プロローグI 世界線の変動
前書き:
この作品はフィクションです、実在の人物や団体などとは関係ありません
中には著者の政治思想や価値観を反映する場面が多くありましたが、
著者は無神論者で左翼でも右翼でもありません、一神教に対しては概ね嫌悪感を抱いています
また、著者や作中の主人公は反政府の自由主義者で民族主義や全体主義を憎悪し、物語中にそれを強く表現しています
もし、こちらの開示情報で既に不快を感じる事があれば、本作を読まない事を強くおすすめします
主人公は自分の価値観を基き「正義」を貫きますが、親中でも親日でも反ユダヤ主義でもありません
物語中の世界は、2010年のとあるタイミングで現実世界から分岐した
太陽系周辺の総質量が元の世界線と比べて1%以上の変動を示し、これがきっかけに質量変動に関わる重大イベントも元の世界と段々ずれてしまう
ただ、地球レベルの気候変動や地震等の自然災害は数十年という時間スケールで元の世界とほぼ一致しており
予想出来るテクノロジーやAIの発展も一致、NvdiaとAMDが主導したAI/LLMブームも史実通り進み2025年まで世界中に大きな影響を与えた
ロシアのウクライナ侵攻や、イスラエルで発生したテロ攻撃や拉致事件、とその後のイスラエルによるガザ地区侵攻も元世界の事実通り発生していた
#### ただ一番大きな違いは、異星文明による介入の有り無しである
2016から2018年あたりににNASAの太陽観測用の複数衛星から太陽の近くに惑星サイズの茄子型物体らしいものを映像データとして存在したらしい
これらを「宇宙船」と仮定して、彼ら宇宙人の目的は「人類の存続のために太陽の内部反応を調整してくれる」という仮説はネット上にあった
こちらの仮説と設定を含まれる前提で、彼らは惑星サイズの宇宙船を有する高レベルの知的生命体と仮定する、しかも地球生命に対してはおおむね好意的
彼ら異星文明は人類の存続を助ける為に、太陽を調整したり、必要時には人類文明への直接介入も予想されているが
彼らが「人類の存続」を目的にしているが、介入のきっかけは「人類や地球の存続が根本的に脅かされる危機」に限定される
1.地球全体の核戦争で種の滅亡を大量に引き起こした場合
核戦争が地球規模で発生し、人類の大多数が死滅する、あるいは生存可能な環境が失われる状況になれば、彼らにとって「存続支援」の目的が揺らぐでしょう。この場合、介入の可能性は高いと考えられます。単なる局地的な紛争では動かないかもしれませんが、種全体の存亡がかかるとなれば話は別です。
2.地球の居住可能性を破壊する事態(新種の爆弾や大気圏の破壊)
大気圏が破壊され、酸素供給や気候調節が崩壊するような壊滅的な状況は、地球生命全体の危機です。彼らが太陽反応を調整するほどの技術力を持つなら、惑星の居住性を維持することにも関心があるはず。このレベルなら介入の動機が強そうです。
3.文明滅亡レベルの技術の発見と発明(反物質量産やブラックホール生成)
反物質やブラックホール生成のような技術が人類の手で制御不能になり、地球や太陽系そのものを破壊するリスクが生じれば、彼らの「調整」の範囲を超える脅威になります。特に、太陽系全体に影響が及ぶ可能性があれば、彼らにとって看過できない状況でしょう。
方便に、彼らを「ポルポ・カラマリ文明」を呼んでいる
要するに、彼らが直接介入するのは、「人類や地球生命が自力で回復不能なダメージを受ける瞬間」、あるいは「彼らの太陽調整の努力が無意味になるほどの大災害」が基準になりそうです。局地的な戦争や技術の誤用程度では動かず、あくまで「種の存続」や「惑星の機能」に直結する危機がトリガーでしょう。
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「ポルポ・カラマリ文明」は地球の歴史を知り、現在進行中の地球の戦争や危機を常に観測し評価し続けた
2025年現在彼ら異星文明のの分析では
「現在進行中のロシアがウクライナに侵攻する戦争において
ウクライナ側がEU諸国やNATOの協力を得てロシアを敗戦まで追い込むとロシアが70%の確率で核を使う」
そしてロシアがいざ核を使うと、アメリカ、イギリスやフランスは50%の確率で核報復を実行してしまう
この70%x50%=35%の選択肢が地球の全面的核戦争が勃発し、90%人類文明の消滅を予測される
「異星文明ポルポ・カラマリ」はロシアやアメリカの暴走を事前に防ぐ為、前述の間接的に地球文明への介入を選んだ
具体的には人類の中に一人を選び、その「選ばれた人」に人類全体の改革や物理滅亡の回避に働いてもらうことを選んだ
異星文明パワーを用いて介入する事は変わりはないが、最低限、人類自身の手による改革という体裁を保てるからであった
なお、人選ミスで大きな災いを招いた場合を備え、ポルポ・カラマリ異星文明はバックアップ案として「選ばれた人」から権限を回収し強制介入の用意もある
この物語はパラレルワールドの2025年の地球で
選ばれた主人公が異星文明のパワーというチートを手に入れて「何をする、何をすべき」を大人の常識人として葛藤する話です
補足:
この世界線ではアメリカが他の異星文明の飛行器(UFO)残骸から反重力物質を発見し、
元素記号115号の高次同位体に大きな電力を流す事で反重力効果が得られる事を発見されている
UFO反重力物質の持ち主はLittle Gray Manと呼ばれた一般的に知られる形の異星人で
彼らLittle Gray Manは1970年代まで地球で観察活動したが2025現在は地球にいない、地球文明に悪意はなく単なる観察者のスタンスを貫いた、しかし彼らいくつかの飛行器が墜落してしまいアメリカのエリア51に研究されつつあるが、リアルの世界との違いはこの世界ではアメリカはLittle Gray Manの飛行器残骸を分析したことで、初歩的な反重力技術を発見できた(例の115号元素、半減期が短いのは織り込み済み、アメリカの研究で後期では10分間まで保つことが成功している)
UFOを墜落させたLittle Gray Manと
太陽を調整してくれる茄子型宇宙船持ち主である異星文明は別の異星文明、後者は人類文明や文化について好意で手助けようとした