表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔力被弾で覚醒した令嬢は精霊様と悪意を摘み取る  作者: 真白 歩宙
ハチ精霊編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

87/291

もう一つの転写方法 25

 改良された立体魔力波形計測装置は正常に作動して、グレン様の耳に残った悪意の魔力波形の模型の隣にマオリ・リカ・カオリ・カベルネ・メルロと出来上がった魔力波形の模型が並んでいく。


「全部、同じに見えますね」

『レイン?!』

「殿下、明後日には試食会を開けるようです。夕食も何時でも食べられます」


 レインが帰って来た事で安堵(あんど)したのか、装置が完成してハチ精霊様を治せる喜びに安堵したのか、私に少し変化があった。少し大きくなったのだ。

 グラン様が私を手に乗せたまま、大結界の方へ歩いて行く。自然とハチ精霊様や皆の視線が私に集まって‥‥。


「リーナ嬢ならそのまま体に戻れる。本来の目的があるのだろう?」

『そうでした。グラン様、ありがとう!』


 彼の手から飛び立って、大結界の中に入っていく。新緑の光の様な大結界の中を進んで、自分が眠っている姿を見つけた。出てきた時とは真逆に浸透していく感じで、体の中に入った。



 木漏(こも)れ日と光、キラキラした大結界の片鱗(へんりん)が飛び散って私の視界に皆の顔が見えた。


「リーナ!」


 私に手を差し伸べてくれたアルフレッド殿下に微笑むと、殿下は優しい眼差しで抱きとめてくれた。

 良かったと抱きしめられて、少し恥ずかしかったから殿下の肩にオデコを当てて、ただいま戻りましたと応えた。


「リーナ‥‥」


 ロナルドお兄様とレイモンドお兄様が涙目になっている。こんな状態でも、レイモンドお兄様はハチ精霊様に魔力を送ってくれている事に感動してしまった。


「リーナ嬢、お帰り」


 レインと共に来たリリアンヌ様が安堵したように微笑み、リアやレニは泣き崩れている。

 私はたくさんの人に心配をかけてしまった。


「アルフレッド殿下、魔力波形を写し取る装置は完成したのでしょうか?」

「ああ、先ほどグレンの耳の中にあった悪意の魔力波形を形にできた。ハチ精霊様方の羽にある悪意も。それら全てが同じ魔力波形だと認識できた」

「では、全てを治しても?」

「ああ、大丈夫だ。しかし、私は君の身体の方が心配だ」


 抱きしめてくる殿下の身体を少しだけ押し返して、王太子が精霊様や臣下を後回しにしてはいけないと首を横に振った。


「常に人を(うれ)う、君の高潔(こうけつ)さも好きだな」

「で‥‥殿下!」


 頬にキスをされ、突然の不意打ちに顔が真っ赤になった。

 鼓動が早く高鳴って、思考回路が爆発寸前なものの、この時ばかりは誰も茶々を入れずに背を向けて観ないようにしてくれた。



ここまで読んで下さって、ありがとうございます。

貴重なお時間を使って頂き、心から感謝します。

読んで頂けることが、執筆活動の励みになります。

誤字脱字に関しては、優しく教えて頂けましたら幸いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ