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地球の管理者:異星文明に選ばれた元研究者  作者: azureimf
恒星間航行級フリゲート艦「ネイビーゲーザー」 準司令 篇
72/120

D-DAY+130 2027年5月上旬 国交締結式典

条約締結式には公の身分を持つp.adminと日本首相が行い、外交関係のT先生やH先生とN君が参列する

夜の国家晩餐会は迎賓館で行われ、楽園島幹部らやp.adminの家族も参加し、世界中から国々から沢山首脳らがの参加を希望していた

p.adminは後者でアメリカの襲撃を心配しているが、N君よると世界首脳が参加した晩餐会に襲撃を起こせば世界に対して宣戦布告のようなもので可能性は低いと分析した

それでも白昼灯籠のp.adminは安心できず、来場者全員をドローンによる非接触ボディースキャンを日本政府に要求した上に、来場者名簿やシールドの展開も事前に同意を得ていた


p.admin:

「いや、もしかしたらアメリカによって世界各国首脳に危険を及ぼし、WW3を引き起こす事さえも『許容範囲のコスト』を考えるかもしれないよ」

「トランプの独裁や米軍の横暴もN君が一番わかるはずですよね」


N君:

「かつて私が米側の外交官をしている時には、外交式典での襲撃はガイドラインに明確に違反するが、実際にアメリカの本会議で襲撃が起きたから反論はしづらいな…」


p.admin:

「では、楽園島のSPとドローンが日本政府と共同で入場者をチェックし、シールド展開もやりましょう!」


N君:

「承知しました」


楽園島の権威を世界中に示すため、p.adminは大型宇宙船「ネイビーゲーザー」を乗って、つくば市北部の筑波宇宙港に着陸すると決めた

筑波宇宙港のネイビーゲーザー着陸施設は未完成だが、オメガ艦長によると重力制御で任意の地形でも離着陸できる、スペースだけ確保できれば問題ないと言われた


* AM 9:00


いよいよ、楽園島と日本政府と国交締結式典当日となった

この日がちょうど東京東方面400kmの海上に風速47m/秒、半径500超えの大型台風4号が日本に接近中

予想上陸は三日後なので式典と影響しないと見られるが、周囲流れ気流の影響で関東広域はにわか雨になる予報を知らされた


大型フリゲート宇宙船「ネイビーゲーザー」のブリッジ内


p.admin:

「シグマ殿、オメガ艦長殿、ネイビーゲーザーの力を示す良い機会と思って、台風を消滅させるには何かいい方法があるでしょうか?」


シグマ:

「これは司令官殿にとって丁度いい中間テストとなるだろう、司令官殿ならどうすべきとお考えですか?」


p.admin:

「安易に考え方ではネイビーゲーザーの可変シールドを台風中心から回転を拒むように疎らで横長に展開し、台風の構造を破壊するだろう」


シグマ:

「それだと60点ですね、シールドは人類エネルギー単位で10^18J超えを消費し、持久戦となればじり貧となるでしょう…」


p.admin:

「それなら、台風の力を海の中に導く案はどうでしょうか、台風の力を海面にぶつかって消滅させる」


シグマ:

「司令官殿、いいアイデアですね、この場合シールドの構造はどう展開すべきでしょうか?」


p.admin:

「台風を囲む漏斗型のシールドを展開した方が良いが、ネイビーゲーザーシールド展開限界は20kmまでですね…」

「タイミングに合わせてシールドを台風を誘導するように展開するかと」


シグマ:

「これだと75点、司令官試験には合格できるが、もっとシールドのエネルギー消費が少ない方法もございます」


p.admin:

「うん、乱暴ですが、沢山の海水を台風の真上にワープで転送し、強引に豪雨を起こらせて台風を破壊するとか」


シグマ:

「これは90点のほぼ正解です、今回の司令官教育の中間テストは合格としましょう、詳細のやり方は我々に任せてください」


p.admin:

「実行する前に海域にある人類の船の避難は必要でしょうか?一応日本政府に連絡を入れます」


シグマ:

「承知しました、海面の船にほぼ影響しないでしょう」


隣のN君が直ぐ衛星電話で日本政府と連絡した

国土交通省と海上保安庁経由で、該当海域で活動中の船は3隻あるという報告があったが

念のためp.adminは船の真上にシールドを展開すると日本政府に通達した


するとオメガ艦長やブリッジのスタッフが広さ半径2km、深さ20Mくらいの海水層を台風のエネルギー集中エリアの真上に移動してから落下させ、水が海面500M程度まで豪雨として落ちる時点で重力操作し雨を水竜巻のように海面まで誘導した

こうした手法を台風の各箇所に10回ほど繰り返すと、台風は疎らの不安定な高気圧まで解体された

周辺海域には和やかな波しか影響は発生しなかった


p.admin:

「すごい、やはり私は未熟ですね」


オメガ艦長:

「いいえ、司令官殿は初手しかも短時間内で良い解を導くことができて、アルファ提督の人を見る目は間違いないようです」


p.admin:

「いいえ、これからもいろいろ教えてください」


* AM 10:00


数時間後、日本気象庁が台風の消滅を確認した上で緊急会見を開き、日本のニュースも緊急ライブ配信で大型台風4号の消滅を報道した

関東圏市民の反応は概ね好意だが、ネットやSNS、特に2chではp.adminを批判するスレが乱立した

アメリカ・ホワイトバランスは「台風への干渉は国際条約で認められない自然を破壊する行為」と批判した


台風を消滅させた後

「ネイビーゲーザー」はワープで千葉県銚子市より東24海里の上空まで移動し、そこから反重力リアクターで旅客機並みのスピードで筑波宇宙港上空まで移動した


筑波宇宙港にて


全長500M超えの恒星航行級フリゲート艦「ネイビーゲーザー」は筑波宇宙港の宇宙船着陸予定地の真上からゆっくり降下している

後方の船体下部が陸地に接触しようとした時に、特殊な形のランディングギアが展開された

なお、船体の前方は宙に浮ぶままで見た目では異様なバランスでした


挿絵(By みてみん)


* AM 10:45


千葉県銚子沖で台風を瞬時に消滅させた巨大フリゲート宇宙船「ネイビーゲーザー」は、重力制御によって筑波宇宙港の特設着陸場に異様な姿で鎮座していた

船体前方は宙に浮いたままだ


報道陣は熱狂していた。台風消滅という超常現象と、目の前の異星のテクノロジー

彼らは歴史的な瞬間を逃すまいと、カメラとマイクを構え、輸送機のハッチが開くのを息を飲んで待っていた


まずp.admin一行が輸送機から降り立ち、続いて、もう一機の輸送機からオメガ艦長、シグマ殿らポルポ・カラマリの乗員たちが姿を現した

異星人の姿が公に、しかもこれほど近い距離で見られるのは初めての機会だった


報道陣の興奮は頂点に達したが、次の瞬間、彼らの前に立ちはだかるようにして、

ポルポ・カラマリの幹部たちはp.adminに向けて一糸乱れぬ正確さで敬礼した


オメガ艦長:

「司令官殿。着陸完了を報告します」


シグマ:

「安全を確保いたしました。今後の儀式への成功を祈ります」


その言葉を最後に、彼らはp.adminからの返答を待たず、静かに、そして迅速に輸送機へと引き返した

彼らの背後でハッチが閉じられるまでの時間は、わずか数秒。報道陣は、取材の機会を完全に失った


報道A(大手新聞記者): 「待ってください!朱雀殿!なぜ異星人を取材させてもらえないのですか!我々報道の自由を軽視しているのでしょうか?彼らが何を考え、どういう意図でこの場にいるのか、国民に知る権利があります!」


熱狂は一転、激しい批判へと変わった。マイクを持つ手がp.adminの乗る車へと殺到する


報道B(テレビ局ディレクター):

「異星人は国交締結式典に参加しないのでしょうか!?楽園島は異星文明の傀儡政権でしょうか!?朱雀殿は、彼らに操られているだけではないのですか!?」


報道Cフリージャーナリスト:

「台風消滅は、世界に対する武力誇示ではないのですか!?ポルポ・カラマリ文明の真の目的を説明してください!」


怒号とフラッシュの嵐の中、p.adminは異星の白い司令官服に身を包んだまま、一切の表情を変えなかった

彼の目には、報道陣の熱狂も、その裏にある批判も、取るに足らないノイズとして映っているかのようだった


彼は車に乗り込む直前、わずかに顔を報道陣に向けた。その瞬間、彼が発した言葉は、冷たく、そして明確だった


p.admin:

「彼らの役割は、宇宙船の運行と安全の確保です。式典は、楽園島と日本政府のみ執り行います、以上だ」


その言葉を残し、p.adminは車に乗り込んだ

自衛隊の装甲車に囲まれた車列は、一切の猶予もなく、つくばの楽園島大使館へと走り去った


#### 百里基地の戦慄


茨城の百里飛行場から、日本航空自衛隊はF-4を飛ばして筑波宇宙港に着陸している「ネイビーゲーザー」を上空から観察していた

「ネイビーゲーザー」は全長500M超え、全高300M超え、横幅200Mの巨大宇宙船であり、その巨大さはF-4パイロットを震撼させた


場所:茨城県・百里飛行場(百里基地)管制塔および筑波宇宙港上空

時刻:ネイビーゲーザー着陸直後


航空自衛隊のF-4EJ改「ファントムII」が、筑波宇宙港上空の監視空域を旋回していた

パイロットは、ベテランの二等空佐、TAKEDA

彼の任務は、つくばに着陸した異星のフリゲート艦「ネイビーゲーザー」の状況を上空から視認し、報告することだった


TAKEDA(F-4 パイロット):

「百里管制、こちらファントム・ワン。現在、つくば目標上空。目視確認に入ります…」


管制塔の航空自衛隊幹部たちは、固唾を飲んで報告を待った。彼らの眼前には、ネイビーゲーザーの巨大なシルエットが映し出されたレーダー画面があった


挿絵(By みてみん)


TAKEDA(F-4 パイロット):

「…う、うわぁ……」


TAKEDAの声が、無線越しに震えた。彼は数百もの航空機を見てきたベテランだったが、目の前の光景は、彼のすべての常識を破壊した


百里管制(幹部):

「TAKEDA二佐、状況を報告せよ。何が見える!」


TAKEDA(F-4 パイロット): 「目標確認しました。これは…巨大です。全長は推定500メートル以上、高さはビルほど…。滑走路に強引に着陸していますが、後部だけがわずかにランディングギアで接地し、前方は反重力リアクターで浮いたままです。異様なバランスです…まるで、威嚇しているかのように見えます」


百里管制(幹部):

「機体の形状は?損傷は?」


TAKEDA(F-4 パイロット):

「外装は、地球上の金属とは異なる、不気味な輝きを持つ灰色です。表面はまるで岩石のようにゴツゴツしており、無数の巨大なエンジンポッドが取り付けられています。損傷は認められません。…我々のF-4が、まるでハエか蚊のように見えます、管制」


TAKEDAの言葉は、その場にいるすべての幹部を震撼させた


百里管制(幹部):

「船体から武装の展開は確認できるか?」


TAKEDA(F-4 パイロット): 「目視できる武装はありません。しかし、あの船体全体が一つの兵器です。…機体から、ポルポ・カラマリの乗員らしき人物が降りたのを確認しました。…ああ、今、彼らが朱雀殿に敬礼しました。すぐに輸送機に戻り、ネイビーゲーザー内部へ引き揚げました」


管制塔の最前列で状況を聞いていた空将補が、重い口を開いた


空将補(幹部): 「彼らは、朱雀椿が彼らの最高司令官であることを、わざと我々の目の前で示したのだ。そして、取材を拒否することで、楽園島がポルポ・カラマリ文明の傀儡ではないという姿勢をも見せつけた。…あの船は、単なる外交手段ではない。彼らの力と権威の象徴だ」


百里管制(幹部):

「TAKEDA二佐、無理な接近は厳禁だ。監視空域を維持し、ネイビーゲーザー周辺で異変があれば直ちに報告せよ。…くれぐれも、挑発的な行動は避けるように」


TAKEDA(F-4 パイロット): 「了解、ファントム・ワン。しかし、管制…正直、こんな巨大なものが、我々の空港に降りてくるという現実を…まだ受け止めきれません。まるで、世界が書き換えられたようです」


TAKEDAはF-4の操縦桿を握りしめた。彼の視界に映る巨大な宇宙船は、日本の安全保障が、もはや従来の概念では守れないことを、冷徹に突きつけていた


* AM 11:00


つくばの楽園島大使館


T先生:

「執行官殿はよくやってくれたね、これは褒め言葉ではなく先生としての叱りです!」


p.admin:

「え、台風被害がなくなり副作用もなく損する人はいないよね」


T先生:

「良くも悪くも目立ちすぎた、これも今更ですが今度他の国から台風消滅の要請がきたら如何するおつもり?」

「手伝うならキリはないし断れば人命軽視の批判になりかねない」


T先生:

「台風で人が死んでも言い方悪いが『自然』です、対策は各国政府に任せるしかないとわしが思う」


p.admin:

「反省します…しかし本当に巨大な自然災害なら介入もやむなしですね」


T先生:

「日本と台湾などは台風に強い国なので、余程の事がない限り静観いたしましょう!」


T先生(楽園島日本大使)と少し話し合った後に、

p.adminは「ネイビーゲーザー司令官」としての白い異星制服を着て、楽園島幹部と共に国交締結のため外務省に向かうこととなった


移動途中、県境を跨ぐ度に茨城県警、埼玉県警、千葉県警と東京都警察のパトカーが先行し、自衛隊の装甲車4両がp.admin一行が乗った車を囲むように配置した

上空には自衛隊のヘリ数隻やF-2戦闘機が巡回していた


* PM 1:00


国交締結の式典は象徴的で、意外とあっという間に終わった

大勢の日本政府要員やメディアに囲まれる中で、p.adminとK首相が大きな白いテーブルに座り

目の前には広く開かれた締結条約の原本がありました


p.adminは締結条約を手に取り詳しく見て確認しようとしたが

N君がそれ制止し「すでに確認済」と小さな声で言われた


p.adminがまず「朱雀 椿」を漢字でサインして、K首相も自分の本名を書いた

締結条約後、p.adminはK首相、外務大臣などと握手し、報道が写真を撮るために何回も握手ポーズを見せた


国交締結と共に、日本政府は楽園島と青ヶ島沖の海底金脈の共同開発と、日本・楽園島間安保協定を発表した

楽園島金貨と日本円の相互承認と民間決済利用(1oz金貨=15000円、10oz金貨=15万円)も発表された

金貨のサンプルも各報道局に送り展示させた


金貨の表面には模造が難しいように細かく水草の紋様と「タコがポルポ・カラマリ人への進化」をモチーフした図をデザインし、その上に楽園島の形を示すシンボルがあった

10oz金貨ではデザインをさらに豪華した上に一体型のクリスタルケースを金貨本体をカバーした

クリスタル同位体の表面に光の反射による疑似ホログラムを薄く浮かび、暗い所にはクリスタル自体も薄く発光する作りになっていた


それに対して、貴金属コレクターや投資家などは楽園島金貨、特に10ozの方を狙ってきた

楽園島金貨は楽園島から日本国への支払いや、楽園島の幹部や国民へ給料として支払う事を報道された

現時点では広く流通されないことを知り、とあるチェーン店の質屋は10oz楽園島金貨を100万円で買い取るとネットで宣言した


#### 海上保安庁の動揺


場所:海上保安庁(JCG)本部、対策室

時刻:ネイビーゲーザーからの通達直後


対策室には、第三管区海上保安本部の幹部と、運用司令センターの責任者が集まっていた。N君からの衛星電話による通達内容は、あまりに非現実的で、全員が硬い表情を浮かべていた


運用司令センター長:

「信じられん…。楽園島から『現在接近中の大型台風4号を、これから消滅させる』と通達が来た。さらに、該当海域にいる3隻の船の上空に、シールドを展開して保護すると」


三管区本部長:

「正気か!?台風を消滅させるなど、SFでも冗談でもない。台風は自然現象だ。奴らは何を根拠にそんなことを言う?」


運用司令センター長:

「それが…彼らは、大型宇宙船『ネイビーゲーザー』の重力制御技術とワープ技術を用いると説明してきました。そして、既に海水を台風の真上に移動させ始めているとのことです」


本部長はネクタイを緩め、額の汗を拭った。彼の脳裏には、数ヶ月前の米軍との衝突で、かつての横田空域がただ数日で支配された時の記憶が蘇っていた

楽園島の技術は、もはや非常識なレベルにある


三管区本部長:

「船へのシールド展開の件はどうした?」


運用司令センター長:

「直ちに該当の漁船3隻に連絡を取りましたが、船長たちは困惑しています。『嵐が来ないなら何のためのシールドだ』と

しかし、通達通り、彼らの真上に何らかの異様な光の膜が出現したとの報告が入っています!」


三管区本部長:

「いいか、これは外交案件ではない。災害対策と安全保障の問題だ!」

「彼らの意図は不明だが、船の安全を最優先しろ。3隻の船には、シールドから絶対に離れないよう、強く指示を出せ!そして、もし台風が本当に消滅したら…その後の対応を準備しておけ」


誰もが、目の前で起こっていることが、自分たちの職務の範疇を超えていることを理解していた。彼らは、「神の権能」を持つ存在の、最初の「実験台」となった恐怖と困惑に直面していた


#### 日本気象庁:科学的常識の崩壊


場所:日本気象庁(JMA)特別会議室

時刻:台風が急激に弱まり始めた報告後


会議室のスクリーンには、大型台風4号の衛星画像が表示されていた。わずか数十分前まで強大な勢力を保っていたはずの台風の目やらせん構造が、バラバラとなりまるで巨大なハサミで切り付けされたのように急激に乱れ、消滅に向かっていた


予報部長: 「ありえない…観測史上、これほど急速な弱体化は記録にない。いや、そもそも自然現象として成立しない!急激な海水温の低下や、異常な鉛直シアー(風のせん断)が観測された形跡もない」


衛星解析官: 「部長、衛星のデータと付近に待機していた海上保安庁のヘリの映像によると。台風のエネルギー集中域に、高高空から半径2KMほどの、とんでもない範囲の巨大な水の層が落下し、それが竜巻状に海面へと誘導された…という、信じがたいデータが複数回検出されました。これは…人為的な操作です!」


会議室全体が騒然とした。彼らは、長年の知識と科学的常識が、たった数時間で否定された現実に直面していた


予報部長:

「つまり、楽園島が通達してきた『消滅作戦』は、本当に実行されたと…?科学の力ではなく、異星文明の力によって、台風は消し去られたというのか」


地震火山部長(傍聴席から): 「これは、気象庁だけの問題ではない。もし彼らが地震や火山の活動にも介入できる力を持っていたら、我々の存在意義そのものが問われる。我々は、神に代わる存在とどう向き合うのか、その判断を迫られている」


予報部長は、額に手を当て、深い溜息をついた。この日、彼らが下さなければならない判断は、単なる進路予測ではなく、人類と異星文明の力の境界線に関わる、途方もないものだった


予報部長:

「とにかく…緊急記者会見を開く準備を。そして、発表する内容は極限まで精査しろ。我々は、『台風は予期せぬ要因により急激に衰退し、温帯低気圧に変わった』としか言えない…今は、まだな」

本日投稿2回目です、またの8000字で2話分内容です

少なくとも晩餐会やその後の出来事は週末で何とかまとめたい

もし評価やブックマークを頂けたら著者の私は頑張る「かもしれない」

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