親友と悪意と聖属性の水魔法 3
「リーナ嬢、我々が付いていながら申し訳ない」
「アッシュ様、ブリジット様は会える状態なのかしら?」
「リアが身支度を整えていると思う。ただ、今の状態は不慣れだから、時間がかかってしまうかもしれないが」
ふと見ると、アッシュ様もかなり疲弊している様に見える。
ガチャと音がして、ブリジット様の部屋からリア様が出てきた。
「皆様、どうぞ」
泣きそうな顔でドアを大きく開けて入る様に言っているけど、室内に入った途端にレニが口を押えている。
「リーナ様‥‥私‥‥」
ソファーに座って力なく見上げるブリジット様の顔は真っ青だ。
咄嗟に彼女を抱きしめようと近寄ったら、レインとアッシュ様に止められてしまった。
「ブリジット様に土属性と聖属性があったので、大事は免れました」
力が入らない手で腕を捲るブリジット様の指から手首、そして腕に落雷で火傷したような裂傷が刻まれていた。それも、薄黒い色の痕が。
“リーナ・パステル様
3日前の事です。
ブリジット・ルーバン子爵令嬢が護衛の方と来られて、先生方やトーチネス先生に挨拶をされて授業を受けられました。
その時までは、ブリジット様もお元気なご様子で、パステル様の分のノートを写すのだと笑顔で過ごされていました。
翌日、ペンを落としたブリジット様にアデラ・ライリール公爵令嬢の取り巻きの1人、ダリア・ピアセ伯爵令嬢がペンを拾ってアデラ・ライリール嬢に渡されました。
その後、『パステル様が居なければご自分が被害に遭っていた』とお怒りになり、ペンをブリジット様のノートの上に投げられました。
そのまま席に戻られたので、ブリジット様もノートの続きを書こうとペンを持った時に、雷鳴と共に雷光に包まれ、ブリジット様の悲鳴が聞こえました。
廊下にいた護衛の方が飛び込んでいらっしゃいましたが、傍に居た女性の護衛の方は目を傷めたのか手探りでした。
気を失ったブリジット様がトーチネス先生の所へ運ばれた様ですが、その後は休まれているので分かりません。
教室の皆様は、その時の恐ろしさで応えられない方もいらっしゃいます。
アデラ・ライリール嬢も近衛騎士と魔法士の方が来て、事情を聞かれているのだとか。今は謹慎されている様です。
どうか、私の友であるブリジット様を助けて下さいませ。
全ての状況説明ができていれば良いのですが、拙い説明ですみません。
セレスト・アシャールより”
ここまで読んで下さって、ありがとうございます。
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誤字脱字に関しては、優しく教えて頂けましたら幸いです。




