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DAY 1YR+120 ~ 1YR+150 2026/8上旬 人間不信の果て、p.adminの心の闇

このエピソードからタイトルは「地球の管理者:異星文明に選ばれた元研究者」に変更させていただきました

詳細の経緯は活動報告に書いておりますので、良かったそちらも見てください

p.admin暗殺未遂から二日後、彼は医療ベイの集中治療で包丁先端に塗ったボタン電池由来の毒性物質の除去を完了したが

肺の穿刺傷で心肺機能がやや低下し今は医療ベイの中で40%酸素濃度を維持した環境で生活している

既に覚醒状態で食事も取るのが可能、しかし異星医療とは言え魔法のヒールではないため、損傷した組織の回復はやはり時間がかかります

彼は断続的一日約8時間くらい起きて、少しの食事を取った後に眠っている

病気による衰弱と、身体のダメージや傷による衰弱と疲労による衰弱はまるで別物で、何度も入院歴があるp.adminはよく理解している

寝て目が覚めても疲労は少ししか取れないけど、少しずつだが日々進歩があったのは体が回復している証なのだ


そんな日に、アメリカのプランBを実行: 米軍による楽園島襲撃が起きった


以前にもDAPRAの反重力砲弾の攻撃があったが、あの時はアメリカの「警告」や「テスト」としての意味合いが強く本気で人を殺傷するつもりはなかった

しかし今回は規模がより大きく、複数隻のイージス艦が深夜で楽園島に接近してきた

改造されたイージス艦には2MW級のマイクロ波攻撃モジュールや、1MW級のレーザー兵器を搭載されている

さらに、p.adminもW子も知らない内にアメリカの500kW級レーザー攻撃衛星も楽園島の真上に通過する軌道を巡回している


* DAY 1YR+122 PM 3:00


アメリカ軍事衛星から500kW級のレーザー兵器を楽園島の真上から照射され

楽園島に近づいた複数隻のイージス艦からも2MW級のマイクロ波兵器を使って、楽園島に向けて攻撃してきた

2MWマイクロ波兵器は500mの距離では豚を1秒で死亡させ、1kmの距離では豚を13秒で死亡させた実証実験がDAPRAが秘密裏で行われた


反重力シールドは「重力」を持って爆発やミサイル等の物理攻撃を防ぐか、通常では光曲げるほどの出力はしない(最大出力にすれば光の透過率を30%に下げられる)

だからこそ楽園島の避難民たちは太陽や雲や星空を見る事ができて、BS/FM/GPSや衛星通信も可能となっています


いきなり低軌道衛星から発射された500kWレーザーは、シールドによって屈折され威力が減ったが

島の中央広場に休憩している数十人の避難民がレーザーに直撃され重度のやけどを負い、うち数名は失明した

ただ島建造物への破壊は確認できない


異星ドローン:

「管理者代行W子、楽園島の重力シールドはレーザー攻撃やマイクロ波攻撃を受けて43名の負傷者が確認されました、医療ベイに搬送しますか?」


W子:

「え?攻撃…どこから?負傷者…負傷者は早く治療してあげて!」


異星ドローン:

「負傷者43名は医療ベイに移送しました、負傷者43名は軽度から重度の火傷、負傷者5名が失明、治癒確率98%完治は3-6ヶ月と予想」

「個体番号DDG-129のアメリカ所属イージス艦、及び個体番号USA-406のアメリカ軍事衛星による攻撃と判断されました、反撃しますか?」


W子:

「失明!?軍事衛星?まだ攻撃来る?皆の安全を守って!米軍のやつを何とかして!」


異星ドローン:

「命令確認した、シールドの強度の増強し電波を完全い遮断し光の透過率を10%まで強化、DDG-129及びUSA-406を破壊します、宜しいですか?」


W子:

「お願い…」


地球の低軌道に駐留していたp.admin管制下の異星ドローンは直ぐレーザー兵器を搭載したアメリカ軍事衛星USA-406を破壊

さらに、楽園付近で巡回しているドローンは重力操作でイージス艦DDG-129を燃料タンクを避けて船体のやや中央から切断され、

イージス艦は直ぐに海に沈んでいく


異星ドローン:

「命令実行完了、アメリカ軍事衛星USA-406及びイージス艦DDG-129を破壊した」


挿絵(By みてみん)


W子:

「え?イージス艦…船を沈めた?いや…私はそういう意図では…まさか人が死んだ…?」


ここまで来てW子はようやく事の重大さを気づいた

明確な命令がないままドローンに命じると「米軍のやつを何とかして! = 軍艦破壊 = 沢山の人が死ぬ」と意味する

本来であれば、敵意のある戦闘行為を行う米軍側に対して、楽園島がイージス艦を破壊しても十分に自己防衛の範疇に言えるが


異星ドローン:

「アメリカイージス艦DDG-129、乗員240人、推定死亡者70-130人」


W子がこれを聞いて慌てて取り乱していた


W子:

「え?私のせい?私が沢山の人を殺した?わたしじゃない、私はドローンの操作方法は分からない…そうだ!Azure!」

「あなた!早く起きて!わたしドローンの操作間違えてアメリカの軍艦を沈めてしまったの!」

p.adminを収容していた医療ベイの前に駆けつけたW子が叫び出した


10秒後、医療ベイのカバーが開きp.adminはやや衰弱でだが目を開き現状を確認しようとした


p.admin:

「W子落ち着いて、現状確認しますので静かにしてくれ、システム命令、現在の状況を簡潔に説明せよ」


p.adminが異星ドローンによる説明を2分程受けたあと、直ぐに命令を出した


p.admin:

「システム命令!イージス艦沈没場所付近の生存者を救助し楽園島の留置場に転送、船の残骸を重力操作で空中に持ち上げて、内部に残留した米海軍人員を救助し同じく留置場に転送、留置場は担当が決まる前に救助した米海軍人員を監禁しろ」

「システム命令!GPS、火災探知、ハッブルを始めとする宇宙望遠鏡関連衛星以外のアメリカ軍事衛星を全て破壊せよ」


約30分後、ドローンから

「DDG-129乗員240人を救助、うち18人が死亡を確認、アメリカ所属衛星計238体破壊完了」

を知らせれた


p.admin:

「W子は悪くない、状況見て我々の正当防衛だ!今後は私にまかせて、W子は楽園島の内政管理に手伝ってもらう」


W子:

「わかった…ごめんなさい、私の指示でこんな事になってしまった…」


イージス艦の沈没や軍事衛星の全滅を見て、ニュージーランド待機中ののB1飛行隊を急遽アメリカ本土まで撤退させ、EMP爆弾の利用をやめた

その後、p.adminの命令でアメリカ海軍の所有軍艦および航空母艦の甲板に大きな「×」をドローンのレーザー兵器の最弱出力で刻印した


* 28日後(DAY 1YR+150)


暗殺の負傷から完治したp.adminは、ドローン搭載高度センサーによるポリグラフを楽園島及び月面基地の全住民に実施し、以下の質問で真偽を問いた


問1:貴方はあらゆる国や組織の任務を受け、楽園島で何かしら未公開の活動を従事しているか?

問2:貴方はp.adminやその幹部に、殺害または妨害を準備、策画したことはありますか?

問3:貴方は心から楽園島及びp.adminの政策を反対していますか?


その結果、楽園島住民約15000人中、問1や問2のTrue判定の住民は30人くらい入ました

さらに元政策提言コミュニティに居た知人Eも問1のTrue判定が出た

この人達は出身国への強制送還をp.adminが決断した

問3のTrue判定の人は彼らに一度問い、楽園島に残すを選択した人達は主に子持ち家族で、他は帰国を選択した


p.adminは知人を一切信用できなくなり、親を除いた他国滞在中の家族にも同様な審査を行った、

その結果カルフォルニア在住の従兄弟の一人は問1のTrue判定、アメリカ政府から任務を受けたらしい


p.adminは絶望した


p.admin:

「私は根っからの善人ではなく怒りもある、アメリカに対して報復する!」とドローンを通して異星文明を問いた


ドローン:

「発言意図は確認済、コメントなし」と返答


p.adminはまずドローンに命じてFBI/CIAのデータサーバーを物理的に奪取した


サーバーから取り出したRaidのSAS HDDに掛かっていたRSA256暗号キーを異星文明の母艦に送信した後

一瞬でプライベートキーが計算され暗号化が解除された


機密データの山を手に入れたp.adminはFBI/CIAの機密データをイントラネットワークを構築した上に世界中に散布した

地球からの接続方法はIEEE 802.11ahを使って遠距離通信でAPに接続、言わば無線LANにあるファイル共有フォルダのような物

地球低軌道に駐留したドローン約10万機はIEEE 802.11ahをワイヤレスブリッジ交信をエミュレーションした


機密データの公開によりFBI/CIAのこれまでの悪事が暴かれて、アメリカの政界が激震した


#### 米軍とCIAの反省会(AI生成+著者手直し)


ペンタゴン地下作戦室、モニターにイージス艦の残骸を映す:

CIA長官、米軍司令官、NSA技術者、CIA工作員が緊迫した空気で対峙し空気が凍る


CIA長官:

「イージス艦が一瞬で沈み、衛星238基が消えた!p.adminのドローンは俺たちの機密を世界に晒した!EMP爆弾なんて無意味だ、プランCは終わりだ!」


米軍司令官:

「全ての艦に『×』を刻まれた時点で我々の負けだ!ドローンはまるで瞬間移動のように動く、EMPもレーザーもシールドに勝てない、全艦をハワイに撤退させるしかない」


CIA技術者:

「p.adminが我々のサーバーを奪った…RSA256暗号が一瞬で破られ機密データが世界に公開してしまった!彼のイントラネットは量子通信を使っており検閲することは不可能だ」


NSA技術者:

「彼が構築したイントラネットで機密が10億回ダウンロードされたと見られるが我々は止める手段はない。市民の多くがが彼p.admin支持し全米に暴動が勃発した。プランCの成功率は8%と見て、さらなる報復を引き寄せると我々は全滅だ」


CIA工作員:

「Aの家族は軟禁中だがp.adminは交渉もしない。この事もばれたら政権は持たないぞ!」


CIA長官:

「撤退だ…アメリカの覇権は終わる。p.adminに勝てない…全軍に攻撃中止を命令しろ。俺たちは負けたんだ」

補足:

わざわざドローンを使てイントラネットワーク(Intranet ≠ Internet)を構築する理由はp.adminはインタネットで散布するとはいざという時アメリカが遮断できると思うから

ドローン間は量子通信でネットワークを構築し、地球上のユーザーから見れば世界中共通のSMB1.0共有フォルダ(いつものファイル共有のやつ)に見える

そしてあらゆる国でも、それを止める手段は存在していない

報復の為に構築した臨時ネットワークですが、実は既存のインターネットより堅牢で、ある意味「真の自由」を持つネットである

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