DAY 90 2025/6上旬 楽園島と身バレ
このエピソードの後半は大規模改稿されたが、物語のシナリオは変わっていません
FBI/CIAがさらに調査体制を深め、今までの行動スタイルとやり方で「異世界転生ドラマを愛読するゲーム世代」のアジア諸国の20代~40代の男性にターゲットしていた
それに加えて台湾、日本で治療支援を受けた人の多さから、NSAが主導したプロフィール調査では「日本に住む台湾人かつ高IQ高学歴の人」であろうと推定された
候補リストは1万人未満で、p.adminのつくばの自宅と台湾実家もCIAとその当地政府の協力機関の監視が始まった
p.adminのつくば自宅の周辺に、今までない頻度で茨城県警のパトカーがパトロールし、さらに自宅から見えるの少し離れた所に一台の黒塗りの車が常に止まっている気がする
台湾実家は私有地の団地の戸建で目立った監視こそはなかったが、異星ドローンの周辺調査によって団地出入口付近にやはり怪しい人が居った
そして台湾実家から少し離れた場所ににタワーマンション群があって、台湾実家の屋上から見える全てのタワーマンションの窓を2000mm相当レンズで高解像度写真を分析した所、やはり怪しい場所があった
写真には常に締め切ったカーテンの隅にレンズらしい約30mmの丸いレンズの様子が見えた
p.adminはドローンに命じて、これと似たような監視をしている場所を台湾と日本都市部に調査した所、関係ない理由で監視されている所も含めて1万強の箇所があったと報告された
共通点は日本では当地警察+工作員のペアで、台湾では国家安全局や調査局のエージェントが関与したと疑われる(エージェントの行動経路を追跡した結果による情報)
p.admin:
「W子、我が家はもう監視されている、これから計画を急がないと行けなくなる、こちらの避難ボタンが付けているリストバンドを常に携帯してくれ」
「ボタンを押せばシールドが展開され拉致から守れます」
「生活パターンの変更を見せずに、ゴミ出しなども通常通りでやってくれ、ただ外出する時に私はドローンやネットカメラ越しで周辺の安全確認をしてから行くように気を付けて」
W子:
「分かった…」
#### 「楽園」を名に付けて
p.adminは「これで手を引くべきなのか」と真剣に悩んでました
ただ、せっかく異星文明から託された力で、人命救助の為ならこんな事で屈するべきではないとも強く思った
もっと強い変革が必要と意識したp.adminは異星タブレットを通して異星文明に質問した
質問内容は
「小惑星の素材を一部切り出して、海平面の高さも考慮して地震と衝撃を遮断された状態で6万平方メートルの島を作りだすのはルール違反に当たるのか?」
回答は
「ルール違反にならない、ドローンの力に越えたために具体的な計画を策定したらわれわれが代行する」と回答された
そう、p.adminは自分が安全の拠点の確保が人命救助の必要条件とこれまでの救助活動に通して痛感し、
国家やアメリカの脅威にさらされる状態では何もできないと考えて、モデルケースで「楽園」を作りだすことを決意した
***
島の位置の選定は、気候、領海、周辺国の折り合いで、フィジー共和国とニュージーランドの真ん中くらいで広さが2.5km x 2.5kmの人口島を決定
ジーランディアプレイトに沿って北に向けて海底深度が100M以内で浅く、プレートの断層帯も避けた場所を異星ドローンの調査でリストを作った所
ニュージーランドから北方面約1000kmに離れた海のど真ん中にある候補地が選ばれた
人工島の建設素材は、火星の軌道と木星の軌道との間に存在する小惑星帯の中に金属(ニッケル、鉄)で構成されたM型小惑星を複数選び、
ポルポ・カラマリの宇宙艦が小惑星を捕獲し、重力操作やレーザーを用いて切断し、適した形にした上で人口島候補地にワープ転送する事によって提供された
候補地の海底プレイトに上下左右50Mの間隔で高さ150M、直径2Mの金属の柱を刺し込み、
工事の振動で周辺国にばれる事を意識して穴を掘る際には異星ドローンが海底付近に潜航し、重力操作で海底プレイトに深さ約50Mの穴を掘り、そして金属の柱を刺し込む
金属の柱は総計2500本が利用され、捕獲した無名のM型小惑星の大凡1/3を使った
人工島の地面フロアは、辺長50Mの正方形の金属板に蜂の巣模様で穴を開け、さらに20枚重ね合わせて厚さが10Mに達して、金属柱の切り込みに張り込み「床」を作った
これらの素材の成型と加工は小惑星帯に滞在しているポルポ・カラマリの宇宙艦によって行われた
部品が完成次第に地球の候補地にワープ転送し、異星ドローンの重力操作によって組み込み工事を行う形になる
なお、50M平方の金属板は地球の衛星やレーダーに捕捉されやすいので、
ワープが解除された途端に、金属板を横のままで降下させたので電波がパススルーされ検知されないようにした
人口島の基本構造の建設は大凡10日で終わった
さらに十日後
水道、貯水槽や海水淡水化装置(異星文明供与)、電気ネットワーク、通信ネットワーク(10GBps LAN+802.11基準)、全自動された100MW核融合炉発電モジュール(異星文明供与)、固定式シールド発生装置や反水素エネルギーリアクター等の、
人類より数百年レベルで進んだインフラを約10日間で設置された
それから10日間は主要道路や、人類の生活習慣に適した住居や施設を建設した
最大2万人の住居エリア、行政エリア、中央広場、集会所、学校、病院(医療ベイ併用)、農業エリア(温室を含む)、港1箇所等々が建設された
使われた建設材料等の素材は、ケイ素質で構成されたS型小惑星やポルポ・カラマリが保有した在庫分を利用した
大凡一ヶ月で、フィジー共和国とニュージーランドから大凡1000キロを離れ、
経度24°20 緯度177°00の場所に6.25平方キロメートルの正方形の人口島が出来上がった
既存の人類の国や政治勢力から解放された島の事から
p.adminはこの島を「楽園島」に名付けた
「楽園島」は異星文明が貸し与えしてもらった固定式シールド発生装置により、島から1kmまでの周辺海域を含めて常時展開の重力シールドで守られている
ここまで来ると、世界主要国の衛星の監視から逃げられないのでスピード勝負となり、
p.adminは情報が各国政府首脳に届く前に、つくばや台湾の自宅にシールドを張りました
家にある必要設備を人口島に引っ越した後に、月面基地や各シェルターに滞在中のボランティア達に連絡し、希望者達を募集した
その結果、月面基地の医療ベイから集中治療を終えたウクライナ戦争被害者の5000人が全員「楽園島」への移住を同意した
これから楽園島にも医療ベイが約500台設置してあるので継続治療にも適したのが主な理由であった
これで月面基地の滞在者が居なくなり、ボランティア達も一緒に楽園島に移動してもらった
月面基地のメンテナンスは当面の間ポルポ・カラマリのドローンやロボットに任せるようになった
月面基地に設置した医療ベイ5000台もポルポ・カラマリに大部分が回収され、残り500台程度で緊急対応に使われる予定となった
各地のシェルターからも大凡5000人が楽園島への移動を志願し、これで楽園島の収容者数はあっという間に1万人に達した
#### 楽園島の発見やp.adminの身バレ
各国政府が「楽園島」の存在を気づいたのは、月面基地収容者(i.e. ウクライナ戦争被害者)の移動が終わった直後だった
最初にアメリカの商業衛星の映像でがニュージーランド周辺の海域で銀色の四角いブロックの存在が発見された
当初画像処理のエラーとまで疑われたが、やがて複数の衛星から同様の報告が上がった事から、関係者がようやく事の重大さを理解し、アメリカ政府に通報した
突如出現した島に対して、アメリカ政府はフィジー共和国と結託して
「島の第一発見者はフィジー共和国の漁師で、協議で島はアメリカに割譲された」と宣言した
アメリカは、「p.adminは不法占有」と主張した上に武力奪還も辞めない事を合わせて示唆した
また、p.adminと妻のW子、そしてその両親達が日本と台湾から姿が消えた事で
Azure=p.adminの事がNSAに判定された
徹底的に身バレした結果、Azureの過去の記録、職歴や発言等様々の個人情報が公開された
中には成人サイトのアクセス履歴も晒された
日本の番組では連日で「Azureの裏を暴く」と特番を放送して、個人情報保護を徹底的無視したスタンスで報道を強行した
p.adminのかつての反政府、反組織の発言大いに批判されて、元々大勢いた協力派も口を噤むしかなかった
ただ、日本と台湾には沢山の善人を救助した事実から、両国の世論調査にはp.adminに対して概ね好意であった
なお、「医療支援」を得る為に表だけ協力を表明する人もかなり増えてきた(p.adminは甘いとの噂)
台湾と日本の知人と学校の先生にも取材に殺到し、知人間は賛否両論だが、先生達は概ね好意な評価を頂いた
ただ、これらのニュースはアメリカでは一切流れなかった
アメリカにも一定数の被救助善人がいたが、世論では「Azureは神の名を騙った罪人」「異星文明を独占し文化を破壊した侵略者」
その中にウクライナへの侵略が阻止されたロシアも、この流れに応じて国を挙げてAzureを批判し、p.adminや関係者を抹殺すると宣言した
#### アメリカの反応(AI生成内容)
Azureの身バレと、南太平洋に突如出現した「楽園島」に対する緊急対応会議
* 衝撃の報告と技術の不可解さ
CIA副長官は、スクリーンに映る衛星写真(南太平洋の海面に浮かぶ巨大な銀色の四角い構造物)を指差す
CIA副長官:
「まず、最悪の事態からだ。p.admin—本名Azureの身元が完全に割れた。そして、彼と、救助されたウクライナ避難民およびイスラム女性数千人が、南太平洋に出現したこの『楽園島』に移動した。衛星と漁民の報告では、これは自然物ではなく、巨大な銀色の人工物だ」
ペンタゴン顧問:
「信じられない。この島は経度24°20 緯度177°00に突然現れた。軍事衛星も商用衛星も、出現の瞬間を捉えていない。まるで海に『置かれた』ようだ。そして、我々の分析では、この島の周囲には、強力な重力歪曲シールドのようなものが常時展開されていると推定する。電波もレーダーも通さない」
NSA部長:
「技術的な側面が深刻だ。これだけの巨大構造物を1ヶ月で、衛星の検知を逃れて建設した。彼が以前使っていた光学ステルスとワープ技術が連動している。素材は不明だが、通常考えられる鋼鉄やコンクリートではない。地球上のいかなる国家にも、この工期と規模の技術は存在しない。彼の技術は我々の数十年、あるいは数百年先を行くという評価を、上方修正せざるを得ない」
* 覇権の危機と武力奪還の是非
FBI主任は、Azureの動機と、世論への影響を強調する。
FBI主任:
「彼の行動は一貫している。『楽園島』は、『国家権力の支配が及ばない理想郷』という、彼の反体制的な理想を具現化したものだ。彼は自身を『全世界の善人の保護者』として演出した。日本と台湾の世論が彼に好意的である事実が、その成功を示している。アメリカを『秩序を乱す者』として描き出し、我々のグローバル・ドミナンスを内側から崩そうとしている」
国務省顧問:
「我々はフィジー共和国と直ちに協定を結び、『島はアメリカに割譲された』と宣言し、主権の主張を行った。武力奪還は避けられないか?」
ペンタゴン顧問:
「待て。我々は島の防御システムの詳細を知らない。もし核融合炉か反水素エネルギーのような未知の動力源でシールドが維持されているなら、安易な攻撃は米軍史上最悪の敗北、あるいは国際的な大惨事を招く。我々の目標は島を破壊することではなく、異星技術を無傷で掌握することだ。まずは無人探査機を送り込み、シールドの周波数と強度を解析すべきだ」
* 結論:全面戦争の回避と情報戦の強化
CIA副長官:
「分かった。武力奪還は最終手段とする。Azureの過去、職歴、家族関係、あらゆる弱点を世界中に公開し続けろ。彼を『独善的な犯罪者』として孤立させるんだ」
FBI主任:
「了解。成人サイトの履歴まで含め、『人類の秩序を乱す偽善者』として徹底的に叩く。彼の支持層に疑念を抱かせる」
CIA副長官:
「技術解析を最優先しろ。この島が彼の力の源泉だ。彼が何を建て、何を生産し、どうやってエネルギーを得ているのか、一刻も早く知る必要がある。この技術さえ手に入れれば、世界は再び我々のものになる」
ペンタゴン顧問:
「異星文明の存在を、これ以上無視することはできない。この島は、人類の歴史における最大の技術的挑戦だ。我々は今、人類が国家ではなく、一人の管理者によって定義される可能性に直面している」




