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DAY 1YR+240 ~ 1YR+270 2026/11上旬 日本との交渉と迎賓館の晩餐会

仕事が忙しくて投稿の合間を平日中は三日程度にさせてください

ここからは戦争の話が少なめで、日本政府と絡む場面が多いと思います

T先生が楽園島のアドバイザーに就任以来、積極的に楽園島と日本政治の関係を築こうとしている

それはT先生H先生との会談で合意した「東アジアでは日本を豊かにして、ヨーロッパ全体やカナダにも協力し、アメリカだけ除け者にする」戦略の一環である為p.adminも同意した

それを除いても、日本はp.admin(Azure)が16年以上も住んでいた土地であり、来日した時は27歳で身バレの44歳まではずっとつくばに住んでいた

つくばにp.adminの持ち家の戸建てがあり、知り合いも親友もいた

p.adminにとっても日本と良好な関係を築き、いつでも自宅に戻れるほうが嬉しい

また、楽園島に住む避難民達にもシェルター住みの生活は窮屈だし、簡単に母国に戻らなくても、相対的に自由な土地である日本に往来させ生活を豊かにしたい


T先生が日本政府と交渉した結果、東京の迎賓館で晩餐会が行われる事となった

p.adminは「できれば事務的な会談だけを希望する」と伝えたが

T先生の人脈関係やメンツを色々配慮した結果、p.adminは晩餐会について渋々承諾した


交渉した事前了解事項は以下の通り

1.p.adminは元首相当の国賓として招待、外交特権を持ち日本の国内法で裁かれない

2.妻のWは表舞台に立ちたくない為、p.adminとT先生H先生が参加(S子は妻の代役を志願したが遠慮してもらった)

3.p.adminの元の日本の身分(在留資格)はp.adminと切り離され、法律上はAzureとp.admin別人として扱うことになった(日本側の都合)


なお、迎賓館に重力シールドを展開することを日本政府が了承済、参加メンバーは日本国内関係者のみでアメリカ関係者は排除する件も日本政府の協力してもらった、参加者の身辺調査は日本政府に任せており、変な記者も左右翼活動家を入れ居ないようにお願いした

しかし親アメリカ、親ロシア議員も日本与党にうじゃうじゃ居るので、必ずしも妨害が来ないとは言い切れない


***


迎賓館の晩餐会の事を聞きつけたS子は、楽園島中にp.adminを探し回った

普段執務室に居る感じが多いp.adminですが、今日は珍しくボランティア達の活動を参加し避難民と交流していた


S子:

「Azure、私も迎賓館の晩餐会に参加したい…」


p.admin:

「日本政府は保証してくれてると言って我々は未だにアメリカに狙われる身だよ、しかもあなたとR子の身分は公開してなくて行ったらバレるよ?」


S子:

「ほらW子の個性であんたも知ってるでしょう、けど正式な場合はファーストレディーが出席しないのはフォーマルじゃないね?、何なら私が代役をやってあげるよ」


p.admin:

「W子の代役はちょっと…外界に誤解されると最高に面倒くさいのでやめてね、公式な参加は家族の安全を確保してからやっと方が良いと思う」

「たとえば経済産業担当としては参加できるけど、異星ドローンで家族を保護する事はできても家族はそれぞれの生活もあるし、S子の願望によってそれを全部台無しになるよ、S子の現職の銀行員の立場さえもね」


S子:

「そうね…弟やお母さんには相談しないと行けない、国営銀行は特殊なケース以外は兼業できないから難しいね…ファーストレディーは兼業じゃないからセーフですが…」


p.admin:

「とりあえずS子はどうしたいのをちゃんと考えてね」


その後、やはり身分が公開された事の影響を配慮して、S子は今回渋々と不参加を同意した


#### 晩餐会当日 2027/12下旬、クリスマス前


晩餐会の当日となり、p.adminとH先生はドローンで羽田空港の入国審査場近くの屋外スペースに転移し、形だけの入国審査を受けた(T先生は元々つくばにいるからこのまま会場に行く)

その際、p.adminは台湾発行のパスポートを使わず、異星文明ポルポ・カラマリが作ってくれたp.adminの写真入りの謎の金属板をパスポート代わりに使った

金属板にp.adminの個人情報を異星文字や英語で書かれて、触るとホログラムが浮かぶように機能されます

入国審査官は一瞬戸惑ったが、金属板両面コピーしてから「入国許可」と書かれた紙をp.adminに渡された


同行するH先生は台湾パスポートで入国した

後からT先生に聞いた話によると、今回はまだ使節団という体裁は持ってないため普通の入国審査になってしまった、普通はもっと礼遇すべきだったと知らされた

なお、p.adminとH先生の二人だけでは何事も不便に極まりないので、T先生は教え子の二人を秘書としてp.admin側に付けた


p.adminが来日することを日本政府は大々的に宣伝した為、日本世論は賛否両論に分かれた

日本国内の一部の親ロシア勢力は「私戦陰謀罪」としてAzureを告発したが、内閣府は「p.adminと言及した台湾永住者のAzureは別人物と我々日本政府は認識する」と声明し、入国管理局長も「当の台湾永住者は出国記録がなく、違法行為への加担も認められない」と白を切る事になった、それを追い打ちのように、検察側も調査しな方針を決めた


アメリカの襲撃を避けるため、p.adminは羽田空港から異星ドローンのワープ転送で迎賓館赤坂離宮に到着した

初めて見た迎賓館赤坂離宮は白亜の西洋宮殿風の外観に目を奪われ「つくばの簡素な家とは大違いだ…」と呟き、豪華な門と彫刻に驚いた

善良だが組織を嫌う彼の個性ゆえ、華美な場に気後れしつつも「日本らしい品格」と感歎

内装の大理石柱とシャンデリアに圧倒され、避難民の質素な楽園島生活を思い出したp.adminは少し暗い気持ちになった


晩餐会が始まり、ホスト側日本首相の紹介でp.adminが登壇し日本人救助(医療支援)と核融合等技術提供に対して感謝された

日本首相の紹介後、簡単なスピーチを求められたが、T先生がp.adminの代わりに無難な言葉を並べてp.adminのピンチを助けられた


政界経済産業界のリーダー達がp.adminの周りに集まり、T先生の教え子の秘書2人が名刺や渡された資料等を扱って対応してくれた

やはり単身ではどうにもならないとp.adminは反省した

周りを観察すると会場には欧米系ルーツの人がいなく、日本政府はアメリカ関係者を入れないという約束を大方守ってくれたようだ

p.adminはそう思っている時、予想外の事件が起きた


日本人ルーツの男:

「p.admin殿、初めましてアメリカ外務省参議官のNと申します、お時間を少々頂いてもよろしいでしょうか?」


p.admin:

「日本政府の協議で今日の晩餐会はアメリカ関係者を入れないはずなので、秘書さん、日本関係者を呼んで貰えますか?」

「Nさんでしたっけ?残念ながら貴国とは友好とは言えなく私たちも実際に攻撃を受けたので、現時点で交渉できる物はありませんのでお引き取りください」


アメリカN参議官:

「我がアメリカ政府の所為、私も大変残念と思います…p.adminは平和主義で優しい方とお見受けしますので、将来お互いの安全や利益の為にも是非とも我が国と一度会談を行って貰えますでしょうか」


p.admin:

「では聞きます、今回で日本政府に要求したアメリカ関係者の除外はご存知ですよね、なら、何故ここに居ますか?もし『国益』の為なら規則すら破れると思えるなら、『国益』の為なら私の親友を買収し私を暗殺させるCIAやFBIとどう違いますか?」


アメリカN参議官:

「p.admin殿、落ち着いてください、私は本気で貴方の考え方を理解しているから提案している」


p.admin:

「安っぽいセールスの売り文句に聞こえますね、これ以上言う事はありませんのでお引き取りください」


アメリカN参議官:

「残念です、ですが米軍やアメリカ上層部が楽園島に手を出せないようにするは我々外務系統の努力は不可欠です、私は彼らと一枚岩ではありません事をどうか覚えてください」


「一枚岩じゃない」というアメリカN参議官の言葉は、少しp.adminの考えを見透かされた気がした

これでも「流石プロの外交官だな」と少し感心した

アメリカN参議官が去り、p.adminは晩餐会に戻っていたが、少し彼が言ってる事の真意について考え込む事になった


***


開幕セレモニーで気付いてなかったが、天皇皇后両陛下後から晩餐会に参加なされた

p.adminは「名誉国民」の件で少し警戒していた

両陛下を見かけて軽くおじぎしたら、両陛下うは「たくさんの日本国民を救ってくれて本当にありがとう」と頭を深く下げて感謝された

両陛下のお言葉は純粋な感謝で政治的な打算は一切に聞こえないし感じもしない

その瞬間、p.adminは自分の警戒的な姿勢に少し恥ずかしいすら思えた

p.adminは自分の態度について謝ろうと言葉を出す前に、両陛下は事情を察したように直ぐ他の賓客を挨拶しに行ってしまった


後の出来事があまりにも多くて、p.adminは挨拶だけで手一杯で前後の対応殆どが秘書二人に任せてしまった


1.晩餐会のに女性皇族のM子K子二人も参加し、p.adminすこしの間会話を交わした(※この世界線ではお二人とも未婚)

2.例のアメリカN参議官から、会談の仮日程の提案メモを秘書に渡した

3.出身大学の学長およびAISTの理事長、当時の上司も参加し「AIST終身名誉研究員」と書かれた聘請書を渡された、p.adminは若干苦笑いしながら「後で当事者に渡す」と返答した

4.晩餐会の前日は日本と台湾は急遽国交を締結し中国も理解を示した、台湾大使であるHさんも晩餐会に参加しp.adminに台湾国章バッジを手渡したが、p.adminはスーツに付ける事を遠慮した


晩餐会は襲撃事件等もなく平和的に終わった

宿泊先の帝国ホテルの最上級部屋で日本のテレビニュースを見て、「日本にしてやられた」と思うp.adminがいた


p.adminが天皇皇后におじぎする際に「軽く頭を下げる映像の瞬間」がうまく映像に収まり、大々的放送された

それだけ見ればp.adminは両陛下に深く敬意を示すように見えた

実際に敬意を示したが、その直後両陛下がもっと深く頭を下げた部分の映像はカットされた


p.adminと女性皇族のM子K子とのツーショット写真も掲載された

「p.adminは日本皇族を娶るのか」とのニュース番組で憶測し、

5ch上では「豚の王様(p.adminを指す)はよくもM子様を!」と憤慨し、

一部では「あいつはアメリカ大統領よりも力があるのでK子が正妃となれば日本には国益ある」

他には

「Azureは前の番組情報で既婚だったのでは?」

「バカ、だから日本政府はp.adminとAzureは別人と声明したのよ!」

「こっちはお姫様だからあいつの妻W子は身を引くべき!」

…等々があった

これらの反応についてp.adminは少し不快を感じたが、便所の落書きに対してできることもないので静観を決めた


台湾のニュース番組でp.adminは台湾国章バッジの着用を拒否したと大きく報じられ

一部台湾独立派は「Azureは台湾人なのでH大使の指揮に従うべき!」と強く批判した


次の日、実務者会議が行われる為、H先生T先生だけでは対応仕切れないと思われるため、

p.adminは急遽S子を日本に呼ぶ羽目になった、正式な役職として、S子には楽園島の「経済産業総括官」と急遽決めた


そして、次の日の実務者会議に向かう


***


迎賓館、会場脇の静かなコーナー。AIST理事長と上司がワイングラスを手にAzureを語る


AIST理事長(後悔、ため息):

「Azureを逃したのはAIST最大の失態だ。あの男、核融合のレシピを日本にくれたぞ!常勤研究員にしていれば、今頃AISTが世界をリードしてたのに」


上司(苦笑い):

「理事長、Azureは組織に縛られるのを嫌ったんですよ。つくばで自由に研究してた。あの頃、異星文明に選ばれるなんて想像もしなかった」


理事長:

「確かにあいつの善良さは本物だったが、自由すぎた。常勤に誘っても断られたさ。今、p.adminとして日本を救ってるなんて…皮肉だな。」


上司:

「でも、Azureは変わらないと思った、自由を求める精神は当時の彼と一緒だ、彼は今楽園島を動かしてるから研究員なんてやるはずはない。AISTの招聘書、形だけでも受け取ってくれるといいけどな」


***


台北、路地裏の喫茶店。独立派のL氏、M氏、N氏3人がテーブルを囲む

テレビにp.adminのバッジ拒否ニュースが放送されていた


L氏(怒り、テーブルを叩く):

「Azureのやつ、台湾人なのに国章バッジを拒否だと? 裏切り者だ! 楽園島なんて隠れ蓑で、台湾の誇りを踏みにじった!」


M氏(失望、スマホを握る):

「Lさん、落ち着いて。Azureは日本で16年も暮らして、つくばの家に住んでた…彼、台湾を忘れたのかな。」


N氏(穏健、コーヒーをすする):

「二人とも、p.adminは楽園島の指導者だ。中立でなきゃ避難民を守れない。バッジを断ったのは、台湾を嫌ったんじゃなく、どの国にも偏らないためだよ。」


L氏(苛立ち、声を荒げる):

「N、甘いぞ! 台湾人が世界を変える力を持ってるのに、なぜ台湾の旗を掲げない? 日本や欧州に技術をやるなら、台湾にもっと力をくれ!」

挿絵(By みてみん)

「地球の管理者:異星文明に選ばれた元研究者」の登場人物T先生

p.adminが迎賓館の晩餐会に参加する事で教え子を秘書としてつれてきた

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