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1YR+281 2026/12下旬 ポルポ・カラマリからの新たなカード (アメリカ本会議まで7日)

T先生とS子の打ち合わせを終えた次の日

p.admin本会議に備えるために異星文明ポルポ・カラマリにも事前交渉に入る


p.admin:

「アメリカとの交渉、重力干渉装置が使われて我々を危害を加えることを予見している、何か防ぐ方法はあるでしょうか」


ポルポ・カラマリ:

「ホログラム技術の延長で重力ミラーを利用する事を提案する」


p.admin:

「重力ミラー?想像するには(ホログラム)だけではなく、物理的な接触も遠隔地に反映されて『分身』的な物を作れる?」


ポルポ・カラマリ:

「少し原理の相違はありますが、実際の効果は君が想像したものと同等」


p.admin:

「もし、その重力ミラーの重力場が強引に破壊されるとどうなりますか」


ポルポ・カラマリ:

「遠隔地でエネルギー嵐(e.g 重力竜巻)が起きるリスクがありますが、重力ミラーの総エネルギー量はシールドよりスケールは遥かに小さく、ドローンで中和することが可能」


p.admin:

「では、重力ミラー発生装置を20人分ほどお願いします、なお、同時刻で楽園島が米軍のレーザー攻撃を受けるリスクも考えられます、もっと万全な対策は存在するのか?」


ポルポ・カラマリ:

「10万枚のエネルギー吸収(反射)パネルを楽園島のシールドの内側に設置するを提案、エネルギー吸収パネルは我々が提供する」


p.admin:

「エネルギー吸収(反射)パネルは、光もマイクロ波もEMPのようなパルス電波も完全に防ぐ事が可能でしょうか?」


ポルポ・カラマリ:

「可能」


p.admin:

「エネルギー吸収(反射)パネルはエネルギーを対角線方向ではなく、元の照射方向に反射することも可能でしょうか?」


ポルポ・カラマリ:

「可能」


p.admin:

「もし攻撃されたら、相手を無力化だけではなく殺害まで至る場合は君たちの文明ルールに違反するのか?」


ポルポ・カラマリ:

「明確的な違反ではないが、我々は海洋生物からの進化体の故集団意識を重んじており、やむ得ない犠牲はあっても群れの中の別の個体を殺害する歴史はない」

「ただ、人類社会の歴史から戦争や改革において、殺傷の必然性は理解している」

「エネルギー吸収パネルの反射による攻撃方の死傷は、攻撃方のやむ得ない犠牲と我々は見なす」


p.adminは、今までの「不殺」を諦め、アメリカから攻撃された場合の報復策を固めた


#### 重力シールドの原理確認


p.admin:

「重力シールドの物理的な話を確認したい、もし重力場的にシールド外周部が重力膨張の境界線であれば、あらゆる物質をシールド表面から外に押し出すになる」

「それだと外部の空気が中に入らないだが、実際シールドの人の酸欠は見られない」

「さらにシールド内に別設置の酸素発生器も見られない、何か定期的に空く穴等の抜け道が存在するでしょうか?」


ポルポ・カラマリ:

「君の考えた通りシールド表面も内部から重力膨張が起き、重力曲線はシールド表面に近づくと極大化する働きはある」

「人類生存に必要な空気成分に関しては複数の解決策があり、君が利用している生体保護用のシールドはエネルギー反応と正比例に重力曲線が平坦となり大気の流動は許される」


p.admin:

「それだと、相手が毒ガスを流すと防げないではないか?」


ポルポ・カラマリ:

「重力シールドの展開はドローンが制御する故、有害ガスの存在を観測できればシールドは球体状に展開し有害ガスの侵入をブロック可能」


p.admin:

「例えばちょっと極端の例で、2メーター範囲で展開した中東女性保護用のシールドが存在し、周囲に常時有毒ガスが流れている場合はいずれシールド内の人間に酸欠が起きるではないか?」


ポルポ・カラマリ:

「極端な例に限って肯定する、シールドは外部から制御している為人類自体は移動可能で危機から離脱できると予想」

「尚、生体保護のコマンドまたはリクエストをドローンが受信した場合ドローンがシールド内部に入り人類生存必要な大気成分を生成することも可能」


p.admin:

「つまり、ドローンが撃墜されない限り、シールド内部は物理的攻撃も毒ガスも防げるのは正しい?」


ポルポ・カラマリ:

「条件付きで肯定する」


p.admin:

「なお、人類のエネルギー武器と爆薬ベースの武器では、シールド外のドローンを撃墜することは可能でしょうか?」


ポルポ・カラマリ:

「条件付きで可能」


p.admin:

「例えば、アメリカ軍は散弾銃のような武器をドローンがいる確率の高い場所に発射すれば、ドローンを破壊可能ですか?」


ポルポ・カラマリ:

「散弾銃の弾丸エネルギー量は不明確ですが、人類文明に使われた単位で凡そ2 TJ/kgを1cm平方に集約すれば破壊可能」


p.admin:

「つまり、核兵器のエネルギー量を指先サイズに集中すればやっとドローンを破壊可能という認識正しいでしょうか?」


ポルポ・カラマリ:

「その認識は正しい」


これで、レーザー攻撃およびマイクロ波兵器さえ対策すれば楽園等内部は安全という事をp.adminは再確認できた


#### 米軍の思惑


米軍全体的な思惑は異星文明の排除と技術の奪取であった

米軍は異星文明を「潜在的脅威」とみなし、楽園島が運用していた異星技術を奪取または無効化することを最優先とする

異星技術が他国(日本、EU、東アジア)に拡散すれば、米軍の軍事覇権が揺らぐためである


* p.adminの排除または従属化:

p.adminを楽園島の統治者として認めず、排除(暗殺未遂)または従属化(技術の引き渡し)を試みる

p.adminが「p.admin勢力圏の国々」と連携し、米軍に対抗する姿勢を見せるため、敵対視が強まる


* 軍事覇権の維持:

米軍は世界のパワーバランスにおいて、軍事覇権を維持することが至上命題

異星技術が他国に渡れば、アメリカの軍事力(ミサイル技術)が相対的に弱体化するため、楽園島の抑圧を優先

特に地球上の核兵器が全て異星文明に没収された今、米軍が持つ軍事影響力は既に大幅に削られた


* トランプとの関係:

トランプは異星パワーを欲し、p.adminとの交渉を通じて技術を手中に収めることを目指す

米軍はトランプの動機(個人的な権力拡大)を軽視し、異星文明そのものの排除を優先

ただし、トランプの影響力(大統領候補としての発言力)が米軍の戦略に一定の制約を与える。


* 米軍内部の意見分岐


強硬派(排除優先派):

異星技術がアメリカ以外の手に渡れば、軍事覇権が崩れる。p.adminの「調和モデル」が国際的な支持を得ていることが、米軍の焦りを増幅。

「p.adminは危険だ。本会議でシールドを展開するなら、重力干渉装置で無効化し、楽園島を攻撃すべきだ」と主張


穏健派(交渉優先派):

p.adminとの交渉を通じて、異星技術の一部をアメリカに提供させる戦略。完全な排除よりも、技術の共有(従属化)を優先し、国際社会での孤立を避ける。

トランプの動機(異星パワーの獲得)に近いが、軍事覇権の維持を重視。p.adminがEUや日本と連携する現状を踏まえ、交渉による妥協を模索。

攻撃が国際社会の反発を招き、アメリカの孤立を加速するリスクを懸念。異星技術の一部を確保できれば、軍事覇権の維持が可能と考える。

「攻撃は逆効果だ。本会議でp.adminと交渉し、技術の一部を提供させれば、国際社会での立場も保てる」と提案


現実派(リスク回避派):

異星文明の技術力(「棺」や異星ドローンなど)を評価し、攻撃によるリスクを回避する立場。p.adminの抑止力(シールド、異星技術)を認め、全面対決を避けるべきと主張

本会議での交渉を重視しつつ、米軍内部の再編(攻撃失敗への責任追及)を求める声もあった

過去の攻撃失敗(反重力砲弾、レーザー攻撃)が、異星技術の強さを証明。全面戦争がアメリカに壊滅的な打撃を与える可能性を恐れる

「異星技術の『棺』は我々の想像を超える。攻撃すれば、アメリカが壊滅するリスクがある。本会議で慎重に対応すべきだ」と警告


***


トランプが異星パワーを求める姿勢は、穏健派に一定の支持を与えるが、強硬派は「トランプの私利私欲に付き合う必要はない」と反発。現実派はトランプの挑発的な発言が交渉を難しくすると懸念。

過去米軍による反重力砲弾とレーザー攻撃の失敗が、強硬派の焦りを増幅。穏健派と現実派は「攻撃は無意味」と主張し、戦略の見直しを求める。


国際社会の圧力:

「親p.admin勢」(日本、EU、新中国と韓国の支持が、米軍の行動に制約を与える。強硬派は国際社会の反発を無視するが、穏健派と現実派は孤立リスクを重視。


強硬派の動き:

本会議(在日アメリカ大使館の庭)で、p.adminがシールドを常時展開することを警戒。重力干渉装置や新たな攻撃手段を準備し、交渉を有利に進めるための圧力を計画

「p.adminは我々の敵だ。本会議でシールドを展開するなら、重力干渉装置で破壊し、同時に楽園島を攻撃する準備を進めろ。異星技術はアメリカが管理すべきだ」と指示


現実派の動き:

交渉での慎重な対応を主張しつつ、米軍内部の戦略見直しを求める。

「異星技術全てにおいては我々を上回る。安易に攻撃すれば、アメリカが壊滅するリスクがある。本会議では慎重に対応し、戦略を見直すべきだ」と警告

本日投稿2回目です

アメリカとの決戦に向けてp.adminはついに「不殺の原則」を価値観から諦めた

ただしそれもポルポ・カラマリ文明から了解してもらう形となり

p.adminの「手続き的な正当性」重視をある程度反映している

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