D-DAY 2026/12下旬 アメリカ本会議決裂後:その2 First Strike with Paper Tiger
すみませんこの話は長すぎてしまったようです、2話に分割させてください
分割分の他に、本日はもう1話を投稿する予定です
#### AM 10:00 デコイ潜水艦の破壊命令
p.adminはアメリカ大使館に動作している重力ミラーを取り消し、月面基地から戦闘を指揮していく
最悪、楽園島を放棄しすべての担当者と住民を月面基地または異星文明の母艦へ救出する最後のバックアップ案を用意してある
p.adminは月面基地にいますが孤独ではない
CICメンバー、T先生H先生とR子S子と妻のW子はホログラムで彼の周りに集まっていた
当初、アメリカ大使館で重力妨害装置の利用を想定したが実際はありませんでした。
原因は重力嵐が発生してしまったら、アメリカ関係者も逃げられないと会議中でp.adminは気づいた
これがヒントで、今まで使途不明の「デコイ潜水艦」は
実は重力場を生成する装置を持ち、わざと楽園島の重力シールドに衝突させ、複数の「重力嵐」を人為的に引き起こす為の物とp.adminが確信した
p.admin:
「そうか、あのデコイ潜水艦の目的は楽園島の重力シールド無効化よりも、複数の重力嵐を引き起こしで核兵器以上の威力を発揮させ、楽園島所在の地盤プレートを破壊するためのものだった!」
※前回の米軍イージス艦による反重力砲弾の射撃が、楽園のシールドと衝突して重力嵐を引き起こした上に、海底プレートを損傷させ震度6の地震も発生してしまった
p.admin:
「システム命令!楽園島周辺の6隻のデコイ潜水艦を直ちに排除、排除手段は
1.ワープでモハーヴェ砂漠に移動
2.1が遂行不可能な場合は、重力武器で船体をその場で破壊」
同時に、楽園島から凡そ50km離れたデコイ潜水艦は凡そ45ノット(83キロ/時)の速度で楽園島に向けて急発進した
楽園島から40kmに離れた水中防衛ラインにドローンは100M間隔で立体的に配置され、一部のドローンは迎撃のためにデコイ潜水艦を迎撃するため動き出した
補足すると、異星ドローンは水面下で重力場を用いた移動は可能ですがワープはできない、
ただし、スクリューによる物理推進ではなく重力場を使って移動するので最高速度で移動する場合は凡そ120km/hrである
場合によっては異星ドローンは一旦海面から出て→ワープ→海面下再侵入の方が早い
異星ドローンによる報告:
「デコイ潜水艦が搭載された重力妨害装置によりワープは不可能と判断、破壊プロセスに移る」
p.admin:
「やはり想定通り、アメリカの切り札は重力妨害装置を装備したデコイ潜水艦、目的はシールド突破ではなく島ごと沈ませる算段だな」
異星ドローンによって生成された「平たいな形の極大重力場」は刃のようにデコイ潜水艦の側面から切断した
10分後、「すべてのデコイ潜水艦の破壊は完了した」と異星ドローンから報告された
正確には切断ではなく、金属表面にドローン重力場操作による極大重力差で切り破ると解釈するのが正しい
#### AM 10:30 アメリカ陸軍極超音速ミサイルLRHW:Dark Eagle
CICメンバー:
「デコイ潜水艦破壊確認!4隻の原潜は後退中、6隻の通常潜水艦は50kmから100kmの場所から楽園島に向けて30ノットで高速前進、大型タンカー船は15ノットで楽園島に向けて前進中」
「さらにフィジー諸島からB1爆撃機約20機の離陸も確認できた」
p.admin:
「潜水艦の次は爆撃機か、まあこのシナリオは想定するだ!」
CICメンバー:
「待って!p.admin殿!ニュージーランド北部から、多数のミサイルが発射された模様!総計20発です!」
「速度はマッハ8超えです!楽園島到着まで約300秒!米陸軍の極超音速ミサイルLRHW『ダークイーグル』と見られる」
p.admin:
「極超音速ミサイルか、アメリカは懲りないね、システム命令!ミサイルを45KM圏内に侵入した時点でレーザーで破壊しろ!」
大凡4分45秒後、ミサイルの半分が異星ドローンのレーザーで破壊された
しかし残り遅れてくる半分のミサイルは異星ドローンの破壊を待たなくて自爆した、どうやらEMP爆弾のようです
それにより楽園より南80kmの海域では、一時著しく電波障害が発生し、数隻の漁船の計器も破壊されたと後日のニュースを見て分かった
なお、楽園島は一切の影響を受けなかった
p.admin:
「この様子じゃ通常潜水艦は反重力魚雷ですね、大型タンカー船は多分毒ガスかレーザー兵器、爆撃機は多分レーザー、先ほどのミサイルはEMP弾頭と思われる」
「まあ全部想定済だ!白昼灯籠は伊達じゃない事を見せてやるよ!」
p.admin:
「システム命令!近接レーザー攻撃ですべての潜水艦のスクリューを破壊後、水中の重力場操作で潜水艦の後方から逆方向の水流を引き起こし、潜水艦を後退させろ!」
この命令によってさらに100機の海面下待機ドローンが動き出した
異星ドローンは潜水艦の後方のスクリューに接近し、スクリューの回転軸に高出力レーザーで切断した
ドローンの水中移動も含め、原潜を含めすべての潜水艦のスクリューを切断するのに凡そ30分かかった
次に、異星ドローンは潜水艦の後方に回って重力場を操作することで水中で莫大な吸引力を生成し、
推進力を失った潜水艦を約15ノットの速度で後退していく
p.admin:
「デコイ潜水艦のように船体を切断しないだけでも感謝しろよ!アメリカの船乗りさんよ!」
ただし、米軍の原潜1隻と通常潜水艦2隻は反重力装置を起動し、潜水艦の前方にも引力(重力)が発生してしまい、
前後から同時に重力場で引っ張られてしまった結果
原潜は数分後で重力で切り破られ、船内から水素爆発が起こってしまった(乗員数130人と推定)
通常潜水艦2隻の方は前方に生成した重力場が弱く、ドローンが生成した重力場を抗うことができず、
船体を軸にした不規則な回転しながら後方に引きずられて後退しつつある
また通常潜水艦船体の強度の不足でひびが出たか破裂までは行かなかった
一方、反重力装置を起動しなかった潜水艦は安定的に後退し、
楽園島から1000kmを離れた時点で異星ドローンが重力場を解除し潜水艦は停止した
ただ、この時点で浮上して助けを呼ぶ潜水艦は一隻もなかった
T先生、R子S子と妻のW子はドローンによる戦場のホログラム表示を見て、厳しい表情で無言を貫いた
CICメンバは責務の故、戦場の成行きを注目し報告をし続けた
H先生は自分の教え子であるp.adminは善良で人助け的な性格で、防衛とは言え原潜の爆発させた様子を見てショックを受けた
p.adminは攻撃行動自体に対しては「自分で全責任を負う!」覚悟なので、CICメンバーですら「現状報告」をやらせるだけで、他のメンバーが作戦への参加は許さなかった
そこに一歩を踏み込めば、もう「普通」の生活に戻れないとp.adminの最低限の思いやりでした
#### AM 11:00 爆撃機によるレーザー攻撃
CICメンバー:
「B1爆撃機8機、楽園島と距離20キロ、何かを発射する模様」
p.admin:
「システム命令!楽園島のエネルギー吸収(反射)パネルを『吸収モード』に設定!」
B1爆撃機はCO2レーザーモジュールポッドをぶら下がって、一気に楽園島に向けて20本のレーザーを照射した
レーザーはパネルの表面に当たり、オレンジ色の光が広まった
異星ドローンの報告:
「エネルギー吸収(反射)パネル、吸収容量合計4.2MW(Mega Watt)、許容容量の0.0001%未満」
p.admin:
「これでは米軍のレーザーはエネルギー吸収モードだけで何とかなりそうね、戦意喪失させる為レーザーモジュールは落としてやるよ!」
「システム命令!現在楽園島周辺に飛行中の米軍飛行機の武器ポッドをレーザーで切り離して!ただし飛行機を撃墜しないように注意して!」
10秒後、離陸したB1爆撃機20機の武器ポッド(レーザーを含む)がすべてドローンのレーザーによって切り落とされた
なお、切り落としたが原因で1機のB1爆撃機がバランスを崩れてやがて失速し、海面に墜落した
p.adminはこの様子を見て
異星ドローンを通して戦闘空域で攻撃停止を呼びかけた
※音声+ホログラム、またはVHF 121.5MHz UFH 243.0MHzの緊急周波数を通して攻撃の停止を呼びかけ
p.admin(通信):
「楽園島周辺の米軍に告ぐ、私は楽園島執行官のp.adminです。我々は現在防衛を徹するがこれ以上の攻撃を受けた場合は反撃する!」
「自分の命と家族を大事にするなら戦闘を諦め、このまま帰還すれば、我々は攻撃しないことを約束する!」
19機のB1飛行機は攻撃手段を失った為大人しく帰航する様子を見せたが、大型タンカー船は折り返す様子はなかった
なお、潜水艦はすべて無力化済で後退中
#### AM 11:30 大型タンカー船によるレーザー攻撃とマイクロ波攻撃
楽園島から約12~15海里まで接近した大型タンカー船は、中央から甲板が開き、大型のレーザー用のレンズと反射ミラーを露出させた
p.admin:
「罰なしではわからないか!?システム命令!楽園島のエネルギー吸収(反射)パネルを「反射モード」に設定!」
大型タンカー船3隻は一斉に楽園島に向けてレーザーを照射した
レーザーが反射パネルに当たった時点で直ぐ様のようににレーザーの元の発射位置(i.e ミラー)に反射され、船のミラーとレンズは瞬時破壊された
ただ、発射源が破壊されたことでさらなる反射はなく、船体まで破壊されることはなかった
それでも、大型タンカー船のうち2隻はマイクロ波攻撃を始まった
大型タンカー船はおそらく専用の原子炉を搭載し、その出力をレーザーとマイクロ波ジェネレーターを供給する
マイクロ波は波状の海面を沸騰させ無数の泡が滾る様子が見えた
マイクロ波はエネルギー吸収(反射)パネルに到達した瞬間に反射された
ただしマイクロ波がさらに拡散された為、見た目では大型タンカー船は被害は受けてないようでした
p.adminはこの様子を見て、ドローンを命じて大型タンカー船のスクリューの切断を命じた上に、
重力操作で大型タンカー船3隻を船首を90度垂直にして海上から100Mの空まで「吊り上げる」ように浮上させた
* ここまで、楽園島周辺に行われた戦闘はすべて止まった
後でp.adminが分かったことだが、デコイ潜水艦にも3人の乗員が乗っていて、機関士2人と反重力素材を融合するための技師1人
ただデコイ潜水艦は船体ごと切断されたため、3人x6隻=18人はその場で死亡した
原潜の乗員約130人を含め、B1爆撃機から3人、デコイ潜水艦18人、大型タンカー船5人を含め、米軍側に総計156人の死者が出てしまった
一方、楽園島側は負傷者0人、ドローンの損傷もありませんでした
AM10時から11:30までの戦闘は、楽園島の圧勝という結果で終わった
楽園島戦闘本編です、疲れた
誤字脱字はご容赦ください
イラストはAI生成です、レーザーポットなのに前方にレンズがない事を突っ込まないでください(笑)




