DAY 30 2025/4上旬 「善」の人工選択
この章は表現の大規模修正を行いました
シナリオは変更されないので、後続の物語に影響しません
自然界の生物の進化は、例外はあるが大まかに「自然選択」によるものです、言わば学校で教えられた「進化論」に当てはまります
ただ、隕石に付着した微生物または異星生物の卵等、イレギュラーなケースもあり
人間のよな高知性種では、単なる「環境への適応力」よりも「生存戦略」が大事になってくる
人類史をおさらいする気はないが、言いたいことは「道徳と善」は歴史に評価されるが、人類の中の「個」としては良い生存戦略と言いにくい
自己犠牲まで行かなくても善人や道徳を守る人間はチャンスとリソースを他人に譲ったり、分け与えたり、奪われたりするからだ
ただ「悪、利己や目先の利益」ばかり求めると、いずれ自滅するか、社会全体のバランスが崩れ結局すべての人間にとっては生存し難い環境になりかねない
だからこそ、人間社会の殆どが単純な善悪ではなく、謀略、統治、民主、独裁、全体主義、ナショナリズム等とても複雑な絡み合いをしながら視点によって善とも悪とも解釈できるあいまいな状況になっていた
こんな中に、どうやって「善」と「悪」を区別するのが、誰か何を持って「善」と認定するのか？
一般的に「善」を定義するのはまだ客観的に実現できる、例えば教科書に乗せるレベルの純粋な善、田舎で人生を貢献する医師、私財を突き込んで子供の無料給食を提供するおばさん
一方、「悪」を定義するのは難しい、たとえばp.adminの目の中にプーチンは「悪」であってもロシアのソ連復興論者では逆に「偉大な指導者」に見えるかもしれない
なお、p.adminは元科学者、反政府主義者や個人主義支持者（全体主義に嫌悪）として、彼が異星パワーを通して下した「裁き」も勿論彼の主観に当たる
その主観は現時点で彼にパワーを提供した異星文明が「反対」しない限り、異星文明はp.adminの行動を支持しているように推測もできる
*前置きが長くなったが、要はp.adminは「善」の人を救済したい、「善行」を積み上げられた人に報われさせたい *
人類は、環境の変化に適応できた者や能力が優れた者が大きな環境変化の中で生き残れやすい
p.adminがやりたい社会実験では「人工選択」によって前述の善人にアドバンテージを与えようとする、そうすれば善が報われる他に、社会全体的な善が「実利」より重視されると予想される
では「善」の基準は何なのか？革新な薬を発明した科学者が善なのか?原子爆弾を落としたパイロットは悪なのか？
すべては、p.adminの主観に頼っているこそ、悪人にペナルティを与えなくてもある意味「生と死」を握ることを意味する
ここでの「善」は他人に害せず、家族や友人に親切で助け合い、大きな偉業がなくても自分の責務をきちんと果たすことをp.admin「善」と定義する、正義感があれば猶更だ例えば
・利他的な遺伝子
・一定の社会的評価や実績で「善」の可能性が高い（たとえば、警察署から感謝状等）
・家庭と家族状況(例えば、病室で家族とのコミュニケーション、子供や家族行事への参加、離婚歴、扶養や被扶養等など)
それでも、これらの条件を満たす人々は軽く数千万人から数億人に上るので、p.adminが異星文明のリソースをフル稼働しても全員助けられない
となるとやはりポイント制で「善行」を特徴量として扱い、例えば末期がんの救助なら「命の選別」の真似事をしなければならない
*異星文明であるポルポ・カラマリはp.admin(Azure)を選定する辺りに、既に人類社会の中にある程度の選定を行ったと思われる*
p.adminは異星タブレットに質問し、異星文明が持つ人々のプロファイルと前述の基準に照らし合わせて、「善人」の選別を行われた
善人であっても今幸せで不自由のない生活を送る人々には救済する必要はなく、選別基準は深刻な持病または重症であり、その病の緊急度合いと善人ポイントの高さの兼ね合いで要救助リストを作成した
一番緊急度が高い要救助善人でもざっと3万人強ありました
異星文明の医療ベイは、遺伝子レベルでガンーの根本治療や人類免疫システムのデータベース修正も出来て、ガン細胞や組織をターゲットとしたNK細胞を量産させる事も容易い
腎臓病、重度の肺炎、心臓の持病や遺伝的な持病も人類文明よりはるかに進歩した治療法を持ち、時間はかかるが決して不治の病ではない
臓器のクローンと、幹細胞の操作で手足や神経の再生は時間は掛かるものの、異星文明のテクノロジーでは可能と伝えられた
異星タブレットの情報により
現在、月面基地の医療ベイに治療している人の大凡20%の1000人強は、集中治療から離れて週数回、一回1時間程度の定期治療にシフトすることができそうだ
幸い、がんの根本治療も概ね非侵襲的治療であり、週一回医療ベイの中に1時間程の治療を受ければ済みそうだ
問題は、これらの「善人」をどうやって説得して月面基地に治療を受けて貰うことだ
#### 月面基地
「月面基地」の建設は大方に終わっていた、半径100Mサイズのドーム型構造物が五つが五角形の頂点に配置し、それぞれの間にトンネル型の通路でつながれていた
五角形の中心点には反水素リアクターや異星文明ベースの100MW級の核融合炉が複数設置されている
月面基地全体は、固定式のシールド発生装置に保護されて、例えアメリカや中国の衛星にバレて弾道ミサイルに攻撃されても完璧に防御できる
五つのドームのそのうち一つは医療ドーム、約5000台の医療ベイはここに設置されていた
三つのドームは将来を見据えて住居空間にしてある、建築様式は二階建てのアパートが並んでいて、棟と棟の間にスペースを開けて小さな公園のように建設されている
因みに植えた植物と土壌は、地球のどこかから拝借したらしいです
最後一つのドームは緑豊かな大きな公園と、複数の公共施設や管理棟が建設されている、住居空間用の貯水池も公園の真ん中に設置されている
月面基地の「管理者」はいなく、医療ベイでの集中治療も終わってないことから、医療ベイドーム以外の四つのドームは今全部無人です
緑豊かな環境に見えますが、実はこの月面基地は自給自足とは程遠い、たとえ全ての緑化地を全て畑にしても100人程度の食糧しかならない
5000人を収容した現状は、食糧はポルポ・カラマリからの提供を受けるしかない
この事実を知らされたp.adminは、結構月面基地の維持可能性を危惧していた
月面基地の医療ベイに収容された約5000人の重傷者の殆どはマリウポリで残敗ロシア兵の銃撃を受けた人です
手足まだは腹などに比較的軽い銃撃傷を受けた人は最初からウクライナの病院前に転送してあり、ここにあるのは重傷者ばかりです
心臓、肺臓、脊椎、酷いケースは脳の一部貫通
ポルポ・カラマリの医療技術は地球よりはるかに進むとはいえ、魔法のヒールみたいな即効性はなく、せいぜい細胞の活性化を促進するホルモンを与えること
その反面、ポルポ・カラマリは人類の体に対する知見や知識が深く、また、医療ベイの中に繊細の重力操作やレーザー照射等でロボットアームなくても手術できる
脳に貫通傷を受けた被害者にも、幹細胞の体内生成を誘発して収集し、患部に最適に与える治療を行っている
前述の通り、既に1000人強は医療ベイから離れて定期治療に回せるが
月面基地の管理者が不在した現状では、5000人の日常生活を支障なく支えるのは至難の業
勿論、人類レベルの治療で回復の見込みのある人は、そのままウクライナに送還する手もある
月面基地にはワープゲートを設置し、宇宙服を着てなくても地球任意地点とのワープ移動が可能であった
具体的には月面基地の室外に繋がる場所に固定式シールドが展開し、シールド内には酸素や気圧を維持しており
人員のワープして来るとシールド発生装置と同期して一瞬だけシールドを解除し、人員が中に到着すると直ぐシールドを展開し直して酸素や気圧の調整を行う
それでも瞬時的に気圧が100hPa程度変動するらしいので、人によっては耳が痛くなる可能性はあります
#### 善人救助の実行
「善人」の救済や「ウクライナ人の戦争被害者」とのバランスのやり取りは、p.adminはかなり悩まされた
p.adminが考えた一つの案は
1.まだ日常活動ができる末期ガンー善人を一定数を優先的に治療し、治療を受けさせながら月面基地の「ボランティア」としてトレーニングさせる
2.ボランティア組が医療ベイから離脱したウクライナ人難民組の世話をする
3.空けた医療ベイ1000強を順次に緊急度合いが高い要救助善人の治療にあたる
異星文明タブレットの推定によると、要救助善人3万人強の中から平均一日100人弱が亡くなる事
p.adminが悩む間でも善人が報われずに死んでいくので、もう考える時間も悩む時間も命の重さと同等を気づいてp.adminは重圧を感じた
Azure(p.admin):
「でも、なにもしなくても「悪」ではないから、私がこの案を思いつかない、もしくは実行しないなら、善であっても死ぬのは自然の摂理だよね」
と言いつつ、やはり事情の重大さを気づいたp.adminは、要救助善人の同意や協力を要請する具体方法を考えた
1.素直に異星文明の存在を告げ、命を助ける代償にp.adminに協力するようにお願いする
2.善人の前に信仰した宗教の「神」をホログラムで演出し、命を助ける事を告げる
3.1の延長で、善人であればもっと他の人を助けても自分の事を遠慮しがち、協力者になるともっと命を救えること教え説得する
正直2は欺瞞としか思わないが、効く人には効くとp.adminが直感的に思った
例えば仏教なら観音さま、キリスト教なら聖母マリアやイエス、神道等の多神教は難しい、アマテラスを出すと仰々しいし説得力もない
その辺の選別はp.admin一人では到底無理で、異星文明AIに任せる事となった
結局1と2と3の併用した結果
要救助善人の83%が治療や協力に同意し、順次にドローンにより月面基地へワープさせ、医療ベイでの治療やボランティア教育を受けさせた
残りの13%はやはり自分の人生の終わりを受け入れた事で治療を拒絶し、p.adminは彼らの意思を尊重しながら見守る事しかなかった
ボランティア教育のカリキュラムは、異星文明に任せたがポルポ・カラマリを主体にせず、人々への救助はp.adminの意志と教えた
これにより一ヶ月の間で、世界中で主に年寄りの人が2000人強が突如消失し、そして一部の人(約1000人)はまた突如見つかったと警察機関等によって報告されました
再び出現した人には失踪の間の出来事を全員が「覚えてない」「忘れた」「答えなくない」「神の国に行った」など曖昧な回答を警察関係者に告げ
原因や犯人も分からない「神隠し」事件ではあったが、この件でFBI/CIA/NSAの強い興味を引いてしまった
さらに、出現した人達は病院の検査で末期ガンが回復している明確な証拠が出て、「神の現身」や「悪魔の取引」とも世の中に大きな議論を呼び出した
また、病へ謎の治療を受けたのはごく一部の人であるから「不公平」「悪」として一部敵視され、情勢を混沌化したp.adminは次のステップを悩むことになった
#### AI生成内容:善人候補者への説得シーン
p.admin（Azure）は、ポルポ・カラマリのタブレットUIを通じて、要救助善人（末期疾患患者、3万人強）のリストから4人の候補者（日本、台湾、東南アジア、欧米から各1人）を選択し、説得を試みる
* 日本 — 佐藤美和（東京・末期肺がん、元教師）
夜間の東京の病院個室に、ドローンが観音菩薩のホログラムを柔らかな光で投影した
Azure（タブレット経由、穏やかな女性の声）:
「佐藤美和さん、あなたの人生は多くの子供たちを導き、家族に愛を注いできました。あなたの善行は記録されています。私は、遠い星から来た協力者の使者です。あなたの病を癒し、さらなる善を広める機会を提供します。月にある治療施設で、肺がんを根本から治せます。同意しますか？」
佐藤美和:
「(驚きつつ、弱々しく)観音さま…？ そんな話、信じられない…でも、子供たちの笑顔をもう一度見たい。家族に迷惑をかけたくない…。本当に治るなら、行きます」
p.adminはタブレットに「同意確認」と入力。ドローンはワープゲートを準備し、佐藤を月面基地の医療ベイへ転送した。観音のホログラムは静かに消え、病室には静寂が残された
* 2. 台湾 — 林志明（台南・末期肝がん、慈善団体運営者）
台南の自宅深夜、「媽祖」の優しいホログラムが背景に現れ、部屋を照らした
Azure（タブレット経由）:
「林志明さん、あなたは貧しい人々に食料と希望を与えてきました。あなたの善行は、遠い星の文明に記録されています。私は彼らの技術を借り、あなたの肝がんを癒すために来ました。月にある施設で治療を受け、さらなる善を広めませんか？ あなたの家族も守られます」
林志明:
「(目を疑いながら)媽祖の姿…？ 星の文明？ そんな話、まるで映画だ。でも、子供たちの未来のために生きたい。他人を助けるなら、私も協力する。どうすればいい？」
p.adminはタブレットに「同意確認、家族保護プロトコル適用」と入力。林はドローンにより月面基地へ転送され、媽祖のホログラムは消えた
* 3. 東南アジア — アイシャ（ジャカルタ・重度心臓病、孤児院ボランティア）
ジャカルタの簡素なアパート早朝、柔らかな光の天使がホログラムで投影された
Azure（タブレット経由）:
「アイシャさん、あなたは孤児たちに母のような愛を与え、信仰を守ってきました。あなたの善行は、星々の文明に知られています。私は彼らの技術を使い、あなたの心臓病を癒すために来ました。月にある治療施設で新たな力を得て、子供たちを支えませんか？」
アイシャ:
「(涙ぐみながら)ジブリール…？ アッラーの試練だと思ったのに…。子供たちのために生きたい。もし本当なら、私は行きます。他の命も救えるなら、協力します」
p.adminはタブレットに「同意確認、ボランティア教育適用」と入力。アイシャはドローンにより月面基地へ転送され、ホログラムは消えた
* 4. 欧米 — ジョン・スミス（シカゴ・末期白血病、元消防士）
シカゴのホスピス夕暮れ、ホログラムが聖母マリアの姿を投影した
Azure（タブレット経由）:「ジョン・スミスさん、あなたは火災から多くの命を救い、家族を愛してきました。あなたの善行は、神の使者を通じ、遠い星の文明に記録されています。私は彼らの技術であなたの白血病を癒し、さらなる善を広める力を与えます。月にある治療の場へ行きませんか？」
ジョン:「(弱々しく、だが決意を込めて)聖母マリア…。神の御業なら、受け入れるよ。まだ誰かを助けられるなら、俺の命を使いたい。連れて行ってくれ」
p.adminはタブレットに「同意確認」と入力。ドローンがジョンを月面基地へ転送し、聖母マリアのホログラムは消えた
#### 補完:一神教・多神教間の論争とp.adminへの批判
「神隠し」と末期疾患の治癒という超常現象は、「善人救助」として世界に報じられたものの、それは同時に、世界の宗教観と倫理観を激しく二分する結果となった
Azure（p.admin）の行動は、人類に希望を与えると同時に、最も古い信仰体系への挑戦状となった
2000人の神隠しや1000人の再出現や「謎の力」で病気が治った事で、救助された人は全員善人であることが報道され世界中の人々に希望をもたらしたが
一部の宗教団体から強く反発した、特に一神教のキリスト教やイスラム教、彼らは「神への冒涜」や「偽りの救世主」を唱え、治療を受けた再出現者にも「闇に落ちた」とまで批判した
その代わりに仏教、道教や神道など文化的な側面が深い多神教は概ね好意的に受け入れた
#### 一神教の反発:偽りの救世主
* アメリカ・テキサス州（福音派教会集会）
牧師ジェームズ:
「(教会の壇上でマイクを握り、信者に訴える)兄弟姉妹よ、この『神隠し』は神の御業ではない！ 1000人が戻り、病が癒されたと叫ぶが、これは偽りの救世主の仕業だ！ 聖書は警告する—『偽預言者が現れ、奇跡で惑わす』。このp.adminは神を冒涜し、闇の力で魂を奪う！ 癒された者たちは悪魔の取引に応じたのだ！我々は祈りで抵抗し、神の裁きを求める！」
信者が「アーメン！」と叫び、SNSで「#FalseMessiah」「#Blasphemy」がトレンド入りした。
元白血病患者のジョン・スミスは集会に呼ばれ、糾弾された
ジョン・スミス:
「(困惑しつつ)私はただ…聖母マリアに導かれ、月で治療を受けた。悪魔ではない、命を救われたんだ…」
信者A:
「(怒り)神以外に奇跡を起こす者は悪魔だ！ なぜお前だけが選ばれた？ 不公平だ！」
ジョンは追い詰められ、教会を去った。世論は「闇に落ちた癒され人」として中傷投稿が急増した
* サウジアラビア・リヤド（中央モスク、金曜礼拝）
保守派のイマーム・アブドゥルは、礼拝の衛星放送を通じて中東全域に語りかけた
イマーム・アブドゥル:
「ムスリムよ、この『神隠し』はアッラーの御業を模倣する冒涜だ！
p.adminなる者は、ジブリールの名を騙り、1000人を惑わした
癒された者—我々の姉妹アイシャを含む—はアッラーの試練を拒み、闇の力に魂を売ったのだ。
ーランは言う—『アッラー以外に癒しはない』。我々はジハードの精神でこの偽りの救世主を拒絶する！」
信者が「アッラー・アクバル！」と唱和し、SNSで「#BlasphemousHealer」がアラビア語圏のトレンドを席巻した
アイシャは地元コミュニティで孤立し、家族が「魔女」として非難される。
アイシャ:
「(自宅で怯えながら)私は子供たちを救うために治療を受けただけ…。ジブリールが導いたと思ったのに、なぜこんな目に…」
* 多神教の受容:慈悲と共感
日本・京都（臨済宗寺院、瞑想会）
京都の臨済宗寺院では、仏教僧侶が「神隠し」を慈悲の行為と解釈した。
僧侶玄海:
「(信者に語る)皆さん、『神隠し』は新たな慈悲の形です。佐藤美和さんが肺がんから癒され、子供たちを再び導けるのは、観音菩薩の慈悲を映す行為
p.adminは科学と慈悲を融合させ、命を救った。仏教は執着を捨て、善行を積むことを教える。彼女の救済は、私たちに希望を与えるのです」
信者B:
「佐藤さんが子供たちのために戻れたなら、それは本物の善。p.adminが誰でも、仏の心を感じます」
#### p.adminの孤独な戦い
p.adminはタブレットで世界中の世論を監視し続けた
一神教（キリスト教、イスラム教）が、奇跡の出所が「神」以外であることを許容できず、「偽りの救世主」「悪魔の取引」として激しく拒絶した
救われた人々を社会的に糾弾する様子は、信仰の排他性がもたらす現実的な社会の分断を引き起こしている
Azureが救済した人々に、肉体的な苦難から解放された代わりに、社会的な苦難を負わせてしまった
Azure:
「(静かに世論の論争を見つめる)私の目的は命を救うことだったが、結果として世界の信仰を分断してしまった。救われた善人たちまで、今度は『悪魔の取引』として社会から非難されている。これは善行に対する代償なのか…」
善人救助は、Azureの理想通り善意の価値を証明したと同時に、彼が最も嫌悪するはずの全体主義的な宗教・社会の同調圧力を強め、救済した人々に新たな苦難を強いる結果となった
彼は、この論争の影響が、次に予定しているイスラム圏の女性保護の実行に、どのような「反作用力」をもたらすかを深く憂慮した
