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D-DAY+153~154 2027年5月下旬 退屈で豪華な監獄

#### インスタントラーメンの誘惑


チャールズ国王陛下の治療が終わり、客室に戻ったp.adminは、昼食が控えめだったこともあり、空腹に耐えられなくなっていました

客室に電気ポットがないことを確認すると、p.adminは異星のテクノロジーを使った「裏技」を試みようとしました


彼はスーツケースからから台湾名物のインスタントラーメンを取り出し、次にバスルームへ。ガラスのコップに水を入れ、窓際に置きました

そして、胸元の三角バッジを軽く叩き、待機している光学ステルス状態の異星ドローンに極秘の指示を送りました


p.admin(極小の音量で):

「システム命令。窓の外のドローン、指定座標のコップの水を、マイクロ波で沸騰させろ。エネルギー設定は最小限で」


ドローンがマイクロ波を照射し始め、コップの水がわずかに揺れ動いたその瞬間、背後からS子の冷たい声が響きました


S子さや:

「旦那様。イギリス王室の客室で、異星テクノロジーを使って水を沸かし、インスタントラーメンを作るのは止めてください。その匂いは、この客室の換気システムでは処理しきれません」


S子は厳しい目でp.adminを見つめました。p.adminは肩をすくめ、仕方なくドローンにキャンセル命令を出しました


p.admin:

「わかったよ。腹減ったんだから仕方ないだろ。昼は一口サンドイッチ数個で終わったんだぞ」


p.adminは諦め、リュックの奥から緊急食糧の羊羹数本を取り出し、ゆっくりと食べ始めました

羊羹は高カロリーであり、少なくとも空腹は満たされましたが、彼の心はまだインスタントラーメンへの未練で満たされていました


#### UTC 17:30 ささやかな夕食会と厳格なテーブルマナー


午後5時半。ノックの音とともに、使用人が入室し、p.adminとS子を夕食会に招待しました


使用人:

「朱雀陛下、さや妃殿下。夕食の準備が整いました。誠に恐縮ながら、カミラ皇后陛下は国王陛下の傍を離れられず、ご欠席となります。プライベートなダイニングルームへご案内いたします」


ダイニングルームには、大典侍、イギリス大使、侍医が既に席についていました

テーブルは豪華な銀食器と磁器で飾られていますが、その場の雰囲気は厳かで、形式的なものでした。


S子はp.adminの左側に、K子様は右側に着席しました。p.adminがカトラリーを手に取ろうとした瞬間、K子様が静かに囁きました


K子様:

「朱雀様、細かい食事の作法は、私を見て見習ってください。特にナイフとフォークの置き方と、スープの音にお気を付けください」


p.adminは、まるで試験官が隣に座っているような緊張感を覚えながら、K子様の動作(背筋を伸ばした姿勢、カトラリーを外側から使う順序、スープを手前に傾けて飲む動作)を盗み見始めました


* 王室からの感謝と協力の要請


夕食が始まり、スープが終わった頃、大典侍が厳粛な面持ちで口を開きました


大典侍はp.adminとS子に深く一礼しながら、王室医療チームリーダーのDr. Lからの伝言を述べた


大典侍:

「陛下。カミラ女王陛下と王室医療チーム一同、心より感謝申し上げます。治療後の初期検査はまさに奇跡的でした。陛下の血中酸素飽和度は97%まで回復し、悪性肺腫瘍は3分の1に縮小しました。

(Your Majesties. I convey the deepest gratitude of Her Majesty Queen Camilla and the Royal Medical Team. The initial post-treatment analysis is nothing short of miraculous. His Majesty's blood oxygen saturation has recovered to 97%, and the aggressive pulmonary tumours have been reduced by one-third.)


大典侍(イギリス大使に視線を送り、重要な要請に移る):

「王室医療チームは全員一致で、更なる治療が不可欠であり、今後72時間以内に開始する必要があるとの判断に至りました。つきましては、朱雀陛下、さや妃殿下、チャールズ国王陛下の容態が2回目、そして場合によっては3回目の治療を経て安定するまで、宮殿での滞在を延長していただくよう、正式かつ緊急に要請いたします。楽園島との重要な通信には、適切かつ安全な環境を保証いたします」


(The Royal Medical Team is now unanimous: further treatment is absolutely essential, and must be initiated within the next 72 hours. Therefore, Your Majestie Chief Executive Suzaku and Princess Saya, we formally and urgently request that you extend your stay within the Palace until the King's condition is stabilized through the second and potentially third rounds of treatment. We can guarantee a suitable, secure environment for your essential communications with the Paradise Island.)


イギリス大使もこれに続けて、協力を懇願しました


イギリス大使:

「我々イギリス政府としても、陛下の早期回復は国家の安定に直結します。何卒、この窮状にご理解をいただき、引き続き宮殿に滞在していただきたく存じます。滞在中の警護と便宜は、国家の威信にかけて保証いたします」


S子とp.adminは顔を見合わせました。夕食会は、形式的な感謝の場から、「長期滞在」という新たな外交交渉の場へと変貌していました

p.adminは長期滞在の要請に眉をひそめつつ


p.admin:

「(英語で)大典侍殿、大使。国王陛下の回復は我々の最優先事項です。滞在については承知いたしました。ただし、楽園島へのワープ往来は、引き続き我々の作業の一環として許可していただきます」


p.adminはK子様の視線を意識しながら、スープの皿を静かに横に押しやりました。彼の意識は、既にイギリスでの数日間の滞在計画、そして、夕食の後のどこかでインスタントラーメンを食べる方法へと移っていたのでした

因みにこの日の献立はコンソメスープ、魚のグリル、蒸し野菜、デザートはムース、そして食前酒としてシャンパンが提供された

美味しい不味いかと言われると美味しい方でした、さすがに王室の食事会は不味い物は出ないかなと、p.adminは客室に戻った後に思った


#### 退屈な夜


豪華な夕食会が終わり、p.adminとS子は客室に戻りました。しかし、最高機密のミッションで事前のプロトコルなしに入国した彼らにとって、バッキンガム宮殿は「豪華な監獄」に他なりませんでした。


p.adminは、気分転換に「中庭で散歩」を申し出ましたが、イギリス側は警備と機密保持を理由に難色を示しました。東翼の廊下を歩くことはできましたが、警備が厳重で、すぐに待機している使用人に用件を聞かれるため、宮殿内の探索は不可能でした


客室に戻ったp.adminは、持て余したエネルギーをS子に求め、彼女を抱きしめました


しかしS子はそっと体を離し、彼の頬に触れながら言った


S子:

「旦那様……今夜は、もしかしたら緊急な要請とか、場合によってはドアが唐突に開けられる可能性があるので……そのことは、我慢してね」


客室の中には使用人連絡用のベルと、通話器みたいなものが供えられるが、基本的にはドアの外で待機している使用人に声をかけて要件を伝える方式を採用している

国王陛下の治療が途中で今ような軟禁状態では、S子と夜の営みを行うのは不謹慎かもしれない


p.admin:

「だったら本当にできる事はすくないね、私だけが暇でS子に仕事を押し付けてごめんね」


S子はクスッと笑って


S子:

「それを分かればいいのよ。もし本当に退屈を紛らわせたいと思うなら、K子様と夜のお茶会でも誘ってみます?私はさすがに疲れたから、ここで休むけど」


p.admin:

「いや、それは遠慮するよ…ただでさえR子が懐疑的な目で見ているので、自ら約束を破るような真似をしては罰が当たる」


S子:

「旦那様はその…本物の姫様には、興味ないの?」


p.admin:

「『ない!』と言うと嘘になるが、生まれ育ちも違うし、今日の夕食会で彼女の傍に座っては…正直眩しくて楽にできないな、簡単に言えば本音を吐けないし、痴話も言えないね」


S子:

「あら私だったらできるですか?まあ私は『Princess Saya』と呼ばれるけど本物の姫じゃないですからね」


p.admin:

「まあS子なら、ほば同じ場所で生まれ育ちで、お互いの価値観もわかるから…俺は素直のままで行けるよ

正直プリンセスという呼び名は確かに響きが良いけど、結局皆は一人一人で実在した人間だからね」


S子:

「あたははK子様を女神とかと想像したみたいだけど本当は違うよ、もう少し正直になっても良いの…

ただ私的にも嫁同士を増やすのはやめてほしいね、ほら結婚式であなたのあの誓いもあるし」


p.adminは、賓客の前で交わした「もうこれ以上嫁を迎えない」という誓いを思い出し、苦笑しました


その後、S子は疲労で休むこととなり、ベッドに横たわりました。p.adminは仕方なく、ノートPCを開いてニュースやSNSをチェックし、自分たちがイギリスにいることが公表されていないことを確認して安堵しました


彼はS子を軽く寄り添いながら、静かに眠りにつきました。


幸い、この夜は緊急な要請や、ドアが強くノックされるような緊迫した事態は発生しませんでした。東翼の客室は、異星のテクノロジーと地球の王室外交の狭間で、一時的な静寂に包まれました


#### D-DAY+154 UTC AM 07:00:朝食ブリーフィングと軟禁状態の交渉


翌朝、午前7時。客室のドアが控えめにノックされ、使用人が朝食会の開始を告げました


使用人:

「朱雀陛下、さや妃殿下。朝食のご準備が整いました。本日は王室医療チームのリーダーも同席いたします。プライベートダイニングルームへご案内いたします」


p.adminは、昨夜のK子様の指導を思い出し、恥をかくことだけは避けたいと考えました

彼は客室を出る直前、内密に異星タブレットに指示を出しました


p.admin:

「システム命令:視界に連動。朝食会の間、ホログラムで『テーブルマナー基本ガイド』を偏光式AR表示せよ。ナイフとフォークの正しい置き方と、スープの飲み方の注意書きを。もちろん、俺の視角からしか見えないように)


ダイニングルームに入ると、テーブルにはすでにK子様、侍医殿、そしてイギリス側の王室医療チームリーダー、大典侍、イギリス大使が着席していました


p.adminが席に着くと、彼の視界には、ホログラムの薄い青い線で描かれたナイフとフォークの「正しい最終配置」がAR表示され、スープを飲むたびに『音を立てないこと』という小さなメモが浮かび上がりました


* 国王の容態報告と治療計画


朝食が進む中、王室医療チームリーダー(Dr. L)が、チャールズ国王陛下の最新の体調について報告しました。


王室医療チームリーダー(Dr. L - 真剣な口調で):

「朱雀陛下、ご報告申し上げます。国王陛下は穏やかな夜を過ごされました。ただし、基礎体温が摂氏37.2度とわずかに高めでした。これは軽度の発熱ですが、それ以外にバイタルサインは極めて良好です。」


(Your Majesties, I am pleased to report that His Majesty had a restful night, though his basal body temperature was slightly elevated at 37.2 degrees Celsius. This is a mild fever, but otherwise, his vital signs are excellent.)


「さらに、高カロリーの食事のおかげで、国王陛下には主に栄養価の高い食事と大量のはちみつ紅茶を通じて、約4000キロカロリーを摂取していただくことに成功しました。今朝の体調は目覚ましく向上しています。」


(Furthermore, thanks to the extremely high caloric value, His Majesty was successfully encouraged to consume nearly 4000 kilocalories—primarily through the combination of nutrient-rich broth and a significant amount of honeyed tea. His body condition this morning are noticeably improved.)


大典侍:


「私たちは、この劇的な改善に心から感謝しております。つきましては、さや妃殿下の仰られた通り、次の治療は、体力を回復させるため明後日、午前中に行いたいと進言させていただきます」


S子は、この軽度の発熱の原因について、専門的な見解を述べました


S子さや:(落ち着いた英語で)

「基礎体温のわずかな上昇は、まさに我々が予期していたものです。これは、新しくプログラムされた免疫システムが活性化している確かな証拠です。残存する癌細胞を標的とする抗体の生成が加速していることが、代謝の上昇を引き起こしています。Dr. Lの所見は、我々の予後と完全に一致しています」


(The slight rise in basal temperature is precisely what we expected. It is a reliable sign that the newly programmed immune system is active. The body's accelerated generation of antibodies to target the remaining cancer cells is causing a metabolic rise. Dr. L's finding agrees entirely with our prognosis.)


王室医療チームリーダー(Dr. L):

「さや妃殿下のお見解に全面的に同意します。発熱は懸念材料ではなく、治療の成功を裏付ける証拠です」


(I concur completely, Princess Saya. The fever is not a cause for alarm, but evidence of the treatment's success.)


* p.adminの抗議と外交的妥協


治療計画が定まったことで、p.adminは現状の「軟禁状態」とも言える状況について、不満を表明しました。


p.admin:(ARで浮かぶ「手をテーブルの下に置かない」というメモを確認しつつ、英語で)

「ドクター、大使。この厚遇には感謝しますが、私は現状について言及せねばなりません。チャールズ国王陛下の容態が厳重な警備を要求するのは理解できますが、この事実上の軟禁状態では、我々の必要な職務遂行が妨げられます。つくばや楽園島との間を自由に行き来するためのワープゲートへの無制限のアクセスを要求します」


(Doctor, Ambassador. I appreciate the hospitality, but I must address the current situation. While King Charles's condition demands security, the effective house arrest prevents us from conducting our necessary duties. We require unrestricted access to the warp gate for immediate administrative travel back to Tsukuba and the Isle of Paradise.)


イギリス大使は、この要求が当然であることを理解しつつ、譲歩案を示しました


イギリス大使:

「朱雀執行官閣下、皆様の苦境は理解しております。しかしながら、国家安全保障と国王陛下の生命維持が引き続き最優先事項です。予期せぬ合併症への現場での対応保証が必要です」


(Chief Executive Suzaku, we understand your predicament. However, national security and the King's life remain paramount. We must have an on-site guarantee against any unforeseen complications.)


「妥協案をご提案します。国王陛下の体調に緊急対応できる主要な人物が一人この宮殿に留まるのであれば、他の方は一時的な帰還のためにワープゲートを利用されても構いません」


(I propose this compromise: If one key individual, who can provide an emergency response to any sudden change in His Majesty's condition, remains here at the Palace, the others may utilize the warp gate for temporary return trips.)


大使は、S子が「一人いれば十分」という案を提示しましたが、それはS子がここに居続けることを前提としたものでした


p.admin:(S子がここに残るという前提に、一瞬不満の色を見せましたが、外交の場であるため渋々と受け入れる) 「……承知しました。その妥協案を受け入れます。緊急対応の責任者として妻のさやがここに残り、私は行政的な往来のためにワープゲートを利用させていただきます」


大典侍:

「その寛大なご決断に感謝いたします、朱雀陛下。ワープゲートへのアクセスについては、機密性を維持しつつ、最大限の便宜を図ることをお約束いたします」


p.adminは、K子様の視線が「きちんとフォークを置いているか」をチェックしているのを感じながら、この朝食会で「S子を人質として宮殿に残す」という、苦々しい外交的譲歩を飲まされたのでした


#### R子の合流


朝食会が終わり、p.adminとS子は客室に戻り、しばしの休息に入りました。当初、p.adminは空いた時間を最大限利用し、カミラ皇后陛下の若返り治療を提案したかったのですが、大典侍を通じて皇后陛下からの返答が伝えられました。


大典侍(伝言):

「カミラ皇后陛下は、『夫チャールズの症状が確実に良くなるまでは、若返り治療は一旦遠慮する』とのことです」


国王の容態を最優先する皇后の姿勢に、p.adminとS子は感心しましたが、これで今日の予定は完全になくなり、部屋に引きこもるしかなくなりました。

先ほどの交渉で、p.admin一人が楽園島に戻ることは許可されましたが、p.adminは「一番苦労したS子だけを置き去りにして帰るのは気が進まない」と感じていました


S子:

「旦那様は用事があれば、先に帰って良いよ。私は一人で大丈夫ですから」


p.admin:

「いや、本当に大事な用事があればともかく、今はそうではないから…一番苦労した君だけを置き去りして帰るのは正直気が進まない」


S子:

「あなたは本当にやさしいね。けど、そのやさしさは時に自身が縛られる可能性もあることを忘れないでください」


p.admin:

「それは、自覚しています…これは個性ですから」


その時、ドアがノックされていた

p.adminは使用人から何かの知らせかと思ってドアを開けると、そこにR子が立っていた


p.admin:

「え、R子はどうしてここに?」


R子は少し拗ねた顔で口を開いた


R子:

「旦那様は戻ってくれないから来ちゃった」


R子の話によると、彼女の願いを受けたT先生がイギリス側に連絡を取り、つくば楽園島大使館のワープゲートを通じて、バッキンガム宮殿の例の資材置き場に到着したとのこと。大典侍がそこで待機していて、すぐにp.adminとS子の客室まで案内してくれたのでした


R子はスーツケースを引いて部屋に入ると、すぐに中から弁当箱を一つ取り出しました


R子リコ:

「はい、これ。台湾ちまきと滷味ルーウェイが入っています。今は朝食が終わったばかりだと大典侍さんから聞いているので、後で食べてね」


p.admin:

「R子、ありがとう!……ここはきっちり3食しか出ないんだ。間はお腹が減っても我慢するしかないから、結構苦しんだんだ」


そのp.adminの言葉に、S子はすぐに暴露しました。


S子:

「R子いらっしゃい、聞いて、旦那様はね…昨日異星ドローンに命令してお湯を作ってインスタントラーメンを食べようとしたの」


S子は昨日のp.adminの醜態をR子に晒して、p.adminは恥ずかしいながら反論した


p.admin:

「あれはもう空腹に対する正当防衛のような事ですからね」


しばらくして使用人がドアをノックし、「リコ妃殿下の客室を用意しました」と言われましたが、R子はそれを遠慮しました

R子は、宿泊せず夜にはワープで楽園島に戻る予定だというのです。

宿泊しないならスーツケースの意味は?とp.adminが思いましたが、スーツケースの中に詰め込まれていたのは、ドレス一着の他に、主にp.adminのための食べ物だったのです


おにぎり数個

冷やしても美味しい中華風のおつまみ数箱

p.adminがいつも抱いて寝るぬいぐるみ一つ


食事とおつまみはR子が手作りし、ぬいぐるみはW子に託されたものでした


p.admin:

「いや、これは本当に助かる……。昨夜はお腹が減って、使用人に声をかけてフィッシュアンドチップスでも注文しようかとさえ思ったんだ」


R子は、留守中の楽園島の状況についてもp.adminに報告しました


W子はこの二日間、フランス大使になるM子(台湾人)に付き添い、ビザ申請や住居への引っ越しを手伝っていること

M子のお子様もつくばに移住し、英語で授業を行うインターナショナルスクールに通うこと

M子の夫は暴走の末に半ば自暴自棄状態に陥ったが、M子は夫婦の情で「大人しくしてくれれば一緒につくばに住んでもいいよ」と伝えたこと


R子は、少し何かを気にしている表情で、言いたがっている様子でした。S子はそれに気づき、笑みを浮かべてR子を安心させました


S子:

「R子も旦那様を信頼していいよ、私が見た限りではK子様にナンバしたりプライベートで誘ったりはしてないわ」


R子:

「そうですか…ならよかった…私も医療ベイの操作方法は解るから、何かあったら手伝うよ」


S子:

「R子ありがとう」


朝の交渉事項はほぼ終わっていたため、S子はこの日の昼食は簡単な食事会で終わると予想していました。しかし、その予想は裏切られます


なんと、イギリスのJ首相がバッキンガム宮殿にp.admin一行との面会に訪れたのです

さらに、チャールズ国王陛下の容態が安定していることに加え、カミラ皇后陛下が王宮の主の代理として、昼食会に参加することが急遽決定しました


(補足:イギリスのJ首相は、p.adminとS子の結婚式で、チャールズ国王陛下とカミラ皇后陛下の若返り治療を依頼した張本人でした)

D-DAY+153は長かった…簡略化したいけれどもなかなか難しい

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― 新着の感想 ―
>p.adminは空いた時間を最大限利用し、カミラ皇后陛下の若返り治療を提案したかった ここは一瞬「仕事が増えるし、余計に滞在が長引くのでは?」と思ったのですが、拘束時間を活かして相談するって意味じ…
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