表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
地球の管理者:異星文明に選ばれた元研究者  作者: azureimf
恒星間航行級フリゲート艦「ネイビーゲーザー」 準司令 篇
59/120

D-DAY+60 2027年2月末 20年越しのプロポーズ

#### p.adminの「名前」


日本政府側の積極的なアプローチやT先生(大使)の尽力により、日本と楽園島の国交締結が事務確認段階となった

ただ日本政府は以前、建前上「日本在住のAzureとp.adminは別人」と声明していた事により、

楽園島「元首」として、Azureを名前を使う事が日本政府自ら嘘をついた事を認めることを避けたい


さらにp.adminは肩書でもないただの略称であるため

国交締結の文書にはp.adminの「建前上の本名」を記載し、ニュースと報道等にも提供しないといけない

つまり日本政府は「本名のAzureではなく他の名前を使ってほしい」と委婉にお願いしてきた


本当はp.admin(Azure)のせいでもなく、完全に日本側の都合ですが

Azure自身も台湾人としての「苗字や名前」を公の場で利用する事は負の感情を持っていた

最大の懸念点は、Azureの名前で楽園島を「台湾人が管理下の島」と誤認させ、さらに台湾政府もそれを主張してくる事を危惧してた


補足:

p.adminの正式な肩書は

1.楽園島執行官(enforcer)

2.ポルポ・カラマリ第9艦隊 フリゲート艦:ネイビーゲーザー 司令官


p.adminは悩んだ末に、インタネット黎明期で使ったIDである「SUZAKU」を転じて、「朱雀 椿」を使う事を決意した

「椿」はp.admin本名の一文字、当時「SUZAKU」をIDに使った理由は1981の酉年生まれで生肖の「鶏」を転じて「朱雀(SUZAKU)」を選ぶが原因(笑)

中学生だったAzureはそれを選ぶのに特に深い理由はないが、当時の気まぐれは30年後Azureの「本名」になるのは時を超える不思議なフラグ回収である


国交締結式典の後のの国家晩餐会ではさすがに妻のW子出席も求められ、

W子も日本の戸籍があるため、区別の為に「朱雀 かおり」と名乗ることにした


さらに、今までT先生とH先生R子S子は自国のパスポートを使って日本へ入国したが、正式な使節団ではこれは不自然とT先生に言われたので

全員分の異星文明仕様のパスポートの作成をシグマにお願いした


#### 『プロポーズ』


この日は異星教育も休みの日でもあり、p.adminが夜に寝室に戻ると妻のW子とR子が待っていた


p.admin:

「R子どうしたの?こんな時間に」


R子:

「それは…W子に聞いてください…」


W子:

「あなた、もうR子を妻として迎えて、私はファーストレディーは無理よ!」


p.admin:

「その話は以前しましたよね、W子は無理に晩餐会など出席しなくて良いよ」

「ていうかR子もこれでいいの?俺は冴えないデブのおっさんだよ、ほら今でも130kgあるかも」


W子:

「本当はね…豚(Azureの事)の彼を誰かと分かち合うなんて、考えたくもなかった。でも、R子なら…あなたの隣にいてくれるなら、私でも受け入れられる、そう思ったの!」

「あなた、R子のこと、ずっと気にかけてたもの。隠してるつもりかもしれないけど、私には分かるのよ!」


Azure(p.admin)は、自分が密かにR子が好きの事を妻に言い当てられたのでちょっとショックした


p.admin:

「それは、正直言って認めるよ、R子には昔から好感を抱いた…楽園島で頑張る姿を感動して、好きになった」


p.adminの反応を見て、R子は少し動揺していた


R子:

「へ…そうなんだ…」

「Azureさんのことは…好き、だと思います。ずっと、傍にいたいです。でも…でも、やっぱり、私には無理です。このお話は、お受けできません。お二人の邪魔はしたくありません。私は、部屋に戻ります…」


R子は、この状況に戸惑いを隠せない

彼女自身、p.adminへの「好き」という感情を抱いているものの、それが何なのか判別できずにいた

そして、p.adminもまた、R子への好意を抱きつつも、自身の道徳観から一歩を踏み出せずにいた

親友に裏切られた過去を持つp.adminは、同年代の男性への不信感から、R子を他の男性と結びつけることができないという葛藤も抱えていた


W子:

「R子待って!せっかく30歳に戻れるのに一生独身するつもり? 他の男と結婚したらAzureを支えることができなくなっちゃうよ」


※p.adminは親友に暗殺されかけた事と、親友と親戚に裏切られた経緯で同年代の男に人間不信になり、

同年代や若い世代の男は信用せず夫のある女性も距離を置くようになっていた


R子:

「それは…そうだけど、でも…ほらS子も居るんじゃん、彼女もAzureの妻になるのか?」


R子の混乱とW子の説得下手を見て、p.adminは自分から動かないといけないと決意した


p.admin:(もうここまで言われたら、自分ははっきりしないと無責任すぎる)


p.admin:

「R子、まだ付き合いもしないのに図々しい事は承知ですが、私と結婚ください!」


R子:

「え?Azureさん?」


p.admin:

「正直、もし私が楽園島の執行官でなければ、妻一途でR子には淡い憧れを抱くままだけで年を取ると思いますが、今はR子が必要です」


R子:

「それは…仕事としてですか、もしくはファーストレディー外交のためですか?」


p.admin:

「違います!私は善良な人が好きです、綺麗やセクシーよりも善良が大事です!

「こないだのR子が楽園島の為に尽くした姿を見て、感動で好きになりました。アメリカと決着後楽園島に戻ったあの日も、君を抱きしめたかった」

「ありがちな若い男の衝動、カッコ良さや雰囲気は私は持ってないが、私に優しくしてくれる人には私も優しくしてあげたい、私の幸せを願う人は私も幸せにしてあげたい!」


W子:

「ふふ…私の時なんて、こんなプロポーズの言葉、全然なかったのにね…」


R子:

「W子ごめんね…私は…」


W子:

「もういいの、私が決めたことなんだから。ただ…これから、私にも、R子にも、公平に接してほしい、約束してね」


p.admin:

「約束します」


p.admin:

「正直デブ中年おっさんの自覚はありますよ、異星医療技術ならダイエットなんて簡単かもしれないが、この太さは私の人生の一部のようなもので」

「勿論運動も頑張って健康を図るが、自分の努力だけで80kgになれたのは人生の中に2回しか成功していません、W子もそれは一番よく知っています」


p.adminは少し考えて、今太い原因やダイエット歴を持ちだしてもR子に混乱させるだけと悟った


p.admin:

「…どうても良い話でごめんなさい」

「言いたい事は、付き合いを飛び越えて結婚だけどいきなり乱暴な事は絶対にしません!」

「R子が少しずつ生活の中で自然に親密になれれば時間かけても良いと思います」


R子:

「はい…Azureさん。あなたは、昔からずっと…不器用で、でも、誰よりも優しい人。それは、何も変わらないですね」


p.admin:

「こんなので、私と結婚していただけますでしょうか?」


R子:

「(涙をこらえきれずに)はい…!喜んで、お受けします!不器用で、至らない私ですが…どうぞ、末永く、よろしくお願いします!」


妻のW子を見ると、嬉しさと悲しさを交えてたか、W子は泣いている

p.adminは直ぐW子を抱きしめてあげた


p.adminは、まずW子を抱きしめ、その後、慎重にR子の胸を強く当たらないように優しく抱きしめた

不器用なp.adminの行動を見てにR子は涙ながらに微笑った


R子:

「(涙しながら)Azureは不器用だね、もう夫婦ですから気にしなくていいのよ!」


その後、W子は優しくR子を抱きしめた


挿絵(By みてみん)


W子:

「良かったねR子、これから一緒にAzureを支えましょう!」


R子:

「(涙しながら)W子…ありがとう…幸せを分けて貰えてくれて!」


***


しばらくするとW子もR子もようやく落ち着いた頃、今後の事を相談することになった


p.admin:

「私とW子は日本でも台湾でも既に夫婦として戸籍登録していた」

「楽園島はR子の努力で現状簡易戸籍登記があったけど、現地で結婚登記と出産届出はまた発生していないですね」

「私たち幹部も当たり前のようにノータッチなままだと思った」


R子は、少し申し訳なさそうに答えた


R:

「はい、Azureの言った通りです住民の生活要件や支援は最優先でしたので…」


p.adminは、この機会に楽園島独自の家族制度を確立する必要性を感じていた。それは、地球上の古い法律にとらわれない、新しい時代にふさわしいものだ


p.admin:

「たとえば私たちのように一夫多妻または一妻多夫もあり得ると思うので、配偶者全員の同意があれば自由にしたいと思います」

「これからきちんとした法整備しようと思います。R子もW子も法律的に私の妻にしたいと思います。台湾で重婚罪に問われても、友達に聞かれても私はこのまま答えます」


彼の言葉には、既存の法制度や社会規範にとらわれず、個人の自由と幸福を尊重するp.adminの哲学が明確に表れていた


#### R子の新たな名前:「朱雀 リコ」


次に話題になったのは、国交締結式典でのR子の名前だった


p.admin:

「あとは日本の国交締結式典の時のR子の名前ですが、本名を使ってもいいし、私の『朱雀 椿』の配偶者として別名を使ってもかいません、ただ日本の外交行事に出席する時は仮決めした方が良いと思う」


R子は、p.adminの役に立ちたいという一心で、外交の場では「朱雀」姓を名乗ることを選んだ


R:

「はい、私はAzureの役に立ちたいので、外交の場では『朱雀』姓を名乗りたいと思います、名前はどうしようかな」


W子:

「『リコ』でいいじゃないかな?」


R子:

「『リコ』はいいですね、『朱雀 リコ』は短いし覚えやすい、Azureはどう思う?」


p.admin:

「私もいいと思います、リコ、これからよろしくね」


W子が提案した「リコ」という響きに、R子もp.adminも賛同した


R子:

「でもプライベートの時にはAzureと呼ばせてもらいますね」


p.adminの言葉に、R子の表情がぱっと明るくなった。彼女は、新しい名前と、p.adminの妻という新しい立場を受け入れた


#### 新婚生活へ


しかし、新しい関係には、早速現実的な問題が持ち上がった


W子:

「では、これからは週3くらいはR子の寝室で休みなさいね、あなた」


R子:

「W子いきなり何を…」


W子の突然の提案に、R子は狼狽した


W子:

「R子は妻として認めたけど、夫の隣に別の女が寝るのは私は複雑な気持ちになるから、R子も男性経験がないからこれで良いと思うの…」


W子は、R子への配慮の間で揺れ動く自身の複雑な感情を正直に打ち明けた


p.admin:

「いや、私は寝ぼけると触りまわる習慣があるんですよ、R子が嫌なら私は同じ部屋で床でもソファでも構わないよ」


R子:

「そんなのかわいそうです…プライベートの事は二人で話し合いましょう!」


p.admin:

「分かりました、今日はこれで話し合いを終わりましょう…ところでR子は?」


R子:

「自分の部屋で寝ます、おやすみなさい、『あなた』」


p.admin:

「(苦笑い)はい!」


R子は、少し照れながらも、p.adminを「あなた」と呼んだ。その言葉に、p.adminは嬉しさと、これからの新しい関係への期待を感じ、苦笑した


***


R子が戻った後、p.adminとW子がベッドで横になりながらW子の真意を聞いてみた


p.admin:

「アメリカの襲撃もないのに波乱万丈の一日ですね、W子はこれでいいの?」


W子:

「自分があんなプロポーズしたくせによく言う…」


p.admin:

「これからもずっとW子を愛しますよ…心配してくれてありがとう…私もW子が過ごしやすいように環境を作るよ!」

「歴史とかルールとか慣習とか縛られるような人間だったらそもそもアルファ提督は私を選ばないと思います」


W子:

「はい…私も少し頑張ります」


思えば、2027年現在、ちょうどp.adminとW子の結婚20周年に近い…それを考えて心抱えた大きな石も下せたので安心感もあってp.adminは直ぐ眠りについた

60日間のアンチエイジング治療(若返り効果5年弱相当)では20代の体力に戻るわけでもなく、ただ寝るだけの夜でした

補足:

p.adminの「名前」変更の理由がやや唐突に感じられる人がいるかもしれないが

名前変更の理由は日本と国交締結文書に本名の「Azure」が使えないのが原因、SUZAKUを使う理由はp.adminは1981の「酉年」生まれで生肖の「鶏」を転じて「朱雀(SUZAKU)」を使うが原因

鶏も大体赤いので、朱雀に見えなくもない…的な(笑)


「p.adminのプロポーズのセリフがやや説明的で、感情的な瞬間としては少し長く感じられます。もう少し簡潔にすると、インパクトが強まるかもしれません」

と思う読者もいるかもしれないが


プロポーズのセリフが長い、説明的なのは著者本人の性格をそのまま反映するものであり、自分は「若者らしい衝動的な好き嫌い」を主張するためあえて「理性的なプロポーズ」を意識しているです


次は、9/15の昼間に投稿する予定です

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ