D-DAY+139 2027年5月下旬 成り行きの台湾帰省 その9 結婚式
「成り行きの台湾帰省」シリーズのエピソードは、大量の台湾風中国語や英語会話が混ざっています
もちろん、日本語訳はついているし、会話の理解に妨げる意図はありません
#### PM 1:00 ドレスの試着や招待賓客
早めの昼ご飯を食べ終わったp.adminと妻達は、衣装の調整や試着でホテルの控室に移動した
控室に入って、まず目に入ったのは、S子のウェディングドレスがバレットスタンドに展示された姿でした
白基調のドレスに華やかな装飾やデザインとなり、スカートは長め、
p.admin自身はウェディングドレスに詳しくないが、普段参加した結婚式のドレスより一層華やかさがある物を見て思った
S子:
「わあ…綺麗…」
R子:
「私の時は職員が急いて調達した既製品の物なのに…S子のが羨ましい…」
W子:
「S子は貴船神社で白無垢も着ていたから…S子と比べないてね」
R子:
「そう、そうよね…今日はS子が主役ですから…」
デザイナー:
「朱雀様、かおり夫人(W子)様、リコ夫人(R子)様、さや夫人(S子)様、ドレスをご用意いたしますので、こちらへどうぞ」
日本の宮内庁から8人の着飾り係が派遣され、デザイナーも加わり
従来通り妻一人に3人が付く体制でドレスや着物の調整を行うこととなった
因みにW子とR子のドレスは、日本の皇室と思わせる単色基調でデザインが控え目なドレス、W子が淡紅色、R子が浅紫のドレスを選んでいた
本来、王妃であるW子は白が基準とデザイナーさんに言われたが、W子が白は自分に似合わないと思ったのであえて違う色を選んだようです
p.admin:
「いつもは貴船神社の宮司さんが来てくれたけど、流石に今回は来てないよね?」
宮司:
「朱雀様、お呼びでしょうか?」
p.admin:
「ええ!?来てくれたのか、昨日の夕方見てなかったので、てっきり来てないかと…お仕事大丈夫でしょうか?」
宮司:
「はい、今朝のワープ便で参りました、仕事についてはご心配には及びません、朱雀様に仕える事が一番大事な仕事ですから」
p.admin:
「そうですか…いつもすみませんね」
S子が先にウェディングドレスの試着し、デザイナーさんがS子の周りをじっくり観察しメモを取り、この後は最終調整していくらしい
ウェディングドレスの試着後、今度は日本国交締結式典で着た十二単衣風の着物の調整に移る
前回、S子はまだフィアンセで結婚前の事もあり、白基調で単衣には玄武の紋様のみだったが、
今回はアレンジされて玄武の上に朱雀が飛び回る紋様が加わった、袴の色はもW子の朱色よりやや濃い紅色に変更された
W子とR子の十二単衣風の着物は、従来通りのデザインのままとなっている
p.adminには結婚式用の白いスーツ、会談用の黒いスーツや着物(羽織袴)だけで試着や調整は不要、スーツは自分で着れるし着物も大して時間がかからない
かと言ってこの場を離れて他所に行くのも妻たちに何か申し訳ないので、大人しくノートPCを開いて控室の隅っこで賓客リストの確認をしてました
結婚式の招待賓客は大まかに以下の通りとなった
親戚組:
p.adminのお母さん、妻達の両親、S子の限られた親戚や「陳伯伯」とp.adminの限られた親戚
さらにp.adminは母の方のいとこの三人を招待した、従兄は大人しく研究者一筋な性格で、親戚の中にp.adminが一番信頼できる人と判断した
従妹達は別に思う事もないが、従兄の家族なので招待しない選択肢はない
友達組:
W子とS子共通の女友達を5人程を結婚式の幹事として呼び寄せた
彼女たちはN君やホテルスタッフにを通して指示や連絡をしたので今の時点でまだ挨拶はできていない、もしかしたら後から控室に来てくれるかもしれないとS子に知らされた
さらにS子の銀行員時代の元上司や数名の元同僚や友達数人も招待した
また、p.adminも友達を5名程招待した、招待の基準は「善良で野心がない人」で、夢の中に出た例のJ子一家(夫と子供)も招待した
国際関係:
T先生やH先生の計らいで様々な人を招待した、駐台北日本大使や関係者数名、日台商会会長、日本学校校長や選ばれた何人の生徒、EU商会会長や関係者数名、台湾D元国防部長と、
以前p.adminのお父さんの知り合いの旧識同僚も二人程呼ばれた。後は既に到着した日本のM子様とK子様、ウクライナZe大統領や、まだ到着してない他のEU首脳陣やカナダ首相
賓客リストはざっと200人程度で、式場には20人程の予備席を用意し臨時対応を計らった
ドレスの試着や最終調整は、大凡2時間ほどかかりました
#### PM 3:00 他のEU首脳陣やカナダ首相の到着
控室から出たp.adminは、N君によりフランス大統領やイギリス首相の到着を知らせた
フランスMa大統領のA330政府専用機が午後3時前に台北松山空港(TSA)に着陸し、礼遇通関で約5分後にホテルに到着するようです
イギリスJ首相は何と飛行時間を稼げる為、現代化改修中の超音速旅客機「コンコルド」に乗って台湾桃園空港(TPE)に到着した
TSAの滑走路の長さが「コンコルド」の離着陸に足りないため滑走路が長いTPE一択らしい、イギリスJ首相御一行は貸し切りの桃園空港MRTを乗って、まもなくこっちに到着するの事
p.adminは慌てて面会用の黒いスーツを着てイギリスJ首相に出迎える、この様子を見てS子もウェディングドレス姿で慌ててついて来た
W子もN君にそそられ、ドレス姿でS子の後ろについてきた
p.admin:
「Nice to meet you, Mr. Prime Minister. I am Suzaku, the Head of Paradise Island. Welcome to our weddeing party」
イギリス首相:
「(イギリス英語の訛り)Your Majesty, King Suzaku, Her Majesty Queen Kaori, and Her Royal Highness Princess Consorts Riko and Saya, we are deeply honored to attend your ceremony.」
(朱雀国王陛下、かおり王妃殿下、そしてリコ側妃殿下とさや側妃殿下、本日は貴国のご婚礼に参列させていただけること、深く光栄に存じます)
S子:
「I hope you are well, Mr. Prime Minister. I am Saya, the King's Princess Consort. Thank you for coming.」
(首相様におかれましてはご機嫌麗しゅうと存じます。私は国王の側妃、さやと申します。お越しいただきありがとうございます)
p.adminとS子がイギリスJ首相と挨拶している最中に、フランス大統領一行の姿も見えました
p.admin:
「Your Excellency, Mr. President. Welcome to Taiwan and thank you for attending my wedding today. My apologies, I can't speak French so please excuse me in English.」
(閣下、大統領。ようこそ台湾へ、そして本日のわたくしとさやの結婚式に参加してくださりありがとうございます。フランス語は喋れないので英語でご容赦ください)
フランス大統領:
「Your Majesty, it is our pleasure. We appreciate your tolerance for our sudden visit. Queen Kaori and Princess Saya are radiant today.」
(陛下、こちらこそ光栄です。急な訪問をご容赦いただき感謝いたします。かおり王妃殿下もさや妃殿下も、本日ばかりは輝いていらっしゃいます)
S子:
「Mr. President, welcome to our wedding. I am Saya, the King's Consort.」
(フランス大統領様、私達の結婚式へようこそ、私は朱雀様が妻、さやと申します)
フランス大統領:
「Dear British Prime Minister, It's been two weeks since the NATO meeting.」
(イギリス首相様に置かれましてもご機嫌麗しゅう、NATO会談から二週間ぶりですね)
p.admin:
「Hahaha, It's sad that no one calls me "Head of State" or "enforcement officer"」
(ははは、誰もわたしのことを執行官と呼んでくれないのが悲しいな)
イギリス首相:
「(イギリス英語の訛り)Your Majesty will be busy with the wedding, so please carry on without worrying about us.」
(陛下はご婚礼でお忙しいことと存じますので、我々にお気遣いなくご自身の務めをなさってください)
p.admin:
「I understand. Please forgive any shortcomings. I'll excuse myself first.」
(了解です、至らない点をご容赦ください、では先に失礼いたします)
フランス大統領とイギリス首相はそれぞれ関係者数名を連れて、ホテル側が用意した会議室に入りました
p.admin:
「英語力を鍛えないといけないと実感したな、フランス語は流石に無理だけど」
S子:
「旦那様は上手くやっているよ、英語も日本語も喋れて普通はそこまで出来ないよ」
結局カナダ首相は午後5時50分、結婚式開始直前で松山空港に到着したらしい
p.adminや妻たちは既に準備に入り、挨拶することができなかった
#### PM 5:00 静かなるデモ
日本のプリンセス達とEU首脳陣が「ホワドプラザホテル」に集結された事で、台湾D与党は支援団体を通して「デモや抗議活動を行わないように」と強く通達を出されましたが
SN議員が主導した市民団体は、その通達の抜け道的対応で「静かな意見表示」と称してメンバーを動員した
彼らはデモの体裁を取らずに、参加者は台北市大安区の主要道路の交差点や、ベンチや公園等で座り込み、参加者たちはノートに手書きの標語を掲げ、蝋燭や懐中電灯で標語を照らすという手段を乗り出した
彼ら声を上げる事もなく、集団移動もなく正しく「静かなデモ」
標語には
「獨裁國王STOP插手台灣」
「幫助台灣否則滾蛋」
「公開對話!停止綁架外星人」
等々、テンプレ的な物を感じたものの、個人個人のアレンジが見られ手作り感が満載した
それに対してp.adminは「これだったら、彼らの正当な権力で静観するのみ」とN君や関係者に伝えた
それでも事を慎重に見たJ市長と台北市警は、こうした「静かなデモ」でもホワドプラザホテルの周辺ブロックまでの侵入は許さなかった
ノートを隠して管制エリアに入ってから掲げた人に対して、警察は勧告ベースでエリア外へ促したが、市民団体はこれに対して強引な手段は出してなかった
#### PM 6:00 結婚式と家族の真義
結婚式が開始し、賓客の見守りの中にp.adminはお母さんと入場した、後ろに現場スタッフ1名とN君が付いてきた
結婚式場の入り口から高台ステージまでレッドカーペットが敷いていた
高台ステージにはp.admin家族が座るメインテーブルと、家族や重要賓客用のテーブルの三つのテーブルが置き、
メインテーブルは長方形で、p.adminと妻たちの全員が賓客に向けて座る形式になっており、
その中でp.adminの椅子が一番物理的に高い、次に高いのは左隣にあるW子の席、右隣にはS子の席、さらに右にはR子の席がある
他に妻達のご両親用や、諸外国貴賓用の10人座りの円卓が左右にそれぞれに設置した感じ
P母は、スタッフの案内で左の親族用の席に座った
p.admin:
「へ、結婚式なのに席の順位があるのか…」
N君:
「王室相当の朱雀様家族には、それなりの格式が求められるため、どうかご了承ください」
次に、W子がご両親と共に入場し、W子はp.adminの左に座り、W子両親はP母の右隣に着席した
W子:
「人が大勢すぎてちょっと苦手…」
p.admin:
「ごめんW子少し我慢してくれ、後で俺が何とかするからね」
次に、R子がご両親と共に入場し、R子はp.adminの右の一番端に座り、R子両親はP母の左隣に着席した
R子:
「W子大丈夫、顔色悪いよ?」
W子:
「まだ大丈夫だよ」
次に、M子様K子様、ウクライナZe大統領ご夫妻、イギリスJ首相ご夫妻、フランスMa大統領ご夫妻の順で入場してきた
彼らはp.admin右のほうの賓客用のテーブルに着席した
p.admin:
「入場順番は単なる到着順ですね、これじゃどっちが偉いとかなく公平ですね、N君はいい仕事してくれた」
p.adminが周りを見てみると、T先生を始めとする楽園島幹部たちはステージの一段下の最前列のテーブルに座り、
宮内庁大夫、デザイナーさんやHan議長J市長なども、それぞれ出身国の賓客と共に前列テーブルに座っていた。
日本関係者テーブルを見ると、見覚えのない初老の男性と4人の高校生くらいの生徒が制服姿で座っている
「多分日本学校校長と生徒達だな」とp.adminが思った
その時、一組の夫婦が急いで最前列のテーブルに移動している姿をp.adminが見た
スタッフにエスコートされながら移動しているので、不審者ではな事は確かだが…見覚えのある欧米人の顔で直ぐ名前は出てこない
彼ら夫婦はステージに上る事を躊躇い、T先生テーブルの空席に座ろうとしていた
p.admin:(あ、もしかしたらカナダ総理ではないか?)
p.adminはステージから降りて、カナダ総理夫妻が着席したT先生テーブルの前に行き、ステージ上の国賓用のテーブルに誘った
p.admin:
「Mr. Prime Minister of Canada, and Madam, thank you for joining our wedding. Please come to the table upstairs.」
(カナダ総理殿、そして夫人様、私とさかの結婚式に参加してくれてありがとう、さあ、上のステージのテーブルにどうぞ)
カナダ総理:
「I apologize for being late to your wedding, and I'll take advantage of your kindness.」
(貴殿の結婚式に遅刻したことに謝罪する、ご厚意に甘えさせていただく)
カナダ総理夫妻が着席後、中庭及び吹き抜け全体の照明が消され、レッドカーペットだけがスポットライトに照らされた
アナウンス:
「さや夫人及び、さや夫人お父様の旧識の陳将軍のご入場!」
一時会場がざわめき、スマホカメラのシャッター音やLEDフラッシュが暗い中星々のように煌めき、盛大な拍手の音が聞こえてきた
陳伯伯(陳将軍)が軍礼服でS子の手を繋ぎレッドカーペットを通してステージに上がってきて、S子の母はその後ろに付いてきた
ステージ上、p.adminは陳伯伯にお辞儀をし、陳伯伯はS子の手をp.adminに渡した
陳伯伯:
「S子的未來就交給Azure執行官了」
(S子の将来は、Azure執行官に任せます)
ステージがスポットライトによって明るく照らされる中、p.adminは一瞬「立ち合い人は?」と思った次の瞬間
アルファ提督の姿が突如現れて、見た目はホログラムではなく本物…
「あ、これって重力ミラーだ!」と思ったp.adminは重力ミラーの特性(直線上大きな障害物がないのが利用条件)を思い出し、
反射的に天井を見たら、暗い中でもいくつかの窓が開けられたことが目視できた
p.admin:
「なるほど…アルファ提督も粋な事を覚えてくれたな」
そして、重力ミラーによって姿を現したアルファ提督から口を開いた
アルファ提督:
「我はポルカラ星第9船団総司令官であるアルファでござる!これより朱雀執行官兼司令と朱雀さやの婚姻認証プロセスを行います」
p.admin:(アルファ提督の言葉使いは少し進歩したかな?)
アルファ提督:
「朱雀執行官兼司令は、妻の朱雀かおり、朱雀リコと朱雀さやを平等に愛し、食糧を分け与え、彼女らの子供と子孫を公平に接することを誓いますか?」
p.admin:「誓います!」
アルファ提督:
「朱雀さやは、彼を夫として愛し、朱雀かおりと朱雀りこを家族として尊敬し、共に巣を守り、子を育ち、貞操を捧げることを誓いますか?」
S子:「誓います!」
アルファ提督:
「朱雀かおり、朱雀リコは朱雀さやが三番目の妻になることを同意しますか?」
W子:「同意します」
R子:「同意…します」
アルファ提督:
「これより、朱雀執行官兼司令と朱雀さやの婚姻は我々ポルカラ星で正式に承認されました」
ここで、盛大な拍手が起こった
天井の吹き抜け窓から一筋に白い光(レーザー?)がp.adminの手元まで照らされ、次の瞬間にp.adminの手元にS子の為の指輪がワープで転送されました
異星指輪はW子とR子のデザインが同一で、手に取って若干サイズが小さい事だけが違った
p.adminは指輪をS子左手の薬指に嵌めた
アルファ提督:
「朱雀執行官兼司令は、妻の朱雀さやに口付けを実行せよ!」
(さすがに学習したな)と思ったp.adminは、S子を抱きしめてキスした
現場は更にざわめき、ただ場を乱すような行為がないようだ
そして現場の照明が徐々に回復し、重力ミラーが解除されたか、いつの間にアルファ提督の姿が居なくなった
P.adminがS子をキスした途端、テーブルで眼の前の光景を見たR子が静かに涙した
最初は声がなく席が離れたW子も気付かなくて、やがてR子がすすり泣くとなり、W子が隣に座りR子を軽く抱きしめて頭を撫でる事となった
P.adminとS子もR子の異変を気付き、S子はウェディングドレスのままでR子の隣に行き、彼女の手を握りました
そして
p.adminはR子の手を取ってステージに立ち上がろうとした
涙目のR子は最初は嫌がるが、S子もR子の隣に宥めつつ、やがてR子は涙を拭き、毅然な表情で立ち上がった
この様子を見て、p.adminはステージの下に立つの司会者からマイクを借り、以下の言葉を述べた
p.admin:
「今日は私朱雀椿と妻のさやの結婚式に来て頂きありがとうございます!ご存知の通り私は3人の妻が居て、そして見ての通り、3人の妻を持つことは、如何に大変であることを皆様にご理解をしていただきたい」
会場は笑い声が断続的に聞こえてきた
p.admin:
「私は妻は3人いますが、決して政略結婚ではなく、私は心から彼女達を愛しているから妻として迎えた
彼女らは善良で私の仕事や生活を支え、落ち込む時に励まされ、かおりも、リコも、さやも私のなくてはならない大事な家族です」
p.admin:
「私こと朱雀椿は政治、政略の為に結婚することは一切なく、そして、妻達の心の安寧の為に、私は今後新たに妻を迎えない事をここで誓います!」
会場が静まり返った中、M子様とK子様が立ち上がり拍手してくれた
それにつられたように、国賓テーブルにいるEU首脳夫妻も立ち上がって拍手してくれて、次に式場の参加者全員が立ち上がり
会場にはかつてのない盛大な拍手が鳴りやまなく長く続いた
p.adminはR子を静かに抱きしめ、S子も寄り添うようにR子の傍に立ち、やがて3人が抱き合っているようになった
W子は後ろからこの一幕を静かに見ていた
やがてR子も落ち着いて「場を乱すようなことでごめんなさい…」と謝ってくれたが、p.adminは「家族だから気にすることはないよ」と宥めた
p.admin:
「S子、スケジュールを乱す事ですまん」
S子:
「旦那様は気にすることはないよ、とてもかっこよかったよ!」
この後特に大きな事がなく結婚式が後半となり、S子は一回目の色直しの後にp.adminと共にEU首脳と夫人達と挨拶していた
p.adminは「結婚式は新郎新婦がすべてのテーブルを回るはずでは?」を思い出しS子に聞いたが、
S子は「今回の体裁ではそれはしないけど、日本関係者テーブルとT先生テーブルに挨拶に行った方が良いかも」と返事された
p.adminとS子二人はステージから降りて日本関係者テーブルに行き、ちょうど下にいるS子はK子様とM子様と軽く抱き合っていた
M子様、K子様:
「さやお姉さま、ご結婚おめでとうございます!」
S子:
「ありがとうございます!えへへ、先ほど聞いた通り、これって旦那様の事を勘弁してね」
M子様:
「朱雀様が政治や権力に一切に屈せず、ご立派な方と見受けられます、さや姉さまは幸せになれて嬉しく思います」
K子様:
「いつもM子姉さんが私が言おうとした言葉を先に申したのが悔しく思います、私もさや姉さまと朱雀様のご結婚お祝い申し上げます」
S子:
「M子様、K子様、本当にありがとうございました!」
その後p.adminとS子は駐台北日本大使、日本学校校長と生徒達と軽く挨拶して、T先生達がいたテーブルに挨拶しに行った
T先生:
「執行官殿はようやく立派な一人前になったな、先生は嬉しいぞ」
H先生:
「Azure君は名実共に立派な元首となったね、さっきの『誓い』を聞いてLee先生が感動で泣いたよ」
Lee先生:
「あらH先生は余計な事を…Azure君はすごく正義感があって家族思いでしたね、君なら必ず今まで誰もできない偉業をやり遂げると、先生が信じていたわ」
Riu先生:
「悪くない!俺の若い頃にはちょっぴり届かないけどな(笑)」
p.admin:
「T先生、H先生、Lee先生、そしてRiu先生、今日はありがとうございました!」
#### PM 7:30 色直しとティアラ戴冠式
p.adminと妻達がステージ後方の階段から降りて一旦控室に入り、全員が着物に色直した
W子、R子とS子は十二単風の着物で、p.adminは羽織袴を着ていた
皆が一緒にステージに戻り、メインテーブル上に三つのティアラが静かに鎮座していた
司会者:
「これより、第一夫人かおり様、第二夫人リコ様、及びに第三夫人さや様のティアラ戴冠式を執り行う」
妻三人が立ち上がりp.adminの前に並び、p.adminはW子、R子、S子の順番にティアラを持って妻達の頭に載せた
着物にティアラは少々違和感を感じるが、S子によるとこれが最善のタイミングらしい
ここまで来て結婚式も終盤になり、p.adminと妻達はステージの端に立ち、参加者全員が列を作ってステージ前に来てくれてp.adminと妻達と挨拶をしてくれた
p.admin:
「長いと覚悟したけど本番になったらあっという間ですね」
S子:
「そうね、自分の晴れ舞台なのに実感はあまりないよね」
p.admin:
「SHO代理総統やアメリカの妨害がなくてホッとしましたよ」
S子:
「うん、おそらく強引に参加することは、あえて旦那様の反感を買う事くらいは学習したかな?多分あの女(SHO代理総統)の狙いはEU首脳陣との面談だよね」
p.admin:
「そればかりは各国の決定に任せるしかないね」
やがて客も8割りが帰り、残ったEU首脳陣はこのままホテルに宿泊していくようです
その中に、カナダ首相夫妻が隣に来て
カナダ首相:
「I am honored to witness King Suzaku's beautiful wedding ceremony today.」
(本日は朱雀国王殿下の素敵な結婚セレモニーを見せてくれて大変光栄です)
p.admin:
「You are welcome, Mr. Prime Minister and Madam」
その様子を見て、イギリスのJ首相も寄ってきた
イギリス首相:
「If the opportunity arises, we would like to ask our King Charles and Queen of England to regenerative medicine. It is not something that should be decided here and now, but we hope that in the future, our two countries will be able to achieve our common goal.」
(もし機会があれば、我が国のイギリス国王チャールズ殿下や王妃殿下にも若返り治療を受けていただく事もお願い申し上げます、決して今この場でご決断することなく朱雀陛下にゆっくり考えて頂く提案です、将来両国の誼で共通のゴールを達成できるように我々が願っております)
p.admin:
「Regenerative medicine is within my authority, so I will grant your country's request.」
(再生医療は私の権限で行えますので、貴国の願いは聞き入れましょう)
イギリス首相:
「On behalf of His Majesty King Charles, I would like to express my gratitude to Your Imperial Highness King Suzaku for his leadership.」
朱雀様のご采配、我が国王を代表して感謝を申し上げます)
イギリス首相夫人:
「My darling, please do not disturb their wedding night. We will now excuse ourselves.」
(あなた、朱雀様とさや夫人はご新婚の夜の時間を邪魔してはいけないわ、我々はこれで失礼します)
p.admin:
「OK! just have a good night, for you all! thanks for attending our wedding again!」
挨拶を切り上げたp.adminは、妻達と一緒に控室に戻り、普通の服を着替えた
#### PM 7:30 結婚式の夜
N君:
「朱雀様、かおり様、りこ様、今夜はスウィートルームを二つ予約したので、かおり夫人とりこ夫人もごゆっくり休めください」
R子:
「え…そんなの悪い…」
W子:
「N君、ご配慮ありがとうございます…」
S子は少し考えて、発言した
S子:
「うん…N君、スウィートルームの一つをキャンセルして頂戴、今夜はW子とR子と旦那様と4人で一緒に寝ますから」
N君:
「さや夫人、承知しました」
S子:
「R子、君の大事な旦那様を分けて貰ってごめんね、今夜は彼のハーレム野望を満たしてあげましょう」
R子:
「え…そんなのS子に悪い、今日は新婚の夜なのに」
S子:
「昨夜は楽しみできたから別に気にしないよ」
R子:
「え!そうなの?」
結局4人が一つのローヤルスウィートルームに入り、キングサイズのベッドでS子とR子がp.adminの左右で横となり
W子は遠慮して別室の仮設ベッド(と言っても豪華なダブルベッド)で寝る事となった
p.admin:
「流石に帝国ホテルの方が豪華ですよね、それも仕方ないかもしれないね」
S子:
「贅沢言わないの!私にとってここが初めて知った五つ星ホテルだから、思い入れがあるよ」
R子:
「実は私もそうですよね…台北101の近くにも五つ星ホテルがあるけど、小さい頃は高級ホテルといえばここですよね」
S子:
「旦那様はさあ…実はハーレム願望のは私知ってますよ、左も右も女を抱いて」
R子:
「え…そんなの恥ずかしい」
S子:
「今夜は練習で、抱きついたまま寝るだけで良いよ、旦那様もいいよね?」
p.admin:
「いや、俺夜中にトイレ行くから、少し降りるスペースを作って」
結局この夜は、S子とR子はパジャマ姿でp.adminを抱きながら寝るだけの夜でした
主人公の妻 S子とR子が夫のp.adminと一緒にホワドプラザホテルのスイートルームでえる姿
実際にp.adminはそんなに痩せてないが、あくまでイメージです
今回も12000字超え、2話分+α相当です
p.adminとS子はようやく夫婦となった、めでたしめでたし
国際関係での描写も、結構力を入れました
AIイラストは若干安定しないから、ティアラの詳細描写は断念しました
この作品を読んで、面白い、また読みたい読者方は是非コメント、感想、良いねやブックマークをお願いします
評価していただくければさらにうれしいです




