表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔力被弾で覚醒した令嬢は精霊様と悪意を摘み取る  作者: 真白 歩宙
ハチ精霊編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

93/291

ハチ精霊様と聖属性化した治癒魔法 6

 精霊王の手の中に、集まっていく光。その光の球体が(うずら)の卵ほどの大きさまで育ち、片方の手にあった綺麗な光が中に入った。


「今の、ハチ精霊様?」


 何気なく聞いてしまったが、精霊王は頷いてくれた。


『リンネと申したか、新たな身体を与えたが、生まれるまでには時間がかかる』

「新たな身体でリンネが生まれる‥‥」


 精霊王の言葉に、その場に(ひざまず)いて祈るように感謝した。


『人とは不可解な生き物よ、精霊に寄り添うもの、仇なすもの、様々におる』


 感慨深いのか、精霊王は私を見ながら卵を懐にしまった。


(かえ)ったら、其方(そなた)を呼ぶ。ハチ精霊を治癒した礼にそれをやろう』


 いつの間にか、エメラルドグリーンのハニカム構造が地模様(じもよう)(すそ)(つる)の金糸が入った美しいローブが肩にかけられていた。

 お礼を言おうと精霊王様の方へ向き直ったら、姿は消えてしまっていた。


「中々手厳(てきび)しいな‥‥リーナそれは?」


 どうやら、アルフレッド殿下は精霊王様を見送ったらしく、別れ際に何か言われたようだった。不意に自分の肩にかけられたローブに視線を向けられたので、ハチ精霊様を治したお礼に頂いたと説明した。


「精霊王様とお会いしたのは何時ぶりだろうか。今回は厳しいお言葉を頂いてしまったな」

「父上もですか。私も現当主として、ハチ精霊様を使役する公爵家として厳然(きぜん)とした態度で犯人を捕まえよと」


 精霊王を前にして、1人1人が受け取った言葉は違ったのか、深い息を吐きながら自戒(じかい)するように自分に言い聞かせている。

 グラン様は若かりし頃に精霊王様に会っているのか、感慨深(かんがいぶか)げな面持ちで頷いていた。

 こんな神秘的な経験を寝て逃してしまったオースティン殿下とレイモンドお兄様は残念だったかもしれないと言ったら、アルフレッド殿下とロナルドお兄様にリリアンヌ様までもが首を横に振った。


「あの2人が寝ていたのは正解だ」


 これは後から分かった話だけど、精霊王様がいらした時に2人は世にも恐ろしい夢を見たのだとか。口にすることすら(はばか)れると、何度聞いても教えてはくれなかった。

 ただ、ハニエル様やグレン様、レイン、レニ、アッシュ、リアの6人は、絶対に精霊を怒らしてはいけないのだと、精霊王様に念を押されたらしい。


「精霊王様は精霊を怒らせるな。その怒りの深淵(しんえん)は恐怖を凌駕(りょうが)すると言われました」


 レニが耳打ちして教えてくれたけど、恐怖を凌駕する怒りの深淵ってどんなものなのか、想像できなかった。

 あの精霊王様が忠告というか警告するぐらいなのだから、余程のものなのだと思う。

 本当に犯人に聞かせてやりたいお言葉だと思った。


読んで下さって、ありがとうございます。

毎日、一話ずつ投稿できたらと思います。

貴重なお時間を使って頂き、心から感謝します。

誤字脱字に関しては、優しく教えて頂けましたら幸いです。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ