨みつけて、


「何でお前だけが1学科で済んでるんだよ」


「私は仕事がありますし、エバン様みたいに暇じゃないんです」


「また、お前たちは喧嘩しているのか?」


声がした方を見ると幼馴染のエコラスとアルがいた。


「久しぶりだな、エバン。お前が僕たちにエマちゃんが懐いたのが気に食わなくて、家に呼んでくれないからな。まだシスコンは治っていない様だな」とニコラスがニコニコしながらいう。


後ろにいるアルは不機嫌そうに立っているだけだ。


「アルなんか、エマちゃんに会えなくて寂しいのか、最近はずっとこんな感じだよ」


「そんな事はない、勝手に話を盛るな」アルはニコラスを睨みつける。


「そうですよ、エマ様はずっとエバン様にニコ兄様とアル兄様は来ないの?って聞いているのに」


それを聞いて、アルの顔がちょっとだけ緩んだ。やっぱりこいつは信用できない。


「良いんだよ、エマには俺がいるから。それよりお前らはどの学科に入るんだ?」


「僕は魔道科でアルはポーション科だよ、まあそこ以外行くつもりはなかったしね」


「流石ですね、お2人とも。ニコラス様はいつも魔道具の修理を手伝ってくれましたし、アル様はポーションの本をいつも読んでましたものね」


「なんかミリーにそう呼ばれるとなんか変な気がするな。すごく大人っぽくなったし。昔は一緒にみんなで遊んだのにな」とニコラスが照れている。


ニコラスはミリーの事が好きだったものな。


なんだか知らないが俺はイラッとした。


「こいつはそうでもしないと女に見えないしな、暴力女なのは変わってないぞ」というとミリーの顔色が一瞬変わった。怒ったのか?


でもすぐに

「エバン様は何も成長してないですよね。そろそろ妹離れしないと、将来の奥様に嫌われますよ」


「俺は結婚する気ないし、するとしたらお前みたいにガミガミ言う暴力女じゃなくて、エマの様に素直で可愛げのある奴とするから大丈夫だ」


するとミリーは一瞬固まって、

「そうですか、ではそのような方と魔法科で出会えると良いですね、私は用事がありますので失礼します」と言って去って行った。


「お前、馬鹿だろ」とアルが言う。


こいつ。。本当にムカつくな。


「アル、エバンはまだお子様だからしょうがないよ。エバン、食事に行こう。俺の婚約者を紹介するよ」


「え?お前婚約者いるのか?」


ミリーが好きなんじゃないのか?じゃあミリーは?


「ああ、むっちゃ可愛いぞ。お前も早く周りに目を向けろよ。エマちゃんを守りたいのはわかるが、それを理由にお前が前に進めないのは良くないぞ」


ニコラスは時々ドキッとする様な事を言う。


俺の使命はエマを守っていく事だ。


それが母上との最後の約束だから。




エバンは前作ではおちゃらけた感じだったのですが、今回はシリアスです。

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