D-DAY+132 2027年5月上旬 R子と単独デート
タイトル通りでデート回です、チートも異星パワーも陰謀もありません
日常の話に興味ない人は、パスしてもメインシナリオへの理解に妨げません
告知:
今日、DAY+90までの初期エピソードの会話部分を大幅改稿した
シナリオ自体は変更されませんので、興味がある方は見て頂ければ幸いです
日本と国交締結式典の二日後、帝国ホテル滞在三日目
皆は同じように朝の9時過ぎに起きてきた
朝食はR子が台湾式の朝食の「豆漿燒餅油條」を食べたいと言ってるので、
p.adminは「帝国ホテルなら、なんとかしてくれるかもしれない」と思い、フロントにリクエストしてみた
「豆漿」は台湾式豆乳で通じたが、「燒餅」は「焼き餅」を発音すると誤解されやすいので
p.adminが時間かけて解釈している最中に、帝国ホテルの台湾人スタッフを呼んでもらい、中国語ですんなりと注文できた
折角中国語が通じたので追加で「蛋餅」「蘿蔔糕」や「小籠包」も注文した
p.admin:
「注文できたは良いけど、後は帝国ホテルの腕次第だよね…」
「私とW子は慣れたけど、台湾人が日本にやってきて最初の半年間くらいは無性に台湾料理を食べたくなるよね」
R子:
「旦那様、私もそう思います…」
R子はずっと日本に滞在しているわけではないが、楽園島にいると補給物資は避難民優先で
内政総括官のR子は、自分の好みだけで台湾食材への発注を躊躇った
こうしていると、R子にとって楽園島は中華料理店が豊富の日本と比べても食文化の多様性は劣悪であった
凡そ30分後、ホテルのスタッフはカートを押してVIPフロアに入り、注文した台湾式の朝食を一通り揃ってきた
p.admin:
「さすがに帝国ホテル!因みに『燒餅』と『油條』はどうしたの?」
スタッフ:
「燒餅と油條は当ホテルの広東料理レストランのシェフにお願いして用意できました」
p.admin:
「なるほど、確かに広東料理のシェフならできますね、ご苦労様です」
スタッフ:
「どういたしまして、では失礼させていただきます」
p.adminと一行は焼餅を齧りながら、台湾へのワープゲート設置について話した
p.admin:
「まじめの話、早く台湾との関係を改善して、プライベート用のワープゲートをどこかに設置した方がいいですね」
2027年8月現在、楽園島⇔台湾間のワープ便は台北松山空港のチャーター便として扱いで、今は定期便があるが入出国にも審査があり
p.adminが台湾国籍を放棄した今、簡単に往来する方法を失っていた
S子:
「ですよね、うちのお母さんも台北で一人住んでいるし、定期に顔を見せてあげたかった」
p.admin:
「台湾間のプライベート移動、何とかしますよ。交渉は後でH先生Riu先生にお願いしましょう、前回青空国会の時のHan議長との人脈も必要があれば使いましょう」
D-DAYの時、台湾のL元総統がp.adminや野党国会議員に逮捕状を出した
p.adminやH先生らは中正紀念堂にシールドを展開し議員らを保護し、そこで行われた青空国会でL元総統が発令した緊急命令を2度も否決した経緯があった
その時H先生は野党のHan議長と信頼関係を築き交流があり、今でも連絡が取れているようです
朝食を済ませて、
W子は今日式典で知り合ったイラストレーターさんのアトリエに参観するらしいので、楽園島SP一人と日本側SP二人がW子と一緒に活動するようです
W子がつくば市役所で知り合った女性職員もW子のついて行き、連絡役をやってくれるそうで
W子の隣に家族や楽園島幹部はいないが、W子本人が大丈夫と言ってくれた
p.admin:
「じゃ…R子今日は二人ででかけましょうか?どこに行きたい?」
R子:
「解った…じゃ…渋谷に行きたいです」
p.admin:
「渋谷か、人が多そうですが、N君がなんとかしてくれるそうなので行きましょう。前と同じく、気まぐれスケジュールなしでお願いします」
N君:
「朱雀様、無理難題を投げつけるのをおやめください」
S子:
「今日は大人しくしますけど、次は私の番ですよ!じゃ私は…M子様とK子様とお茶でも誘ってみますか」
因みにS子は冗談ではなく本気でM子様とK子様とお茶に行く予定らしいです
p.admin:
「では行きましょうか?」
R子:
「はい、旦那様!」
R子が渋谷にいきたい理由は、そこに大きなネズミ(ブランド名)ショップがあったから、
童話から出てきたお城みたいな5階建ての建物で、ネズミブランドの商品を色々売っていた
p.adminとR子、N君とSP3人は外務省が用意した黒塗りの公用車で店の前に直行し、
店に到着する前にN君と外務省の方が店に「要人が来るので配慮していただく」と最低限の連絡でした
R子はやはりネズミ好きでした、
この前のネズミホテルの事件ではR子に悪いイメージを与えてないようでp.adminが少し安心した
* 渋谷のネズミショップ
店に入り、ずらりと並んでいたネズミの関係商品をR子が見て彼女の目が輝いたように見えた
p.adminはネズミブランドに特別な思い入れはないが、彼女の傍にいて一緒に商品をみたり、評価を求められたら感想を述べた
二人は1Fから3Fの隅々までじっくりみて、なんと1時間半くらいかかってしまいました
3Fまですべての商品を見終わった二人は上の階の4Fはイベントスペースを知り、今日は開催物はないと確認してから2Fへ降りようとした時に
店の支配人が出てきた
支配人:
「リコ様向けに簡単なパフォーマンスを用意したので、もしよければ是非観覧を」
R子:
「ありがとうございます!わざわざ準備してもらってすみません!」
折角の厚意なのでp.adminとR子は支配人と一緒に4Fに登り、そこに小さな劇場がありました
現場はp.admin一行しかなく、実質貸し切り状態でした
パフォーマンスが開演し
スタッフ達がネズミシリーズのキャラクターの着ぐるみを着て、背景の音楽と合わせて物語を演じたり歌の振りをしたりしました
短めのエピソードが3つあって、全部は20分くらいで終わったが、そこそこ充実した内容でした
R子:
「とてもよかった…しかも私達の為だけの上演ですよね…贅沢すぎるよ…」
p.admin:
「たぶん彼らもネズミホテルの失敗を挽回したいから、気にしないで素直に受け入れましょう!
R子:「はい!」
お礼と言いますか、p.adminはR子に「ちょっと多めに買いましょう」を促して、
結局縫いぐるみ、アクセサリーや小物と合わせて10万円近く買ってしまった
量は量なのでSPの人に頼んで一旦車に積んでもらうこととなった
ちなみにp.adminが会計しようとしたがR子は自分のカードで支払った
店を出た時に、支配人から「本日は当店に越しくださいまして、誠にありがとうございました」と言ってくれた
また、先見た劇場の中の着ぐるみ姿のスタッフも店の前まで出て来て、手を振ってp.admin一行を送ってくれた
R子:「Azure…今日は本当に嬉しかった」
***
一つの店だけで2時間掛かってしまったので
ちょうど昼食の時間となり、p.adminとR子は、近場の三蘭ラーメンにしようとした
N君:
「あそこは地下室で席が狭いのようで、私が交渉してみますね」
p.admin:
「特殊な手配はいらないよ、寧ろ一般人に装って普通に食いに行けば良いかもしれません」
「流石にアメリカのエージェントも私とR子が今、そこでラーメンを食べる事をピンポイントで予測するのは不可能に近いと思う」
N君:
「承知しました、では私は店の外で待機いたしますが、SP一人が一般客として朱雀の左の席に座ります、あと念のためにこれを」
N君はふたつのサングラスをp.adminとR子に渡した
p.adminは元々左右度数違いが激しい近視があるが、
若返り治療と共に異星医療を受けて今は若干緩和されたがメガネはまだ必要、R子は近視はなかったからメガネを着る習慣はない
p.adminはサングラスを着ると、自分のメガネの度数よりも視力にピッタリして驚いた
p.admin:
「N君は有能ですね、どうやって私の度数を調べたんだ? ともかくさっさと入って食べましょう」
p.adminとR子と日本人のSP一人が地下室にある三蘭ラーメンに入り、
券売機でラーメンや具材を注文してから、暫くしたら隣合わせの三つののカウンター席に案内された
席の間は仕切り板があるが、折りたたむことも可能
p.adminが席に座り、水を飲んで少し休憩したらラーメンが出された
お腹が空いたおかげでしょうか、p.adminもR子も10分もしないうちにラーメンを平らげた
入店してからから完食まで凡そ15分未満で、
店の表に出てp.adminはN君と他のSPに「お待たせ」と言い、自分たちだけ昼ごはんを食べたことに少し罪悪感を感じた
その後、p.adminとR子は渋谷のセンター街で散策したり、108デパートでギャル系の店を回ったりしてた
p.admin:
「108の店の値段は割と安いよ、R子は買わないの?」
R子:
「そこの服は私にとっては目立ちすぎますし、そして私ももうそんなに若くないから…」
p.admin:
「そうか、もしR子が気に入った物があったら教えてね」
R子:
「旦那様、ありがとう」
p.admin、W子、R子とS子は若返り治療治療で今は生体年齢32歳程度を維持しているが、
やはり体質と個人差もあって、R子は30代よりやや上の穏やかな雰囲気を表している、これはR子髪型と服の為とp.adminが考えている
渋谷の街には総じて若者向けの店が多く、見る分には楽しいか自分が買うとしたら躊躇してしまうの物が多い
午後3時過ぎとなり、R子が「ネズミキャラクター」のテーマカフェに行きたいとの事なので、p.admin一行は渋谷のとある商業施設に向かった
N君:
「店の前に沢山の人が並んでいるようで、私が交渉しに行きましょうか?」
p.admin:
「いいえ、何もかもが特権とかは私自身も申し訳ない、1時間程度並ぶなら、休憩と思って待ちましょう」
「ネズミキャラクター」のテーマカフェの外に椅子が並んでいて、待ち順番は番号札制ではなく現場の並び順らしい
p.adminとR子が椅子に座って並び、さっきまでは渋谷の街で歩き回ったため、丁度いい休憩となった
R子:
「Azure今日はありがとう、私楽園島の内政担当なのに、我がままで仕事ほったらかして」
p.admin:
「今日だけじゃないよ、別の日でも時間があったらR子と二人きりで何処に行きましょう」
「我々はもうサラリーマンのように週休二日は難しいけど、休みも必要で今週いっぱいまでゆっくりしましょう。昨日も御所に行って仕事したじゃないですか?」
R子:
「分かった…Azureは優しいね、別の女にもやさしいけど」
p.admin:
「もうこれ以上嫁を取らないと約束するよ」
R子:
「なら、もしM子様かK子様が縁組みの打診が来たらどうするの?」
p.admin:
「それは簡単、W子とR子が嫌がるから断ると返事するだけですよ」
R子:
「え…これではまるで私とW子が悪者…」
p.admin:
「便利な言い訳に過ぎないので気にしなくても良いよ、今度R子の方に圧力をかけてきたら話は別だけど」
R子:
「そうならないように祈るしかないね」
p.adminとR子は三蘭ラーメンの時と違ってサングラスしてないせいか、やがて隣の女子グループにR子の存在を気づいた
隣の女性A:
「もしかしたら、リコ様(R子)と朱雀様ですか?」
R子:
「はい、様なんて付けなくても良いよ、R子と呼んでください」
隣の女性B:
「テレビで十二単姿を見てとても美しく気品があって印象が強かったよ」
R子:
「ありがとうございます、その日は色々慣れてなくてすごく緊張しました」
隣の女性A:
「あ、朱雀様もかっこよかったよ」
明らかにお世辞みたいな褒め言葉で、p.adminは苦笑いした
p.admin:
「あはは、世辞は大丈夫ですよ、見ての通り俺はデブのおっさんだけ」
隣の女性B:
「ここで並ぶ事は、リコ子様もネズミ好き?」
R子:
「はい、以前から好きでした」
隣の女性A:
「なら私達は仲間ですね!失礼と思いますがお二人の馴れ初めを聞いても良い?」
突然の問いで、R子は恥ずかしいながら口を開いた
R子:
「私は旦那様の妻W子と共通の知り合いで、ある日W子に手伝いに呼ばれたら…いつの間にか旦那様の妻になってしまった」
隣の女性A:
「とてもロマンティックな展開ですね、私達もいつかこのような出会いがあるかしら?」
p.admin:
「それについてはノーコメント、いずれ良い人に出会えたら良いね」
隣の女性B:
「まあそうよね、すみません失礼しました、お二方はごゆっくりしてください」
R子:
「大丈夫ですよ、話を聞いてくれてありがとう」
小1時間並ぶと、p.admin一行は店のスタッフに個室席に案内された
p.adminは小腹空いたのでハンバーグを注文し、R子はイギリス風のティーセットを注文した
p.admin:
「N君もSPの方も昼ご飯は食べてないでしょう、何かを注文すれば?」
N君:
「朱雀様、お気遣いありがとうございます、我々は仕事なので…」
p.admin:
「仕事はやってもらうよ、以前のようにハンバーグでもサンドイッチでも食べた方が良いよ、俺ブラック企業の社長じゃないですから」
N君:
「承知しました、では簡単な物を注文させていただきます」
するとN君とSPはBLTサンドを注文して、周囲を警戒しながら食事を取っていた
***
入店まで一時間並んだ事に加えて、カフェを出た時にはもう5時半で夕暮れになりつつであった
R子:
「本当はまた映画を見に行きたいけど、帰りが遅すぎるとW子とS子に悪いので今日はもう帰りましょう」
p.admin:
「もういいの?新宿とかバルコニー席がある映画館もあるよ」
R子の表情は名残惜しいが、もう帰るに決まったようです
R子:
「ううん、W子が一人でご飯食べると寂しいから、もう帰りましょう」
p.admin:「分かった」
帝国ホテルに戻って、W子が既に戻ったがS子は姿は見えていません
R子:「ただいま」
W子:「お帰り、今日はどうたった?」
R子:
「今日は楽しかった、W子の方はどうでした?」
W子:
「本物のイラストレーターの話を聞いて、色々描く技巧も教えてもらって充実した一日でしたよ」
p.admin:「ところでS子は?」
W子:
「多分日本の姫様達と遊んでいるかな」
p.admin:
「そうか、なら私達が先に晩御飯にしましょうね」
晩御飯はW子とp.adminの希望で、フグ鍋とカニのしゃぶしゃぶ鍋を並んだ
3人が食べて食事タイムが終わりかけの時、S子が帰ってきた
S子:
「あ!ずるい私はまだ食べてなかったのに!」
p.admin:
「えと今はもう8時だよね、デブのおっさんはご飯の我慢を強要するのは無理だよ」
S子:
「戻りが遅くてごめんなさい」
p.admin:
「大丈夫だよ、S子はM子様とK子様と一緒に晩御飯するかと思った、何か注文する?」
S子は、テーブル上の残り物を覗いたから、返答した
S子:
「なら私は雑炊をいただくね」
p.admin:
「分かった、作りますよ!」
p.adminは一般人だった時は、よく自炊したりしたので料理の腕は男にしては上の方
W子はp.adminが仕事で忙しい時に料理を作ってくれる
Azureは冷やしたご飯をカニ鍋の出汁に入れて鍋に火を付け、「お粥」を暫く煮込んでから卵をお粥の上から溶かながら火を止め、
残ったカニの剥き身を雑炊の上に載せて薬味も少し入れた。カニ雑炊の完成です
p.admin:「はいどうぞ、かに雑炊」
S子:「Azureありがとう…」
R子は少しヤキモチの様子だが何も言わなかった
p.admin:「R子も食べる?」
R子:「はい、頑張って食べます!」
食事タイムが終わってp.adminが映画の話を思い出して
フロントにホテルに映画館があるかを聞いてみると、VIPフロアにはシアター機能もあると言われた
しかしVIPフロアのどこにもシアターらしい所は見当たらなかったので
スタッフに来てもらい、彼女はリモコン操作でリビングの天井に隠されたプロジェクターと電動スクリーンが降りてきた
さらに、スピーカーは壁の中に隠しているようです
p.admin:「すごい、全然気付かなかった」
p.adminリモコンで画面を操作していると、なんと飛行機の映画のように、上映期間中の映画も並んでいた
R子が好きな映画を選んで再生していると、W子とR子と一緒に帝国ホテルのVIPフロアで映画を見ることができた
S子は途中まで一緒に見ていたが、好みじゃないのか途中シャワーを浴びに行った
この日、W子の月の事が来たと言いシャワーとなり、風呂はp.adminとR子二人きりで入れた
翌日は帝国ホテルからチェックアウトなのでp.adminと妻3人が早めに就寝することに
夜の順番と言えば、S子が昨日の時点で嫁入りとカウントすれば、今日は順番的にS子の番に当たるらしいだが
S子はR子に譲り、p.adminはR子の部屋で一緒に甘い夜を過ごした
R子との日常を描写したくて、S子が半ば強引に「嫁入り」した今、著者視点で物語中のR子にも報いたい気持ちでした




