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D-DAY+151 2027年5月下旬 ウクライナ国交締結 その8 能者、労多し

チェルノブイリ除染作業が完了した翌日、ウクライナでの用事も終盤となり、主にOka大使の環境整備や今後のウクライナ政府とのやり取りルートの決める事となる

Oka大使は既に大使館屋上に設置されたワープゲートを利用して二回も自宅に帰省しており、ワープゲートの便利さを聞きつけOka先生の娘とその女性親友はお父さんの手伝いに志願してきた

p.adminは「大使館職員は最も信頼できる人である必要があるから」任用の裁量はOka大使に全面的に任せるようになった


S子は、日本の上皇様や上皇后様の若返り治療を行うため、朝一からキーウの楽園島大使館に行き、ワープゲートを利用して一旦つくばに帰った

連日のタイトなスケジュールで、p.adminはS子の体調を少し心配している


p.adminとW子、R子はホテルでオーダーしたルームサービス朝食を食べながら、今後の方針について話し合っている


p.admin:

「S子抜きで話し合うのはちょっとあれだけど、彼女の得意分野の事を一旦おいて、私が決めるべきの事についてディスカッションしましょう」


ウクライナでの仕事が終わると、次にやってくるのはフランスとイギリスの国交締結になる、カナダはアメリカとの関係を気にしているが、楽園島と国交締結の意向がやや強い

ウクライナの国家晩餐会でポーランドの国交締結提案も後回しはできるが無視できない


R子:

「今一番忙しい外交は…大使になる幹部は足りない事ですよね…」


W子:

「あのね、あなた。フランスの大使についてだけど、M子はどうかしら? R子とS子と同時に最初に声をかけたM子。彼女、かつてフランスに留学していたと聞いているから」


ここのM子は、妻W子の親友のM子で、高校時代からの知り合いでS子と面識もある

楽園島の初期の幹部として採用したが、彼女が夫持ちが原因でp.adminの人間不信に引っ掛かり重要幹部にならなかった


p.adminの表情が、一瞬硬直します


p.admin:

「M子は、夫持ちの…あのM子?」


W子:

「あなたが心配している事は解るよ。ただ、M子は少し可哀想と思ったの。初期幹部として才能を買われていながら、あなたの人間不信のせいで重要ポストを外された。今度はフランスだから、彼女にも活躍できる舞台をあげたい」


W子は、友人の才能を埋もれさせたくないという強い気持ちと、p.adminへの遠慮が交錯していました


W子:

「ただ、台湾のワープゲート開設はまだ宙ぶらりんだから、台湾に日帰りができない今の状況と、外交特権の問題を、まず彼女に正直に説明しないといけない」


台湾はD与党がp.adminと間にある曖昧な距離で、未だに台湾でのワープゲートを開設できていません

H先生によるとHan議長らが提出した楽園島絡みの関係法案は3読採決されたが、台湾交通部は施行細則レベルで野党の見解と争い、

p.adminが最初に望んだ「実家屋上でのワープゲートの開設」はまだ「合法」とは言えない状況になっている

ただし、採決した法案で、p.adminや台湾籍を持たない楽園島幹部は外交特権や不逮捕特権が与えられた

H先生、Lee先生やRiu先生等未だに台湾籍を持つ幹部らは、台湾国内法の衝突関係上、やはり外交特権は難しいとHan議長から陳謝されたようです

M子もまだ、今は楽園島の連絡調整役を行っているが、子供一人と夫3人で台湾に住んでいて、台湾国籍のままでは外交特権は持たない


p.adminは数秒沈黙した後、R子とW子を見て決断します


p.admin:

「解った。M子の才能は認める。M子への連絡はW子にお願いする。ただし、彼女の夫からの介入は絶対に防ぐ事が絶対条件です。彼の野心は、我々の外交に致命的な毒になりかねない」


ここはp.adminの予感が的中、M子の夫は正に自分が重用されなかったことでp.adminを恨んでいます


※ サイドストーリー:変わって行く世の中2 に参照


#### W子とM子の電話


p.adminの許可を得て、W子はプライベートな通信回線で、台湾にいる親友のM子に連絡を取りました


W子かおり:

「M子、久しぶりね!元気にしてる?いきなり本題なんだけど、あなたにフランス大使になってほしいの」


M子(台湾):

「(興奮した声で)えっ!?フランス大使!?かおり、本気で言ってるの?あの朱雀さんが?もちろん、大使館の連絡調整役の仕事は続けているけど、フランス大使なんて……」


W子かおり:

「彼(p.admin)があなたのフランスでの経験と、初期幹部としての貢献を評価したわ。ウクライナのOka大使のように、楽園島の正式な特命全権大使として、フランスとの国交樹立の主役になってほしいの」


M子(台湾):

「……光栄だわ!ぜひやらせてほしい!こんなチャンス、二度とない!やっと、私の才能を最大限に活かせる場所ができた!」


M子の声は喜びで震えていましたが、W子はすぐに現実的な問題を伝えました


W子かおり:

「ただ、一つ大きな問題があるの。今、台湾はまだワープゲートの開設が法的に不安定で……台湾⇔フランスのワープゲートは当面利用できないわ。キーウ大使館のOka先生のように、台湾に日帰りというわけにはいかないの」


M子(台湾):

「……それは、承知したわ。フランス大使館がワープゲートの基点になるから、私だけが長期にわたって台湾を離れることになるのね」


*M子の告白:家庭の板挟みと夫の野心


喜びの後に、M子は深くため息をつき、W子に胸の内を打ち明けました


M子(台湾):

「問題は、子供と、あの人よ。子供の面倒は、台湾にいる私の母が協力してくれるから何とかなる。でも……私の夫、知っているでしょう、彼の野心。」


W子かおり:

「ええ。夫(p.admin)も、彼の介入を最も警戒しているわ」


M子(台湾):

「彼は、私が楽園島の幹部になれば、自分の地位も上がると考えている。私が大使になれば、外交官の夫としてフランスでの地位を利用し、楽園島への影響力を持とうと画策するでしょう。彼、ずっと『なぜ自分が朱雀に重用されないのか』と恨んでいるわ」


M子(台湾):

「かおり、私、この仕事を絶対に引き受けたい。自分の能力を証明したい。だから……」


M子は、決意に満ちた、しかし悲痛な言葉を口にしました


M子(台湾):

「夫と離婚しても構わない。彼を切り離して、フランス大使になりたい。それくらい覚悟しているわ」


* W子の提案:防御戦略


W子は、親友の覚悟に心を動かされつつも、軽々しく離婚を勧めることはできませんでした


W子かおり:

「M子、落ち着いて。そこまで思いつめる必要はないわ。p.adminが懸念しているのは、夫の野心が楽園島の外交機密に介入すること、そして彼の野心的な行動が外交問題を引き起こすことよ」


W子かおり:

「離婚は最後の選択肢として考えて。まずは、夫の野心や介入を事前に防ぐ方法を一緒に考えましょう。例えば、大使就任の条件として、彼の全ての外交活動への関与を厳しく禁止するという、書面での誓約を彼に求めるとか」


W子かおり:

「私はあなたの能力を信じているし、p.adminもあなたの才能を失いたくない。だから、あなたが仕事と家庭のリスクをどう管理するかを、私たちに示してほしいの。一緒に最善の防御戦略を見つけましょう」


M子はW子の親身な言葉に感謝し、涙声で承諾しました。楽園島のフランス大使という華やかなポストの裏には、家庭内の権力闘争という、重く複雑な代償が伴うことが示されたのでした


***


W子は、M子との電話を終えた後、直ちにp.adminにその内容を報告しました。特にM子の「離婚も辞さない」という強い覚悟と、夫の野心に対する懸念を伝えました


p.admin(朱雀 椿):

「M子がそこまでの覚悟を持っているなら、問題ありません。彼女の夫の介入は完全に防ぐ事が難しいでしょう。台湾政府の法制上の問題もありますからね。しかし、M子が夫の味方をしない限り、大事にはならないでしょう。M子自身の判断を尊重します」


p.adminは、M子のキャリアと家庭生活への配慮として、新たなワープルートの活用を提案しました


p.admin:

「台湾でのワープゲート開設は、あのD与党の抵抗で時間がかかる。しかし、フランスと日本間のワープゲートは、国交締結と同時に開設できる。今の楽園島と台北の毎日運航のワープ便に繋げれば、週数回の台湾帰省も可能になる。」


p.admin:

「M子と子供が、長期間、台湾の家族と離ればなれになるのは忍びない。ワープゲートが開設されるまでの繋ぎとして、つくばに住居を用意しよう。フランス大使としての仕事が休みの日は、つくばから台湾に帰省すればいい。もちろん、費用は全て楽園島が持つ」


W子は、p.adminの冷徹な判断の裏にある、幹部とその家族への現実的な配慮に感謝しました


*M子の決意:夫の「特権」剥奪


p.adminの配慮は直ちにM子に伝えられました

M子は、自身のキャリアを保障し、さらに家庭生活までサポートしようとするp.adminの温かい対応に、深く感謝しました

彼女はフランス大使の地位を確保するため、夫の野心を根絶するための最後の行動に出ます


M子はW子へメッセージで返信した


M子(W子への返信):

「朱雀陛下の配慮に心から感謝します。これで子供の教育と家族との時間は確保できる。私は、フランス政府に対し、公式のルートで懇願したいと思う。夫に大使配偶者としての礼遇や外交特権、あるいは長期ビザなどを一切与えないようにと。最悪、ビザを出さないことも想定して構いません」


M子:

「そして、W子。大使就任後、夫を大使館の職員や、いかなる協力者にも絶対に任用しないことを誓う。彼を楽園島の外交ルートから完全に切り離すわ。これは、私自身の人生を取り戻すための、最後の戦いだから」


*家庭内の衝突と野心の暴走


M子は覚悟を決め、自宅に戻った夫に、フランス大使就任の件と、自分の決定事項を伝えました


M子:

「私は楽園島のフランス大使に就任する。ただし、この仕事は私の能力と朱雀陛下の信頼で得たものであり、あなたの野心を叶えるための道具ではない」


M子:

「大使の配偶者としての待遇は一切受けさせない。あなたは台湾の一般市民として、今後も台湾で生活してください。私の外交活動への一切の干渉は許されない。これは、朱雀陛下との絶対的な約束よ」


夫は、M子の言葉を信じられないという表情で聞き、やがてその顔は怒りで歪みました

M子の夫は激しくテーブルを叩きながら叫び出した


M子の夫:

「何を言っている!?お前は、私のためにその地位を得たのではないのか!私は、お前の最高のパートナーだ!フランス大使の夫が、ただの主夫でいろだと!?ふざけるな!」


M子の夫:

「アイツは、私を嫌っているからお前を大使にしたんだ!お前を利用して、私を外交の世界から追い出そうとしている!そのくせ、お前だけが外交特権や、豪華な大使館生活だけは享受するつもりか!」


夫は、M子の言葉が、自分の野心の破滅を意味すると理解し、逆上しました


M子の夫:

「いいか。お前が私を裏切るなら、私もお前を裏切るぞ!」


彼は、その場で無理やり子供の手を引きました


M子の夫:

「お母さんは、パパより仕事を選んだんだ。こんな冷たい場所にはいられない!行くぞ!」


夫は子供を連れて家から飛び出しました。M子は、自分の大使というキャリアと引き換えに、家庭の崩壊という現実を突きつけられました


夫が子供を連れ去るという家庭内の危機的状況に直面しながらも、M子は冷静さを保っていました。これは、p.adminから事前に、異星ドローンが夫と子供の居場所を随時、完璧に追跡しているという情報を得ていたからです。夫の行動はあくまで感情的なものであり、子供に実害を加える危険性は低いと判断し、M子は敢えて静観を貫きました


p.adminがW子を経由してM子に伝えたのは、今後のキャリアの段取りでした


p.admin(W子経由):

「M子のウクライナ移動と、Oka大使の元での外交実務研修を急ぐ。Oka先生はウクライナでの国交樹立を成功させた人物であり、M子にとって最良の指導者となる。子供の件については、つくばに転居後、最悪の場合はインターナショナルスクールへの転校を選択肢として用意する。M子が仕事に集中できる環境を整えることが最優先だ」


この周到な計画は、M子に強い安心感を与えました。彼女は「仕事の準備」こそが、夫の野心から自分と子供を守る最大の盾になると確信しました


p.adminがM子をフランス大使に任用する決定は、直ちに楽園島のトップ幹部であるOka大使ウクライナとT先生(日本)に連絡されました


Oka大使は、自身の大使館がワープゲートの基点となること、そしてフランスとの外交が急務であることを理解し、「M子の外交実務経験不足は、ウクライナで私が最大限の協力をする」と即答しました


一方、T先生が日本政府に連絡した際のスピードは、驚くべきものでした。日本政府は以前の協力体制から楽園島へ協力を最優先する立場を貫いている

連絡からわずか一時間も経たないうちに、日本政府からT先生へ回答が届きました


日本政府からの回答:

「M子氏の日本滞在のための公務ビザ、そしてお子様のための家族滞在ビザを最速で発給する。さらに、つくばでの活動に支障がないよう、公務員宿舎を最上級の仕様で提供する」


これは、M子自身の複雑な状況を一気に解決するものでした。能者は労多し。このスピードと厚遇は、楽園島幹部であるM子の家庭内紛争さえも、国家レベルでサポートするという日本政府の「楽園島への最大限協力」を明確に示すものでした


#### S子の帰還とW子への苦言


同日午後2時、連日の激務だったS子が、上皇様の若返り治療を終えて、ワープゲート経由でキーウの大使館へと戻ってきました


ホテルでM子の大使就任の事情を聞いたS子の表情は、疲労に加えて、わずかな苛立ちを帯びていました

S子とM子は高校の同級生であり、お互いの能力も知っていましたが、この決定プロセスが気に入らなかったのです


S子さや

「W子。M子のフランス大使就任は、彼女のキャリアにとって最高よ。彼女の能力も知っている。しかし……なぜ私に一言も相談しなかった?」


W子かおり:

「ごめんなさい、S子。あなた、上皇様の治療でタイトなスケジュールだったでしょう? それに、M子は私の高校からの親友で、p.adminに『夫の介入を防ぐ』という政治的な判断も絡んでいたから、まず二人で決めるべきだと……」


S子さや: 「私は外交幹部として、そして旦那様(p.admin)の政策決定に深く関わる者として言っているの。M子さんの夫の問題は、フランスとの国交、そして台湾問題に直結する。重要な人事を私抜きで決定することは、私たちのチーム連携にヒビを入れる。次は、必ず相談してね」


S子は、個人的な友情ではなく、組織のトップレベルにおける連携の重要性を厳しく指摘しました

彼女の目は、多忙であること以上に、p.adminの外交が個人間の信頼関係に依存しすぎていることへの懸念を訴えていました

W子は、自分の親友を優先したいという感情と、S子のプロフェッショナルな指摘の正しさの間で、複雑な表情を浮かべたのでした


#### 核のゴミの外交と「料金」


チェルノブイリの主要構造物と「赤い森」、プリピャチの除染作業が完了した翌日、EU各国、特に原子力発電大国のフランスから、楽園島への接触が殺到しました

彼らの関心は、もはやウクライナの外交問題ではなく、自国の使用済み核燃料棒という永遠の負の遺産の処理に移っていたのです


フランスは、就任したばかりでキーウに滞在しているOka大使(楽園島ウクライナ大使)を通じて、正式に意向を伝えてきました


* フランス担当官とOka大使の交渉


場所はキーウ。フランス大使館から派遣された担当官が、Oka大使と面会しています


フランス担当官(真剣な面持ちで):

「Oka大使。チェルノブイリでの貴国の偉業に、心より敬意を表します。あの光景は、我々が長年抱えてきた『核のゴミ』の解決が、現実的になったことを意味します。我々フランスは、原子力発電のリーディング国として、使用済み核燃料棒の最終処分について、楽園島に協力、いえ、依頼したい」


Oka大使は冷静に、p.adminの外交姿勢を代弁しする


Oka大使: 「フランス担当官。要請は承知いたしました。しかし、今回のチェルノブイリの作業は、あくまで人類の危機に対する人道支援の意味合いが強いものです。商用ベースの依頼となれば、話は別です。技術を提供する対価は発生します」


フランス担当官: 「もちろん、対価は払います。問題は価格です。我が国には、再処理施設がありますが、最終的な処分は数万年後まで続く。貴国の技術で、それを一瞬で太陽へ投棄できるなら、その価値は計り知れません。朱雀陛下のご意向をお聞かせください」


#### 価格設定の戦略


その頃、p.adminは、上皇様上皇后様の治療を終え、ホテルに戻ったS子と二人で、この「核のゴミ外交」の価格設定について話し合っていました。


p.admin(朱雀 椿):

「S子。フランスを始めとするEU諸国から、核燃料棒の処理要請が殺到するだろう。これをどう扱うかだ。安易に請け負えば、楽園島は地球のゴミ処理業者になってしまう」


S子はタブレットで世界の核廃棄物データを分析しながら言った


S子さや

「旦那様の懸念はごもっともです。しかし、この『核のゴミ処理』は、楽園島が人類文明の究極のインフラとしての地位を確立する、最大の外交カードとなります。価格設定が重要です」


p.admin:

「価格は、彼らが『技術の絶対的な価値』を理解し、なおかつ、『容易に頼めない』水準でなければならない。技術料だけでなく、地球外投棄という環境リスクの対価も含まれるべきだ」


S子さや:

「では、この設定でいきましょう。一カ所の施設での一度の処理につき、5億ユーロを請求します。これは日本円に換算して約900億円です。『核のゴミという負の遺産を、根絶するチート技術の対価』として、これ以上安くするべきではありません」


p.admin:

「よし。1ユーロでも値引きはしない。そして、IAEAのような管理権を要求する組織には、決して技術を開示しないことを明言する。これで、彼らは楽園島の『絶対的な力と独立性』を理解するだろう」


p.adminとS子の決定は、直ちにOka大使へと伝えられました


Oka大使: 「フランス担当官。朱雀陛下から正式な回答が出ました。楽園島の核燃料棒処理サービスは、『一カ所の核施設からの使用済み燃料棒の一回限りの処理』につき、5億ユーロ、日本円換算で約900億円を頂きます。これに、量の制限はありませんが、価格交渉もありません」


フランス担当官は、一瞬絶句しました。その価格は高額でしたが、数万年かかる最終処分コスト、そして事故のリスクを考えれば、『一瞬で解決する』という絶対的なメリットには敵いません


フランス担当官はしばし沈黙した後、諦念を込めて発言した


フランス担当官: 「……5億ユーロ。了解しました。本国に伝えます。しかし、貴国の技術の価値からすれば、『適正価格』なのかもしれません。この費用で、我々は未来の世代に核のゴミを残す責任から解放される……。朱雀陛下の英断に感謝いたします」


核のゴミを抱える先進各国は、p.adminの「ゴミ処理料金」を支払うか、数万年の環境リスクを抱え続けるかという、究極の選択を迫られることとなったのです

いよいよ干されたM子の再活躍ですが、残念ながら彼女はp.adminの嫁にはなりません

もう妻を迎えない誓いの事と、p.adminの責任感で「子供ある女性」には絶対に手を出さないようにしているから

ただ、M子の夫はそう思わないかもしれない

強敵こそではないですが、ちょっと厄介な存在として少し登場するかもしれない

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